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side JACK
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太平洋 上空1万メートル JACK専用ジェット
染毬:「これが例の音声データだよ。何か言いたいことある?感想でもいいけど」
マイ:(絶句)「………っ」
染毬:「聞きたかったんじゃないかと思って……黙って持って来ちゃった。てへ」
染毬:「第8部隊隊員の禅帝ミミさんの最期の音声データだ」
マイ:「その子って……」
染毬:「殺されたよ」
マイ:「コロロちゃんとは仲良しだったんですね」
染毬:「らしいね。彼女を殺したのがコロロちゃんの所属していた第8部隊の元隊長で━━現在、超要注意ムゲン体に登録されている慈江カイ」
マイ:「それは知ってますけど、染毬博士は……慈江カイに会ったことはあるんですか?」
染毬:「私も当時は、研究職に専念してたから。……まぁ、数回すれ違ったことはあるよ
マイ:「あるんですか?」
染毬:「周りにいつも彼女を慕った子たちがいたかな」
マイ:「さすが初の女隊長ですね」
染毬:「でもね」
マイ:「はい?」
染毬:「人間らしさはなかったかな」
染毬:「約90年間、私は存在しているけど。彼女が二番目に気持ち悪かったもん」
染毬:「きっと、JACKの上層部はまんまと彼女の手の平で踊らされたんだと思うよ。彼女ほど完璧な隊長はいなかったから」
染毬:「第8部隊が壊滅して、実はムゲン体でしたって言われて、私は納得しちゃった」
マイ:「なんで私みたいな一兵卒なんかと、そんな話をしているんですか?」
マイ:(M)「コロロちゃんと仲が良かったから忘れてたけど、染毬博士ってJACKの最高責任者だったよね。そんな相手と個室で話してる…」
染毬:「君だって、第11部隊の副隊長でしょ」
マイ:(言葉を詰まらせる)「私なんかが………」
(間)
染毬:「マイちゃん。隊長の素質って何だと思う?」
マイ:「みんなから尊敬されて、身体的にも精神的にも強くて……」
染毬:「確かにそれも大事かもしれない。でもね、私は人の気持ちを考えられるのが素質だと思うよ」
マイ:「それだけじゃ」
染毬:「ダンくんには、その素質があった。もちろん、あなたにもね」
染毬:「いつ死ぬかも分からない環境で。生きていくのも必死な世界で。他人の気持ちを考えられることは、とても貴重なことなんだよ」
マイ:「私はそんなんじゃないです。Z適正も低いですし」
染毬:「JACKの8割の隊員は遺伝子操作を経て生み出されたデザイナーベビーでしょ」
マイ:「……知識としては知っています」
染毬:「デザイナーベビー計画はZ適正の高い人間を生み出すための計画だけど、マイちゃん。あなたは一般枠だもんね」
マイ:「…………」
染毬:「マイちゃんのことはよく知ってるよ。あなたのお父さんは、私の部下だったもん」
マイ:「父のことを……知っているんですか?」
染毬:「だって、マイちゃんは3歳の頃に研究室に遊びに来てたからね。私、8回も抱っこしてるんだよ?」
マイ:「記憶にないです」
染毬:(優しく笑う)「ふふっ」
染毬:「隊長の素質の話に戻るけど、デザイナーベビー計画で生み出された彼ら彼女らはね。家族の温もりを知らない。他人に対しての思いやりの感情が薄くなる」
マイ:「私はダンやダーウィンにそんな印象を持ったことは……」
染毬:「ないよね。当たり前だよ」
染毬:「マイちゃんは対照実験って知ってる?」
染毬:「ある実験を行う上で、知りたい目的の条件だけを変えることだね」
染毬:「ちなみに、現在生き残っている部隊の隊長の7割が対照実験におけるBグループだよ。ダンくんやダーウィンくんもBグループだね」
マイ:「Bグループ?」
染毬:「JACKの職員が引き取って、ほぼ養子として育てた方だよ」
(間)
染毬:「言っておくけど、マイちゃんのご両親は本当にマイちゃんの親だからね。そんな疑惑の目を向けないで欲しいかな」
マイ:「……コロロちゃんは?」
染毬:「コロロちゃんは、Aグループだね。引き取らずに研究機関で育てた方だよ」
マイ:「対照実験なんてする必要ってあったんですか?」
染毬:「あったよ。世間一般の家族関係で無くとも。コロロちゃんのいた部隊には、確かに家族関係にも似た人間関係がしっかり構築されていた」
染毬:「慈江カイが仮に裏切らなかったら、第8部隊が最優秀の部隊になっていただろうけど」
マイ:「だから家族を失ったコロロちゃんは、精神ダメージが大きかったんですね」
染毬:「マイちゃんが、ちゃんとコロロちゃんを立ち直らせてくれたもんね」
染毬:「あっ、もうすぐ着く」
マイ:「染毬博士、私たちってどこに向かっているんですか?」
染毬:「あれ?言ってなかったけ?アメリカだよ」
マイ:「ア……アメリカ?」
染毬:「私の護衛だからね」
(間)
(回想)
数時間前
ダン:「うおああああああああああ!」
ダン:「ダアアアアアアッッッウィィィィンン!!」
ダーウィンの部屋の扉が勢いよく開く。
ダーウィン:「ど……どうしたの!!」
ダン:「マイが寝ている状態で……、布団ごと俺の目の前を凄い速さで横切っていったぞ!」
ダーウィン:「なななっ……何だってええええ!」
(回想終了)
染毬:「って感じで、マイちゃんをJACK専用ジェットに運んだんだよ」
マイ:(ドン引き)「えぇーー、説明になってないですね」
染毬:「そんな状況でも起きないことに、私は驚きだけれどね」
マイ:「染毬博士、あなたの護衛が私1人でも務まるのでしょうか?」
染毬:「第11部隊の中じゃ、マイちゃんが適任だと思うよ」
マイ:(M)JACK専用ジェットが、着陸を終えたので私達は降機します。
マイ:(M)小さな空港の周囲には荒野が広がっていて、アメリカの空を広く広く。遠くまで蒼く感じさせました。
マイ:(M)染毬博士はスーツを着た2人の男性に片手で合図をして、高級そうな白い車の前で立ち止まりました。
染毬:「マイちゃん。こういう高級な車では靴を脱いでから乗るんだよ」
マイ:「え、そうなんですか!」
(2人は靴を脱ぎ、車に乗り込む)
マイ:「よいしょ」
(間)
染毬:「嘘だよ」
マイ:「え?」
染毬:(くすくす笑う)「嘘だってば」
マイ:「博士!!」
染毬:「それじゃあ、JACKアメリカ支部までお願いしまーーす」
染毬:「マイちゃん、私のことは染毬ちゃんって呼んでね。パジャマパーティの時、コロロちゃんも私のこと「染毬ちゃん」って呼ぶでしょ」
マイ:「んんんーー」
染毬:「もう、今は助言を求められた時しか研究者はしてないし……ね?」
マイ:「(ため息)はぁ。わかりました……染毬ちゃん」
染毬:「よろしい」
場面転換
日本
ダーウィン:「ってかさー、朝4時からダンは何で廊下にいたの?」
ダン:「木刀で鍛錬をしてたんだ」
ダーウィン:「鍛錬バカだね」
2人にメールが届いた
ダン:「あ、メール……」
ダーウィン:「ふーーん」
ダン:「染毬博士とアメリカ……」
ダーウィン:「僕らの部隊って、全員で4人なのに…」
ダン:「染毬博士の考えていることは分からないが、きっと意味のある人選なんだろう」
ダーウィン:「教会での一件から、ムゲン体に大きな動きはなかったし僕らだけでも対応はできるけど」
ダン:「…………」
ダーウィン:「今、報告書のこと考えてたでしょ?」
ダン:「…………おう」
ダーウィン:「マイちゃんに頼りすぎないようにしないとね」
ダン:「…………寝れない夜が………報告書で寝られない夜がぁ」
ダーウィン:「まぁ、僕も手伝うからさ」
ダン:(即答)「ありがとう!!」
ダーウィン:(M)「うわーー、ウチの隊長が素直すぎて怖い!」
ダン:(M)「マイがいないぶん、いつも以上に……しっかりしないとな」
ダーウィン:「もし、本当にヤバイ時は増援部隊の要請でもしようか」
ダン:「そうだな……」
ダーウィン:「ダン。何か気がかりのことでもあるの?」
ダン:「いや、気がかりというほどのことでも無いんだがな。染毬博士がマイをアメリカに連れて行ったことには、護衛以外に理由がありそうだなと思って」
ダーウィン:「うーーーーん。考えても僕らには絶対に分からないと思うよ」
ダン:「そりゃあ、人類で最も優秀なコンピュータって言われてるからな」
(2人のスマホに連絡が来る)
ダン:「来たか」
ダーウィン:「来たね」
ダン:「今日で2日連続か」
ダーウィン:「惨い事件だね」
ダン:「もう、この殺し方はムゲン体絡み確定だろうな」
ダーウィン:(M)昨晩、人間の犯行とは思えない損傷の激しい死体が一晩で2体発見された。
ダーウィン:「追加の報告だね」
情報が2人の顔をさらに曇らせた。
ダン:「被害者4人とも、JACKの職を辞した上役━━幹部や研究職員だ」
ダーウィン:「コロロちゃんには予定通り、武器のメンテと発注を頼もう」
ダン:「そうだな。現場には俺たちだけで向かおう。昨晩の画像を見るに、かなり無惨な死体だろうから」
ダン:(N)「俺はダーウィンと現場へ出発した」
ダン:(N)「この殺人の被害者はさらに増え、後にJACK上役殺戮事件と名付けられた」
ダン:(N)「1人欠けた状態で、俺たちは渇くことのない強い憎悪と真っ向から立ち向かうことになるのだ」
染毬:「これが例の音声データだよ。何か言いたいことある?感想でもいいけど」
マイ:(絶句)「………っ」
染毬:「聞きたかったんじゃないかと思って……黙って持って来ちゃった。てへ」
染毬:「第8部隊隊員の禅帝ミミさんの最期の音声データだ」
マイ:「その子って……」
染毬:「殺されたよ」
マイ:「コロロちゃんとは仲良しだったんですね」
染毬:「らしいね。彼女を殺したのがコロロちゃんの所属していた第8部隊の元隊長で━━現在、超要注意ムゲン体に登録されている慈江カイ」
マイ:「それは知ってますけど、染毬博士は……慈江カイに会ったことはあるんですか?」
染毬:「私も当時は、研究職に専念してたから。……まぁ、数回すれ違ったことはあるよ
マイ:「あるんですか?」
染毬:「周りにいつも彼女を慕った子たちがいたかな」
マイ:「さすが初の女隊長ですね」
染毬:「でもね」
マイ:「はい?」
染毬:「人間らしさはなかったかな」
染毬:「約90年間、私は存在しているけど。彼女が二番目に気持ち悪かったもん」
染毬:「きっと、JACKの上層部はまんまと彼女の手の平で踊らされたんだと思うよ。彼女ほど完璧な隊長はいなかったから」
染毬:「第8部隊が壊滅して、実はムゲン体でしたって言われて、私は納得しちゃった」
マイ:「なんで私みたいな一兵卒なんかと、そんな話をしているんですか?」
マイ:(M)「コロロちゃんと仲が良かったから忘れてたけど、染毬博士ってJACKの最高責任者だったよね。そんな相手と個室で話してる…」
染毬:「君だって、第11部隊の副隊長でしょ」
マイ:(言葉を詰まらせる)「私なんかが………」
(間)
染毬:「マイちゃん。隊長の素質って何だと思う?」
マイ:「みんなから尊敬されて、身体的にも精神的にも強くて……」
染毬:「確かにそれも大事かもしれない。でもね、私は人の気持ちを考えられるのが素質だと思うよ」
マイ:「それだけじゃ」
染毬:「ダンくんには、その素質があった。もちろん、あなたにもね」
染毬:「いつ死ぬかも分からない環境で。生きていくのも必死な世界で。他人の気持ちを考えられることは、とても貴重なことなんだよ」
マイ:「私はそんなんじゃないです。Z適正も低いですし」
染毬:「JACKの8割の隊員は遺伝子操作を経て生み出されたデザイナーベビーでしょ」
マイ:「……知識としては知っています」
染毬:「デザイナーベビー計画はZ適正の高い人間を生み出すための計画だけど、マイちゃん。あなたは一般枠だもんね」
マイ:「…………」
染毬:「マイちゃんのことはよく知ってるよ。あなたのお父さんは、私の部下だったもん」
マイ:「父のことを……知っているんですか?」
染毬:「だって、マイちゃんは3歳の頃に研究室に遊びに来てたからね。私、8回も抱っこしてるんだよ?」
マイ:「記憶にないです」
染毬:(優しく笑う)「ふふっ」
染毬:「隊長の素質の話に戻るけど、デザイナーベビー計画で生み出された彼ら彼女らはね。家族の温もりを知らない。他人に対しての思いやりの感情が薄くなる」
マイ:「私はダンやダーウィンにそんな印象を持ったことは……」
染毬:「ないよね。当たり前だよ」
染毬:「マイちゃんは対照実験って知ってる?」
染毬:「ある実験を行う上で、知りたい目的の条件だけを変えることだね」
染毬:「ちなみに、現在生き残っている部隊の隊長の7割が対照実験におけるBグループだよ。ダンくんやダーウィンくんもBグループだね」
マイ:「Bグループ?」
染毬:「JACKの職員が引き取って、ほぼ養子として育てた方だよ」
(間)
染毬:「言っておくけど、マイちゃんのご両親は本当にマイちゃんの親だからね。そんな疑惑の目を向けないで欲しいかな」
マイ:「……コロロちゃんは?」
染毬:「コロロちゃんは、Aグループだね。引き取らずに研究機関で育てた方だよ」
マイ:「対照実験なんてする必要ってあったんですか?」
染毬:「あったよ。世間一般の家族関係で無くとも。コロロちゃんのいた部隊には、確かに家族関係にも似た人間関係がしっかり構築されていた」
染毬:「慈江カイが仮に裏切らなかったら、第8部隊が最優秀の部隊になっていただろうけど」
マイ:「だから家族を失ったコロロちゃんは、精神ダメージが大きかったんですね」
染毬:「マイちゃんが、ちゃんとコロロちゃんを立ち直らせてくれたもんね」
染毬:「あっ、もうすぐ着く」
マイ:「染毬博士、私たちってどこに向かっているんですか?」
染毬:「あれ?言ってなかったけ?アメリカだよ」
マイ:「ア……アメリカ?」
染毬:「私の護衛だからね」
(間)
(回想)
数時間前
ダン:「うおああああああああああ!」
ダン:「ダアアアアアアッッッウィィィィンン!!」
ダーウィンの部屋の扉が勢いよく開く。
ダーウィン:「ど……どうしたの!!」
ダン:「マイが寝ている状態で……、布団ごと俺の目の前を凄い速さで横切っていったぞ!」
ダーウィン:「なななっ……何だってええええ!」
(回想終了)
染毬:「って感じで、マイちゃんをJACK専用ジェットに運んだんだよ」
マイ:(ドン引き)「えぇーー、説明になってないですね」
染毬:「そんな状況でも起きないことに、私は驚きだけれどね」
マイ:「染毬博士、あなたの護衛が私1人でも務まるのでしょうか?」
染毬:「第11部隊の中じゃ、マイちゃんが適任だと思うよ」
マイ:(M)JACK専用ジェットが、着陸を終えたので私達は降機します。
マイ:(M)小さな空港の周囲には荒野が広がっていて、アメリカの空を広く広く。遠くまで蒼く感じさせました。
マイ:(M)染毬博士はスーツを着た2人の男性に片手で合図をして、高級そうな白い車の前で立ち止まりました。
染毬:「マイちゃん。こういう高級な車では靴を脱いでから乗るんだよ」
マイ:「え、そうなんですか!」
(2人は靴を脱ぎ、車に乗り込む)
マイ:「よいしょ」
(間)
染毬:「嘘だよ」
マイ:「え?」
染毬:(くすくす笑う)「嘘だってば」
マイ:「博士!!」
染毬:「それじゃあ、JACKアメリカ支部までお願いしまーーす」
染毬:「マイちゃん、私のことは染毬ちゃんって呼んでね。パジャマパーティの時、コロロちゃんも私のこと「染毬ちゃん」って呼ぶでしょ」
マイ:「んんんーー」
染毬:「もう、今は助言を求められた時しか研究者はしてないし……ね?」
マイ:「(ため息)はぁ。わかりました……染毬ちゃん」
染毬:「よろしい」
場面転換
日本
ダーウィン:「ってかさー、朝4時からダンは何で廊下にいたの?」
ダン:「木刀で鍛錬をしてたんだ」
ダーウィン:「鍛錬バカだね」
2人にメールが届いた
ダン:「あ、メール……」
ダーウィン:「ふーーん」
ダン:「染毬博士とアメリカ……」
ダーウィン:「僕らの部隊って、全員で4人なのに…」
ダン:「染毬博士の考えていることは分からないが、きっと意味のある人選なんだろう」
ダーウィン:「教会での一件から、ムゲン体に大きな動きはなかったし僕らだけでも対応はできるけど」
ダン:「…………」
ダーウィン:「今、報告書のこと考えてたでしょ?」
ダン:「…………おう」
ダーウィン:「マイちゃんに頼りすぎないようにしないとね」
ダン:「…………寝れない夜が………報告書で寝られない夜がぁ」
ダーウィン:「まぁ、僕も手伝うからさ」
ダン:(即答)「ありがとう!!」
ダーウィン:(M)「うわーー、ウチの隊長が素直すぎて怖い!」
ダン:(M)「マイがいないぶん、いつも以上に……しっかりしないとな」
ダーウィン:「もし、本当にヤバイ時は増援部隊の要請でもしようか」
ダン:「そうだな……」
ダーウィン:「ダン。何か気がかりのことでもあるの?」
ダン:「いや、気がかりというほどのことでも無いんだがな。染毬博士がマイをアメリカに連れて行ったことには、護衛以外に理由がありそうだなと思って」
ダーウィン:「うーーーーん。考えても僕らには絶対に分からないと思うよ」
ダン:「そりゃあ、人類で最も優秀なコンピュータって言われてるからな」
(2人のスマホに連絡が来る)
ダン:「来たか」
ダーウィン:「来たね」
ダン:「今日で2日連続か」
ダーウィン:「惨い事件だね」
ダン:「もう、この殺し方はムゲン体絡み確定だろうな」
ダーウィン:(M)昨晩、人間の犯行とは思えない損傷の激しい死体が一晩で2体発見された。
ダーウィン:「追加の報告だね」
情報が2人の顔をさらに曇らせた。
ダン:「被害者4人とも、JACKの職を辞した上役━━幹部や研究職員だ」
ダーウィン:「コロロちゃんには予定通り、武器のメンテと発注を頼もう」
ダン:「そうだな。現場には俺たちだけで向かおう。昨晩の画像を見るに、かなり無惨な死体だろうから」
ダン:(N)「俺はダーウィンと現場へ出発した」
ダン:(N)「この殺人の被害者はさらに増え、後にJACK上役殺戮事件と名付けられた」
ダン:(N)「1人欠けた状態で、俺たちは渇くことのない強い憎悪と真っ向から立ち向かうことになるのだ」
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