夕焼けに交わる

雪莉月花

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第十一章

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――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「第十一章同気相求」



「西城さん」




 俺は西城さんのネクタイを引っ張ると、唇を俺の顔に引き寄せた。



思ったよりも柔らかい、西城さんの唇が俺のと重なる。





 西城さんは、本当に想っている人がいるのだろう。




(俺と同じだ…)




 自分を西城さんに重ねて見てしまう。





 想っていても、手が届かない。



だけど想いと、相反する性欲。




 止められない。




 だからあっさり縁が切れる、一夜限りの関係を選んだのだろう。




それが想い人に対する裏切りだと知りつつも、抑えきれない欲が毎晩爆ぜる。






 そう思うと、男らしい西城さんが可愛く見えてきてしまった。




仲間意識……、同気相求と言ったところだろうか。







「辛いですよね。下のほうも、気持ちも。俺は気にしませんよ。だから、思いっ切り抱いてください」





「そんな。弱みを麗君に、見せられないよ。それに俺、タガが外れる程したら酷くしちゃう」





 違う、それは本音じゃない。





強がりだ。






 似てるんだ、俺と。





不安な時に出す態度、抑えがきかなくなるときに出す表情、無理をして感情を誤摩化す姿。




 全て俺と重なってしまう。






「酷くしてください。俺には分かってます。体は相手に善がっても、心はたったひとりのものだって。俺もそうですもん。だから、お願いします」






「体は相手に善がっている、か。確かにそうだね。あいつだけだって言い聞かせても、快楽には抗えない。人間なんて所詮、そんなものだよね」






「そんなものです。西城さんがいつも見せない、黒いところ。俺に見せてくださいよ。俺が全部受け止めます」






 受け止めると言ったが、所詮これは自己満足なんだろう。




他人を受け止めて、自分さえも受け入れた気分になっている。





「麗君だけだ。ではお言葉に甘えて、タガを外させてもらうね」




 大きく西城さんは瞬きをすると、今までの輝きは失った。






まるで、久しぶりの獲物に会えたような獣のような瞳だ。





 西城さんは低くうなる。







チャックをおろし、自身を強引に俺の中にねじ込む。







「………いっ」





 予想はしていたが、想像以上に痛みが走った。





 

 俺の腰を高くあげると、西城さんは一気に貫いた。





こちらの痛みも知らずに、強く乱暴に突き続ける。






「あ¨っ……ッ………ひゃっ…ゔぅ……ンっ」





 痛いはずなのに気持ちいい。






 擦られて部分を更に擦られる。




時々あたるいい所に触れるたび、甘い声が漏れてしまう。










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