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第6章︰家族
第58話
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「アスールおかえりー!」
食事の後に入浴を済ませて部屋に戻ると、クロマが脚立によじ登り、今日のアロマを選んでいる所だった。
「...何で日中動かない?」
「それってボクの事?昨日も言ったけど、ボクは動いたり喋ったりする所を他の人に見られちゃダメなんダ。日中に建物の中を歩いたりしたら、誰かに見つかっちゃうかもしれないでショ?」
「...だから動かない?」
「そもそも、常にアスールの側に居られる程暇じゃないんダ!ボクにも仕事はあるんだからネ。」
「...クオマの仕事何?」
「それは天族の禁止事項だから話せないんダ。悪いネ!」
「...禁止じこー?」
「はいはい良い子は寝る時間だヨ!」
クロマに脚を押され、気になる気持ちを抑えながら、渋々ベッドへ横になる。アロマに火をつけ、彼がこちらへ歩み寄ろうとしたその時だった。
部屋の扉を叩く音が聞こえ、返事をする間もなく扉が開かれる。
「ごめんねアスールくん。寝る前に、少し話が...」
部屋へやって来たルスケアは、テーブルの上に置かれたアロマと床に横たわるクロマに視線を移し、黙り込んでしまった。
「...話?」
「あ、うん...。明日の話をちょっと...。...アルトゥンくんかな?アロマをつけてくれたの...。」
小声で独り言を呟く彼に、私は話の内容を問いかける。
彼とジンガ、モーヴと共にヴァハトゥンへ行く事を知らされた。人一倍モーヴに気を遣っているルスケアが、出発前日に詳しい話をしておくべきだと思ったらしい。
彼の話によると、今回の目的は密猟事件の調査だと言う。
「...みつろーって何?」
「捕まえちゃダメな生き物を、他の人に黙って捕まえる悪事の事だよ。本来は..国から仕事を任される、狩人と呼ばれる人達にしか生き物の捕獲は許されていないんだ。」
「...かりゅーど以外はダメ?」
「うん。そういう事だね。」
「...おーじさま、何で他の国に首突っ込む?」
「簡単に言えば...恩を売る為かな?」
「...恩売る?」
「自分達の国を守るには、周りの国と仲良くなっておく事も大切なんだ。国内の事は、王様が解決して下さるけど...国外の事までは手が回らないでしょ?だから、ガルセク王子が国外の事に目を向けて、他国と仲良くなろうとしてるんだ。」
「...分かった。」
彼は私の返事を聞き、何故か表情を曇らせていた。
「...今回の任務、私はアスールくんを連れて行く事に反対したんだ。」
「…何で?」
「密猟事件の調査って事は...当然、犯人を捕まえる事が最終目標...。つまり、戦いは避けられない...危険な仕事なんだ。」
「...そうなの?」
「私が武器を持つと、記憶が飛んでしまう事は覚えてる?ヴィーズ様が言うには、すっごい強気になるらしいんだけど...。」
「...別人。」
「今の私なら、冷静な判断が出来るんだろうけど...。別人になった私が、冷静な判断を出来るとは限らないから...。武器を持っている間は、私じゃなくてジンガくんの言葉に従って欲しいんだ。」
「...分かった。」
翌日。私達は馬車と船を乗り継ぎ、ヴァハトゥン島の近くにある、トンムル島と呼ばれる無人島へやって来た。一切人が住んで居らず、自然が豊かで珍獣の楽園と言われている場所だ。
この島に生息する孔雀という鳥が、友好の証という名目でビエント王国へ送られるはずが...密猟者の存在が、それを邪魔しているのだとモーヴは言っていた。
砂浜に降り立った私達は、密猟者の手がかりを探して海辺を歩き始める。
「この島のどこかに、密猟者が潜んでいる可能性が高いとの報告を受けています。アスールさんも、何か気になる事があったら教えて下さいね。」
「...分かった。」
「教育係様。潜んでいる者を探すのであれば、洞窟や森の中の方が良いのでは?」
「確かに、こういった見晴らしの良い場所に隠れようとはしないでしょう。ですが、島は全体が海に囲まれています。洞窟や森へ行く為には、必ず砂浜を通らなければなりません。」
「なるほど...。砂浜を見て回れば、行先の手掛かりが掴める訳ですね。」
「私はそう思うのですが...。ルスケア、あなたはどうですか?」
「わ、私も...!そう...思います...。」
突然話題を振られた彼は、驚きつつも消え入りそうな小さな声で言葉を返した。
「では、手掛かりを探してもう少し歩きましょう。」
「...みつろー者の手掛かり、どんなの?」
「そうですね...。人の足跡や落し物などでしょうか?」
「...落し物?」
「身につけているアクセサリーや、持ち物を地面に落としてしまう事ですね。密猟者が落し物など...そんな真似するとは思えませんが。」
「...何で?」
「悪事に手を染める者が、そんな分かりやすいミスをするとは思えないからです。私は、足跡や痕跡を見つける方が有力だと考えていますよ。」
「...痕跡?」
「ア、アスールくん...。あんまり聞き過ぎない方が...。」
「構いませんよ。痕跡と言うのは...。」
モーヴは服のポケットからナイフを取り出し、近くの木に軽く傷を付けた。2本の短い線が交差したような、日常生活では見慣れない模様だ。
「このように、目立つ木や岩に印を付ける行為です。来た道を間違えないようにしたり、仲間に知らせたりする為の物ですね。」
「...さっき、木に付いてた。」
「本当ですか?確認したいので、その場所へ案内して下さい。」
私は、先程見かけた印の場所へ彼等を案内した。
その目印は、密猟者の痕跡である可能性が高い事が分かり、私達は砂浜から森の奥へと移動し始める。
「...モブ、何でずっと手袋してる?」
「私、実は潔癖症なのです。」
「...病気?」
「俺の失顔症とは違う。病気では...」
「病気と似たような認識で構いませんよ。私は、不潔な物が嫌いでして...素手で触れたくないのです。」
触れられるのが怖い私と彼は、どこか似ているような気がした。
「モ、モーヴ様...!あそこに誰か倒れています!」
ルスケアが指さす方に、1人の少女が倒れていた。彼女の身なりは薄汚れていて、鋭利な刃の付いた不思議な道具が足元に絡みついている。
「密猟者でしょうか?」
「そのようには見えませんが...何か知っているかもしれないので、ひとまず助けましょう。」
「アスールくん。脚を怪我してるみたいだから、治癒を頼めるかな?」
「...分かった。」
少女の脚から道具を外し、怪我の治療を行う。
眠ったままの彼女の意識が戻るまでの間、私達はしばらくその場に待機する事になった。
「これは...猟で使用される仕掛けのようですね。となると、彼女は密猟者ではなさそうです。」
「確か...我々が調査に来る前に、ヴァハトゥンの狩人達が調査に来たんでしたよね...?彼女もその一員ではありませんか?」
「アスールさんのような例外もいる訳ですし、彼女が狩人だという可能性も大いに有り得ますが...。道具はおろか、荷物を持っていないようです。」
「何も持たずに無人島へ...?一体何の...」
「教育係様。目が覚めたようです。」
「まずは、彼女に話を聞いてみましょう。」
ジンガの側で目を覚ました彼女は、身体を起こし、辺りを見回していた。
「ま、魔族...!?」
彼女の瞳は、魔族の証である黒瞳だった。隣に立ったモーヴがポケットに手を入れ、ナイフを取り出す。私は慌てて服を掴み、彼の動きを阻止した。
「アスールさん。また魔族を逃がすつもりですか?」
「...話聞く。」
「そ、そうですよモーヴ様...!彼女は武器を持っていませんし、話を聞いてからでも...」
「おえあ゛い!あうえー!」
少女は、人間の言語に近い謎の言葉を口にした。少々聞き取りにくかったが、私達に助けを求めている事が分かる。
「何かを訴えかけているようですが...。私達では分かりませんね...。」
「...何助けたら良い?」
「治癒士?...言葉が分かるのか?」
「おーあい、いういぉういぁあいう!」
「...あっちに密猟者居るって。」
「本当ですか?我々から逃げるために、嘘をついているのでは?」
「言葉は分かりませんが、俺には嘘をついているように見えません。」
疑うモーヴに対し、ジンガは私の言葉を信用しているらしい。
「うお、ういえあい!」
「...嘘じゃないって。」
「どうやら、こちらの言葉は理解しているようですね...。その場所まで、案内してもらう事は出来ないでしょうか...?」
「あんあいうー!」
「...案内するって。」
「言ってみれば、事の真相が分かります。行きましょう教育係様。」
「...分かりました。」
密猟者の居場所が分かるという彼女の後をついて行き、私達はさらに森の奥へと進んだ。
食事の後に入浴を済ませて部屋に戻ると、クロマが脚立によじ登り、今日のアロマを選んでいる所だった。
「...何で日中動かない?」
「それってボクの事?昨日も言ったけど、ボクは動いたり喋ったりする所を他の人に見られちゃダメなんダ。日中に建物の中を歩いたりしたら、誰かに見つかっちゃうかもしれないでショ?」
「...だから動かない?」
「そもそも、常にアスールの側に居られる程暇じゃないんダ!ボクにも仕事はあるんだからネ。」
「...クオマの仕事何?」
「それは天族の禁止事項だから話せないんダ。悪いネ!」
「...禁止じこー?」
「はいはい良い子は寝る時間だヨ!」
クロマに脚を押され、気になる気持ちを抑えながら、渋々ベッドへ横になる。アロマに火をつけ、彼がこちらへ歩み寄ろうとしたその時だった。
部屋の扉を叩く音が聞こえ、返事をする間もなく扉が開かれる。
「ごめんねアスールくん。寝る前に、少し話が...」
部屋へやって来たルスケアは、テーブルの上に置かれたアロマと床に横たわるクロマに視線を移し、黙り込んでしまった。
「...話?」
「あ、うん...。明日の話をちょっと...。...アルトゥンくんかな?アロマをつけてくれたの...。」
小声で独り言を呟く彼に、私は話の内容を問いかける。
彼とジンガ、モーヴと共にヴァハトゥンへ行く事を知らされた。人一倍モーヴに気を遣っているルスケアが、出発前日に詳しい話をしておくべきだと思ったらしい。
彼の話によると、今回の目的は密猟事件の調査だと言う。
「...みつろーって何?」
「捕まえちゃダメな生き物を、他の人に黙って捕まえる悪事の事だよ。本来は..国から仕事を任される、狩人と呼ばれる人達にしか生き物の捕獲は許されていないんだ。」
「...かりゅーど以外はダメ?」
「うん。そういう事だね。」
「...おーじさま、何で他の国に首突っ込む?」
「簡単に言えば...恩を売る為かな?」
「...恩売る?」
「自分達の国を守るには、周りの国と仲良くなっておく事も大切なんだ。国内の事は、王様が解決して下さるけど...国外の事までは手が回らないでしょ?だから、ガルセク王子が国外の事に目を向けて、他国と仲良くなろうとしてるんだ。」
「...分かった。」
彼は私の返事を聞き、何故か表情を曇らせていた。
「...今回の任務、私はアスールくんを連れて行く事に反対したんだ。」
「…何で?」
「密猟事件の調査って事は...当然、犯人を捕まえる事が最終目標...。つまり、戦いは避けられない...危険な仕事なんだ。」
「...そうなの?」
「私が武器を持つと、記憶が飛んでしまう事は覚えてる?ヴィーズ様が言うには、すっごい強気になるらしいんだけど...。」
「...別人。」
「今の私なら、冷静な判断が出来るんだろうけど...。別人になった私が、冷静な判断を出来るとは限らないから...。武器を持っている間は、私じゃなくてジンガくんの言葉に従って欲しいんだ。」
「...分かった。」
翌日。私達は馬車と船を乗り継ぎ、ヴァハトゥン島の近くにある、トンムル島と呼ばれる無人島へやって来た。一切人が住んで居らず、自然が豊かで珍獣の楽園と言われている場所だ。
この島に生息する孔雀という鳥が、友好の証という名目でビエント王国へ送られるはずが...密猟者の存在が、それを邪魔しているのだとモーヴは言っていた。
砂浜に降り立った私達は、密猟者の手がかりを探して海辺を歩き始める。
「この島のどこかに、密猟者が潜んでいる可能性が高いとの報告を受けています。アスールさんも、何か気になる事があったら教えて下さいね。」
「...分かった。」
「教育係様。潜んでいる者を探すのであれば、洞窟や森の中の方が良いのでは?」
「確かに、こういった見晴らしの良い場所に隠れようとはしないでしょう。ですが、島は全体が海に囲まれています。洞窟や森へ行く為には、必ず砂浜を通らなければなりません。」
「なるほど...。砂浜を見て回れば、行先の手掛かりが掴める訳ですね。」
「私はそう思うのですが...。ルスケア、あなたはどうですか?」
「わ、私も...!そう...思います...。」
突然話題を振られた彼は、驚きつつも消え入りそうな小さな声で言葉を返した。
「では、手掛かりを探してもう少し歩きましょう。」
「...みつろー者の手掛かり、どんなの?」
「そうですね...。人の足跡や落し物などでしょうか?」
「...落し物?」
「身につけているアクセサリーや、持ち物を地面に落としてしまう事ですね。密猟者が落し物など...そんな真似するとは思えませんが。」
「...何で?」
「悪事に手を染める者が、そんな分かりやすいミスをするとは思えないからです。私は、足跡や痕跡を見つける方が有力だと考えていますよ。」
「...痕跡?」
「ア、アスールくん...。あんまり聞き過ぎない方が...。」
「構いませんよ。痕跡と言うのは...。」
モーヴは服のポケットからナイフを取り出し、近くの木に軽く傷を付けた。2本の短い線が交差したような、日常生活では見慣れない模様だ。
「このように、目立つ木や岩に印を付ける行為です。来た道を間違えないようにしたり、仲間に知らせたりする為の物ですね。」
「...さっき、木に付いてた。」
「本当ですか?確認したいので、その場所へ案内して下さい。」
私は、先程見かけた印の場所へ彼等を案内した。
その目印は、密猟者の痕跡である可能性が高い事が分かり、私達は砂浜から森の奥へと移動し始める。
「...モブ、何でずっと手袋してる?」
「私、実は潔癖症なのです。」
「...病気?」
「俺の失顔症とは違う。病気では...」
「病気と似たような認識で構いませんよ。私は、不潔な物が嫌いでして...素手で触れたくないのです。」
触れられるのが怖い私と彼は、どこか似ているような気がした。
「モ、モーヴ様...!あそこに誰か倒れています!」
ルスケアが指さす方に、1人の少女が倒れていた。彼女の身なりは薄汚れていて、鋭利な刃の付いた不思議な道具が足元に絡みついている。
「密猟者でしょうか?」
「そのようには見えませんが...何か知っているかもしれないので、ひとまず助けましょう。」
「アスールくん。脚を怪我してるみたいだから、治癒を頼めるかな?」
「...分かった。」
少女の脚から道具を外し、怪我の治療を行う。
眠ったままの彼女の意識が戻るまでの間、私達はしばらくその場に待機する事になった。
「これは...猟で使用される仕掛けのようですね。となると、彼女は密猟者ではなさそうです。」
「確か...我々が調査に来る前に、ヴァハトゥンの狩人達が調査に来たんでしたよね...?彼女もその一員ではありませんか?」
「アスールさんのような例外もいる訳ですし、彼女が狩人だという可能性も大いに有り得ますが...。道具はおろか、荷物を持っていないようです。」
「何も持たずに無人島へ...?一体何の...」
「教育係様。目が覚めたようです。」
「まずは、彼女に話を聞いてみましょう。」
ジンガの側で目を覚ました彼女は、身体を起こし、辺りを見回していた。
「ま、魔族...!?」
彼女の瞳は、魔族の証である黒瞳だった。隣に立ったモーヴがポケットに手を入れ、ナイフを取り出す。私は慌てて服を掴み、彼の動きを阻止した。
「アスールさん。また魔族を逃がすつもりですか?」
「...話聞く。」
「そ、そうですよモーヴ様...!彼女は武器を持っていませんし、話を聞いてからでも...」
「おえあ゛い!あうえー!」
少女は、人間の言語に近い謎の言葉を口にした。少々聞き取りにくかったが、私達に助けを求めている事が分かる。
「何かを訴えかけているようですが...。私達では分かりませんね...。」
「...何助けたら良い?」
「治癒士?...言葉が分かるのか?」
「おーあい、いういぉういぁあいう!」
「...あっちに密猟者居るって。」
「本当ですか?我々から逃げるために、嘘をついているのでは?」
「言葉は分かりませんが、俺には嘘をついているように見えません。」
疑うモーヴに対し、ジンガは私の言葉を信用しているらしい。
「うお、ういえあい!」
「...嘘じゃないって。」
「どうやら、こちらの言葉は理解しているようですね...。その場所まで、案内してもらう事は出来ないでしょうか...?」
「あんあいうー!」
「...案内するって。」
「言ってみれば、事の真相が分かります。行きましょう教育係様。」
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