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4人目②
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お見合いファイルNo.4
名前:成美圭樹
年齢:28歳
身長:177cm
職業:ホスト(オーナー)
薄暗いのにギラギラとした店内。
ヘアメイクをした大量の男性たち。
隠しきれない金の匂い。
クラブ・ガトーはまだ開店前だったが、すべてが姫子にとって異次元で目眩がしそうだった。
「姫子ちゃん、大丈夫? こういうお店初めて?」
「は、はい……。ホストクラブなんて見たこともなかったです……」
「ちょっと怖いよね。まぁ僕はヤクザさんの方が怖いけど」
成美は茶化すように笑いながら、姫子と望月に手際よくウーロン茶を用意してくれた。
「姫子ちゃんには新宿みたいな汚い街は似合わないね。ごめんね、僕のワガママで呼び出しちゃって」
「いえ、貴重な体験になってますから」
デートっぽさを味わいたいと聞いていたのでもっと普通にご飯でも食べるのかと思っていた。ホストにとってデートというのは、女を店につれてくることなのかもしれない。
「改めて、僕は成美圭樹。この店のオーナー兼キャストです。店始める時に大蛇さんにケツ持ち頼んでたら、その縁でなんと姫子ちゃんの夫候補になれちゃいました」
なるほど、それなら殺伐とした望月が突然出てきても驚かないわけだ。
「今まで会った男たちにいい人いた?」
「どうでしょう……。みなさんそれぞれ個性的という感じで」
「そりゃ、大蛇組のお嬢さんとお見合いしようって男が普通なわけないよ」
「成美さんもってことですか?」
「あはは、そうだね。でも1番クレイジーなのは姫子ちゃんパパ。依頼を受けた時、大事な一人娘の結婚相手がホストでもいいのかって思ったね」
「それは私も思いました」
「言うね~。お嬢様でも大人しいって感じじゃないのは姫子ちゃんの魅力だね」
成美はウィンクをした。姫子のすぐ横には望月もいるのだが、その大柄な体が見えていないかのように、成美は終始姫子だけを視界に写していた。
「まだ短い時間しか会ってないけど、僕のことどう思う? 僕は姫子ちゃんのこと好きだけど」
「!」
成美はあっさりと『好き』と言った。
冗談でも『好き』などと言ったこともなければ、言われたこともない姫子にとってその言葉は衝撃だった。
(お世辞……お世辞だから……)
「やっぱり真っ当に生きてる子からしたら、こんなチャラチャラした男は嫌かな」
少し切なげに聞かれて、姫子は本能的に危険を感じて思わず目をそらした。
「成美さんのこと、まだよくわかってないですけど……嫌いではないです」
「ほんと? じゃあほとんど両想いだね」
成美が身を乗り出す。顔が近い。すごい。二重幅にほくろがあることに気づける距離だ。
それでも姫子に一切触れることはなく、一線をわきまえているのもすごい。
姫子は人生で最も男性に接近されて、目を泳がせることしかできなかった。
「ね、LINE交換しよ?」
「それは駄目です」
姫子に囁きながらスマホを取り出した成美を、すかさず望月が制止した。
それですぐ隣に望月がいるんだったと正気に戻った姫子は、背筋を伸ばして成美から距離を取る。
「なんで? もしかしたら結婚するのに。連絡先交換くらいいいじゃないですか」
「お嬢の連絡先にいていい男は大蛇組長だけです」
「え~! ちょっと会っただけの男から結婚相手選ぶって無理でしょ。日々のやり取りにこそ男の本性って出るもんですよ。それに25人も会うなら4番目の僕なんてすぐ印象薄れちゃうだろうし。姫子ちゃんに夫を選んでほしいのか箱入りのままでいてほしいのか、どっちなのかって問題ですけど」
成美の言い分は、姫子に確かになと思わせた。
姫子はまだあと20人以上と会わなければならないのだ。全員と顔合わせが終わる頃には、どうしても序盤の男性陣は印象が薄くなっているだろうし、1回の接触だけではわからないことも多いだろう。
「望月さん。お父様に確認してもらえませんか。私もお相手のことを知る機会が増えた方がありがたいです。やり取りの内容はいつでも望月さんが確認できるという制約付きでいいですから」
「お嬢まで……。……わかりました。そういうことなら、1回聞いてみます」
姫子にまで言われると望月も動かざるを得ず、すぐに立ち上がって壁際で龍吾に電話をかけ始めた。説得には時間を要するかと思ったが、望月は1分にも満たない会話を終えてすぐに戻ってくる。
「親父より、グループLINEのみならば許可する、とのことです」
「お見合い相手の男が全員いるグループってこと? なにそれ、おもしろすぎる」
「今まで会った相手も公平性の観点から追加します。あと俺もグループに入ることが条件です。基本、見合い相手は俺と連絡先を交換し、俺がグループに招待するという形を取ります」
それはつまり、望月のLINEをも姫子は知ることができるということだった。
(棚からぼた餅、いえ棚から金塊! ラッキー!)
その場で小躍りしそうになるのを必死に堪えて、姫子は「お父様の言う通りにしましょう」と神妙に答える。
「OK。じゃ僕と望月さんがLINE交換ね」
成美と望月が連絡先を交換するのを見ながら、望月のLINEアイコンはなんだろうと予想と妄想を広げる。
(普通に考えたら初期アイコンっぽいけど……。それか山の景色かな。たまに登山に行くと言っていたし──)
「お嬢のも教えてもらっていいですか」
「は、はい! どうぞ!」
頬の高揚を抑えきれずに画面を見せる。ちなみに姫子のアイコンは学校で友達が撮ってくれた後ろ姿だ。
友だちの欄に『望月』というアカウントが追加され、それだけでも姫子は飛び上がりそうだったが、アイコンを見て目を見開いた。
望月のアイコンは姫子が中学に入学した時に学校の前で並んで撮ったツーショットだった。
まさかの状況に「きゃー!」とか叫びそうになって姫子は「きっ……」と言葉をどうにか飲み込む。
「じゃ、グループ作りますね」
望月がそう言って『お見合い』という率直な名前のグループが誕生した。
その後しばし成美と喋ったはずだが、姫子の頭はずっと望月のLINEアイコンのことでいっぱいで何もかもがすっ飛んでいた。
名前:成美圭樹
年齢:28歳
身長:177cm
職業:ホスト(オーナー)
薄暗いのにギラギラとした店内。
ヘアメイクをした大量の男性たち。
隠しきれない金の匂い。
クラブ・ガトーはまだ開店前だったが、すべてが姫子にとって異次元で目眩がしそうだった。
「姫子ちゃん、大丈夫? こういうお店初めて?」
「は、はい……。ホストクラブなんて見たこともなかったです……」
「ちょっと怖いよね。まぁ僕はヤクザさんの方が怖いけど」
成美は茶化すように笑いながら、姫子と望月に手際よくウーロン茶を用意してくれた。
「姫子ちゃんには新宿みたいな汚い街は似合わないね。ごめんね、僕のワガママで呼び出しちゃって」
「いえ、貴重な体験になってますから」
デートっぽさを味わいたいと聞いていたのでもっと普通にご飯でも食べるのかと思っていた。ホストにとってデートというのは、女を店につれてくることなのかもしれない。
「改めて、僕は成美圭樹。この店のオーナー兼キャストです。店始める時に大蛇さんにケツ持ち頼んでたら、その縁でなんと姫子ちゃんの夫候補になれちゃいました」
なるほど、それなら殺伐とした望月が突然出てきても驚かないわけだ。
「今まで会った男たちにいい人いた?」
「どうでしょう……。みなさんそれぞれ個性的という感じで」
「そりゃ、大蛇組のお嬢さんとお見合いしようって男が普通なわけないよ」
「成美さんもってことですか?」
「あはは、そうだね。でも1番クレイジーなのは姫子ちゃんパパ。依頼を受けた時、大事な一人娘の結婚相手がホストでもいいのかって思ったね」
「それは私も思いました」
「言うね~。お嬢様でも大人しいって感じじゃないのは姫子ちゃんの魅力だね」
成美はウィンクをした。姫子のすぐ横には望月もいるのだが、その大柄な体が見えていないかのように、成美は終始姫子だけを視界に写していた。
「まだ短い時間しか会ってないけど、僕のことどう思う? 僕は姫子ちゃんのこと好きだけど」
「!」
成美はあっさりと『好き』と言った。
冗談でも『好き』などと言ったこともなければ、言われたこともない姫子にとってその言葉は衝撃だった。
(お世辞……お世辞だから……)
「やっぱり真っ当に生きてる子からしたら、こんなチャラチャラした男は嫌かな」
少し切なげに聞かれて、姫子は本能的に危険を感じて思わず目をそらした。
「成美さんのこと、まだよくわかってないですけど……嫌いではないです」
「ほんと? じゃあほとんど両想いだね」
成美が身を乗り出す。顔が近い。すごい。二重幅にほくろがあることに気づける距離だ。
それでも姫子に一切触れることはなく、一線をわきまえているのもすごい。
姫子は人生で最も男性に接近されて、目を泳がせることしかできなかった。
「ね、LINE交換しよ?」
「それは駄目です」
姫子に囁きながらスマホを取り出した成美を、すかさず望月が制止した。
それですぐ隣に望月がいるんだったと正気に戻った姫子は、背筋を伸ばして成美から距離を取る。
「なんで? もしかしたら結婚するのに。連絡先交換くらいいいじゃないですか」
「お嬢の連絡先にいていい男は大蛇組長だけです」
「え~! ちょっと会っただけの男から結婚相手選ぶって無理でしょ。日々のやり取りにこそ男の本性って出るもんですよ。それに25人も会うなら4番目の僕なんてすぐ印象薄れちゃうだろうし。姫子ちゃんに夫を選んでほしいのか箱入りのままでいてほしいのか、どっちなのかって問題ですけど」
成美の言い分は、姫子に確かになと思わせた。
姫子はまだあと20人以上と会わなければならないのだ。全員と顔合わせが終わる頃には、どうしても序盤の男性陣は印象が薄くなっているだろうし、1回の接触だけではわからないことも多いだろう。
「望月さん。お父様に確認してもらえませんか。私もお相手のことを知る機会が増えた方がありがたいです。やり取りの内容はいつでも望月さんが確認できるという制約付きでいいですから」
「お嬢まで……。……わかりました。そういうことなら、1回聞いてみます」
姫子にまで言われると望月も動かざるを得ず、すぐに立ち上がって壁際で龍吾に電話をかけ始めた。説得には時間を要するかと思ったが、望月は1分にも満たない会話を終えてすぐに戻ってくる。
「親父より、グループLINEのみならば許可する、とのことです」
「お見合い相手の男が全員いるグループってこと? なにそれ、おもしろすぎる」
「今まで会った相手も公平性の観点から追加します。あと俺もグループに入ることが条件です。基本、見合い相手は俺と連絡先を交換し、俺がグループに招待するという形を取ります」
それはつまり、望月のLINEをも姫子は知ることができるということだった。
(棚からぼた餅、いえ棚から金塊! ラッキー!)
その場で小躍りしそうになるのを必死に堪えて、姫子は「お父様の言う通りにしましょう」と神妙に答える。
「OK。じゃ僕と望月さんがLINE交換ね」
成美と望月が連絡先を交換するのを見ながら、望月のLINEアイコンはなんだろうと予想と妄想を広げる。
(普通に考えたら初期アイコンっぽいけど……。それか山の景色かな。たまに登山に行くと言っていたし──)
「お嬢のも教えてもらっていいですか」
「は、はい! どうぞ!」
頬の高揚を抑えきれずに画面を見せる。ちなみに姫子のアイコンは学校で友達が撮ってくれた後ろ姿だ。
友だちの欄に『望月』というアカウントが追加され、それだけでも姫子は飛び上がりそうだったが、アイコンを見て目を見開いた。
望月のアイコンは姫子が中学に入学した時に学校の前で並んで撮ったツーショットだった。
まさかの状況に「きゃー!」とか叫びそうになって姫子は「きっ……」と言葉をどうにか飲み込む。
「じゃ、グループ作りますね」
望月がそう言って『お見合い』という率直な名前のグループが誕生した。
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