消えるはずだった予知の巫女は、今日もこの世界で生きている ――異端と呼ばれる騎士さんが、私には綺麗すぎる
役目を終えれば、この世界から消えるはずだった。
予知の巫女・美桜は、力も特別な姿も失ったまま、
「生き続ける」という選択肢だけを与えられる。
もう誰かを守る存在でも、選ばれる存在でもない。
そう思い、偽名“ミオ”として宿屋で働きながら、
目立たない日常を送っていた。
――二度と会わないと決めていた騎士と、再会するまでは。
彫りの深い顔立ちゆえに“異端”と呼ばれながらも、
誰よりも強く、誰よりも誠実な騎士・レイス。
巫女だった頃の自分を知る彼に、
今の姿で向き合う資格はないと分かっているのに、
想いは簡単には消えてくれない。
身分も立場も、守られる理由も失った少女と、
前に立ち、守ることしか知らなかった騎士。
過去と現在、選ばれなかった時間を抱えたまま、
二人はもう一度、距離を測り直していく。
これは、
消えるはずだった少女が、
“今の自分”で恋を選び直す物語。
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