不吉を呼ぶ姫は愛されないはずだった ―王弟が望んだのは、ただ一人の婚約者―
黒髪と黒い瞳を持って生まれたミルバーグ国第二王女アリスは、「不吉を呼ぶ姫」と呼ばれ、幼い頃から塔で暮らしてきた。
そんな彼女に突然告げられたのは、トルシア国王弟ウィル・トルシアとの婚約。
それは恋愛ではなく、隣国ゼリアへの抑止力として結ばれる形だけの婚約だった。
しかし、ウィルの美しい容姿に目を奪われ、誠実で、その奥に優しさを秘めた彼へ、アリスは少しずつ心を寄せていく。一方のウィルもまた、アリスと過ごす日々の中で、その健気さや優しさ、ひたむきな人柄に惹かれ、やがて正式にプロポーズをする。
プロポーズを受け、婚姻へ向けた準備が進む中、「不吉を呼ぶ姫」の噂に囚われたゼリア国王は、アリスの身柄を国賓という名目で要求する。
それぞれの想いと思惑が交錯する中、二人は避けられない運命へと歩み出していく。
これは、愛されることを諦めていた王女と、一人の姫だけを選び続ける王弟の恋物語。
※26話以降基本的に隔日投稿となります。
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