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お見合いグループ
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お見合い参加メンバーのグループが作られ、次の日には神崎、広瀬、百足もグループに入っていた。
望月が迅速に連絡を取ったようだ。若頭は細かい仕事もできる男なのである。
『絶対死守ルール・やり取りはこのグループのみで行うこと。個人的に連絡を取ったら消します』
望月の投稿がアナウンスで固定されている。
『消します』という言葉に様々なニュアンスが含まれており、誰も個人連絡はしてこないだろうなと姫子は思った。
ナルミ:姫子ちゃんとの結婚を目指すナルミです🥺よろしく🥺
広瀬道孝:広瀬です。グループとはいえまた姫子さんとやり取りできるのなら嬉しい限りです
Kanzaki:姫子。これを受け取れ
神崎が姫子宛に高級チョコレートのギフトを贈ってくる。チョコが好きだと言ったのを覚えてくれているようだ。
ナルミ:え、貢いでいいの? 僕も贈る♡
望月:待ってください。資金力の差が出るので、お嬢への貢ぎは基本禁止とします。
Kanzaki:ケチ臭いルールだな。金のないやつが姫子に相応しいわけがない
広瀬道孝:スタンプだけはOKとかにしてはどうですか。1日1回までで
望月:まぁ、どうしても何か贈りたいならそのくらいはいいですが……
望月がそう送信した途端、成美と神崎が姫子にスタンプを贈ってきた。ちなみにグループには百足もいるはずだが、まったく気配がしない。慣れ合う気はない、という生粋のヤンキー気質を貫いている。
絶対死守ルールに『貢ぎものはスタンプのみ可。1日1回上限』と追加された。
「お嬢。こいつらお嬢が『ありがとう』とか反応すると一生メッセージ送ってきそうなんで、スタンプ貰ったらそのスタンプ使うだけにしてください」
姫子の隣でお見合いメンバーの相手をしていた望月がそう言った。「わかりました」と答えて、姫子は貰ったスタンプを返しておく。
「さて、今日も今日とて見合いがあります。今日の相手を乗り切ったら、この後は一旦休息期間に入る予定です」
「あ、そうなんですね。もしかしてお相手の用意が間に合ってないんですか?」
チラ見せ紹介動画には15人いたが、あのシルエットも龍吾が適当に間に合わせていただけという可能性があると姫子は思っていた。
「いやメンツは揃ってるんですが、『1対1で会ってるだけじゃ味気ねえよな』と親父が新しい手法を考え始めてまして」
「お父様のエンタメ性重視スタンスはなんなんでしょうか……。別に普通のお見合いでいい気がしますけど……」
「理不尽なこと言って娘に嫌われてるのを親父なりに気にしてんですよ。せめて楽しませようっていう。切り口が合ってるのか俺にはわかりませんがね」
肩をすくめた望月に、この雑談の流れなら『そういえばアイコン、入学式の時の写真ですよね』と切り出せるだろうかと姫子は間合いを伺った。
望月の口から話を聞いてみたい。できればなんでその写真を選んだのかも含めて聞いてみたかった。
「あの、望月さんのアイコンって中学の──」
「失礼いたします。姫子様、お客様がお見えです」
「あ、はい。今行きます……」
意を決して話しかけたところで、お手伝いさんが来てしまった。
タイミングを逃したとしょんぼりしながら、姫子は椅子から立ち上がった。
望月が迅速に連絡を取ったようだ。若頭は細かい仕事もできる男なのである。
『絶対死守ルール・やり取りはこのグループのみで行うこと。個人的に連絡を取ったら消します』
望月の投稿がアナウンスで固定されている。
『消します』という言葉に様々なニュアンスが含まれており、誰も個人連絡はしてこないだろうなと姫子は思った。
ナルミ:姫子ちゃんとの結婚を目指すナルミです🥺よろしく🥺
広瀬道孝:広瀬です。グループとはいえまた姫子さんとやり取りできるのなら嬉しい限りです
Kanzaki:姫子。これを受け取れ
神崎が姫子宛に高級チョコレートのギフトを贈ってくる。チョコが好きだと言ったのを覚えてくれているようだ。
ナルミ:え、貢いでいいの? 僕も贈る♡
望月:待ってください。資金力の差が出るので、お嬢への貢ぎは基本禁止とします。
Kanzaki:ケチ臭いルールだな。金のないやつが姫子に相応しいわけがない
広瀬道孝:スタンプだけはOKとかにしてはどうですか。1日1回までで
望月:まぁ、どうしても何か贈りたいならそのくらいはいいですが……
望月がそう送信した途端、成美と神崎が姫子にスタンプを贈ってきた。ちなみにグループには百足もいるはずだが、まったく気配がしない。慣れ合う気はない、という生粋のヤンキー気質を貫いている。
絶対死守ルールに『貢ぎものはスタンプのみ可。1日1回上限』と追加された。
「お嬢。こいつらお嬢が『ありがとう』とか反応すると一生メッセージ送ってきそうなんで、スタンプ貰ったらそのスタンプ使うだけにしてください」
姫子の隣でお見合いメンバーの相手をしていた望月がそう言った。「わかりました」と答えて、姫子は貰ったスタンプを返しておく。
「さて、今日も今日とて見合いがあります。今日の相手を乗り切ったら、この後は一旦休息期間に入る予定です」
「あ、そうなんですね。もしかしてお相手の用意が間に合ってないんですか?」
チラ見せ紹介動画には15人いたが、あのシルエットも龍吾が適当に間に合わせていただけという可能性があると姫子は思っていた。
「いやメンツは揃ってるんですが、『1対1で会ってるだけじゃ味気ねえよな』と親父が新しい手法を考え始めてまして」
「お父様のエンタメ性重視スタンスはなんなんでしょうか……。別に普通のお見合いでいい気がしますけど……」
「理不尽なこと言って娘に嫌われてるのを親父なりに気にしてんですよ。せめて楽しませようっていう。切り口が合ってるのか俺にはわかりませんがね」
肩をすくめた望月に、この雑談の流れなら『そういえばアイコン、入学式の時の写真ですよね』と切り出せるだろうかと姫子は間合いを伺った。
望月の口から話を聞いてみたい。できればなんでその写真を選んだのかも含めて聞いてみたかった。
「あの、望月さんのアイコンって中学の──」
「失礼いたします。姫子様、お客様がお見えです」
「あ、はい。今行きます……」
意を決して話しかけたところで、お手伝いさんが来てしまった。
タイミングを逃したとしょんぼりしながら、姫子は椅子から立ち上がった。
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