【完結】花が結んだあやかしとの縁

mazecco

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平日

23話 自作川柳

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「薄雪!!綾目!!川柳を書こう!!」

「センリュウ?」

仕事から終わった私は、お風呂に入ってから二人のあやかしに声をかけた。ペンと紙をテーブルに広げている私を、二人は興味深げに見ている。

「花雫。センリュウとはなんでしょう」

「五七五の言葉を使って詩を書くの!内容はなんでもいいよ!」

「ほう。興味深いです。やってみましょう」

「僕もやりたい!!」

お酒を飲みながら、私たちはしばらくうんうん唸った。自分で言いだしたものの、川柳なんて書いたことのない私にいいものなんてできるわけがない。途中で恥ずかしくなってきて、ちらっと薄雪を見た。

「花雫。傑作を生みだす必要はありません。ただ思いのままに書くものなのでしょう?川柳は」

「そ、そうですね。笑わないでくださいね?」

「笑いませんよ」

三人が書き終わり、いっせーのーでで書いたものをテーブルに置いた。私たちはそれぞれの川柳を詠む。

「私のが…」

めんどくさい 空から お金ふってこい

「ふむ」

「うわあ…」

「なっ、なによぉ!!」

「ステキデスネ」

「トッテモイイトオモウヨ」

「カタコトやめてっ!!!綾目のは!?」

どうしたら 薄雪さまに なれるかな

「綾目。君は私にはなれません」

「わ、分かってます!!」

「綾目薄雪のこと好きすぎ!!私のことも同じくらい好きになってよ!!」

「ごめんね花雫。君は一生2番目だから」

「やめてっ!!!薄雪のは!!」

目に映す 花の雫の 美しき哉

「これは恥ずかしい!!!やめて!!!」

「やめろと言われましても…」

「薄雪さま!!これ楽しいですね!!もっと作りましょう!!」

「いいね。作ろうか」

それからも私たちは川柳をたくさん書いた。綾目は薄雪ネタとか美意識高い系の川柳ばかり詠ってた。薄雪は私か花かヒトか風の川柳が多かった。私が飽きて布団に潜りこんでからも、二人はずっと川柳を書いていた。それどころか、私が仕事に行っている間ずっと川柳を作るようになった。仕事帰りに彼らの川柳を詠み、クスっと笑うのが私の小さな楽しみになった。
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