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画廊編:半年後
画廊"夢見"
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馬車をひき再び画廊へ戻ったカユボティは、早速アーサーとモニカが選んだ商品を確認した。ひととおり見終えると、満足げに彼らに微笑みかける。
「さすがアーサーとモニカだ。どれも質の良いものばかり」
「よかったー!」
「さっそく店に並べてみるかい?」
「うん!!」
それから双子はカユボティ監修のもと画廊に商品を並べた。まず一番目立つショーウィンドウの場所に、モニカが選んだ赤いキモノと簪、アーサーが選んだ雑貨(チョウチンというものらしい)と葛餅白菜のウキヨエを展示する。カユボティとしてはウキヨエを前面にアピールしたかったようだったのだが、双子があれもこれも展示したいと言って聞かなかったので最終的にはカユボティが折れた。
「ふむ。これじゃあ画廊というより雑貨屋だな」
「だめぇ…?」
「いや、いいよ思うよ。ここは君たちの店だから好きにしてもらってかまわない。特にキモノは通行人の目を引くだろうし、案外悪くない」
「やったー!!」
「だが店内はウキヨエメインで展示させてもらうよ。いいかい?」
「うん!!」
「ありがとう。じゃあ君たちが選んだ100枚のウキヨエのうち、30枚を壁にかけよう。ウキヨエの仕入れ値はだいたい500ウィン…つまり小銀貨5枚だから、10倍の大銀貨5枚…。いや…それだと安すぎる…。金貨10枚にしよう」
「ええ?!」
「それだと仕入れ値の200倍になっちゃうよぉ?!」
「それでも充分売れるさ。そもそもジッピンで安く売られすぎているんだよ。むしろこっちが適正価格だ。本音を言えば500倍にしても売れるだろう」
「ご、ごひゃく…」
「さすがにそこまでは引き上げないけどね(自分で経営してたら引き上げてたな)。単価が低すぎると赤字になってしまう。渡航費用や君たちの手数料などがあるからね。ここは受け入れてほしいな」
「わ、分かった…」
「よし、ありがとう。次はキモノだね。キモノは店の奥に専用のブースを作ろう。オツユのキモノはだいたい50万ウィン…白金貨5枚でもともと高いから、10倍ではなくて5倍にしようか」
「つまり…?」
「売値は白金貨25枚。さすがに白金貨50枚で売る勇気は私にはないね」
「ひょあ…」
「白金貨25枚でもすっごく高いよぉ…」
「簪やおもちゃは仕入れ値の10倍でいこう。簪はだいたい5000ウィンだから10倍の金貨5枚。おもちゃはピンキリだから各々10倍」
「わー、どれも高いねえ」
「この店は貴族向けだからね。価格設定を敢えて高くしてるんだ。ルアンには貴族の観光客も多い。きっとたくさんの人が訪れるよ」
「なんだか緊張してきたよお…」
「大丈夫。君たちは人当たりが良い上に品がある。…そうだ。この店に立つときの制服を作ったんだ。持ってくるよ」
「制服ー?!」
「ああ。ジッピンの商品を扱っているのに、ネクタイとジャケットなんてちぐはぐだろう?オツユに頼んで特別に作ってもらった。待ってて」
カユボティはそう言い残して螺旋階段をのぼっていった。吹き抜け部分から2階でゴソゴソと物音を立てているのが聞こえる。戻ってきた彼は、白いシャツとキモノ、ハカマ、ブーツ、リボン、帽子をカウンターに置いた。アーサーとモニカは興味津々で覗き込む。
「これが制服ー!?」
「ああ。はじめはキモノにしようと思ってたんだけど、こちらの服とミックスしたほうが面白いと思ってね。男性用の制服は、シャツを着てからこのキモノ…コソデ、というらしんだがね。これを羽織ってハカマを履いて。靴はブーツだよ。キモノは誰が着てもそつがないように、紺色の無地にした」
「わー!おもしろい!」
「女性用の制服は、ジッピンにいたときとあまり変わらないかな。キモノとハカマを着てブーツを履いて。そしてこの赤いリボンを髪に飾ろうか。キモノは無地の濃い赤色」
「かわいー!!」
「君たちがいないときに売り子をしてくれる人たちにも同じ服装をしてもらおうと思ってるんだ。どうかな?」
「とっても素敵だとおもいます!!」
「きゃー!早く着たいー!!ねえ、カユボティ!着てみてもいい?!」
「かまわないよ。私も君たちの制服姿を見てみたいしね」
許可を得た双子は早速制服に着替えた。この日もモニカはカユボティの目の前で堂々と下着姿になる。ショーウィンドウから丸見えだったのでカユボティは慌てて双子を2階へ上がらせた。
「まったく…!アーサーは男性だからまだいいけど、モニカはそろそろ羞恥心というものを持ってほしいね!どうしてモデルでもない少女の裸を見なきゃいけないんだ」
「あ!またやっちゃったー!ごめんねカユボティ」
「いや私はかまわないが…。それより目のやり場に困るから早く制服を着てくれないかな」
「はーい!」
久しぶりにジッピンの服を着たアーサーとモニカは、お互いの姿を見て「かわいい~!!」と言いながら悶えた。ジッピンにいたときと違い、ブーツやシャツなどを身に付けているので新鮮だ。ちょっとチグハグだがこれはこれでいい、と双子はこの制服をとても気に入った。カユボティも二人の姿を見て満足げにしている。
「うん。やはり君たちは何を着ても似合うね。素敵だ」
「ほんと?!やった!」
「うれしい!ありがとー!」
「ふむ。商品も売り子も揃ったのに店の準備がまだできていないんだよね。雑貨を飾るショーケース、キモノを展示するブースを用意しなければ…。あ、あと看板だ。アーサー、モニカ。画廊の名前はどうする?」
「店の…」
「名前…」
アーサーとモニカは目を見合わせた。名前をつけるのは二人の苦手分野だ。アーサーはモニカに「モニカ!夢見でいい感じの名前つけて!」と無茶なことを言い、モニカは頑張って夢を見ようとしたが睡魔は訪れなかった。しょぼんとしているアーサーとモニカに、カユボティが提案する。
「"夢見"でいいんじゃないかな?」
「えっ?」
「ほら、バンスティンの人たちにとってジッピンは非現実的で夢のような場所だ。ここに来た人たちはきっと、現実を忘れて夢見心地になるだろう。そういう意味を込めて、"夢見"。どうかな?」
「すっごくいいと思います!!モニカは?!」
「わたしも素敵だとおもう!!わー!なんか良い~!!」
「良かった。じゃあ看板屋に早速頼もうかな。アーサー、"夢見"と同じ意味のジッピンの言葉を紙に書いてくれるかな?」
「わかったー!!」
アーサーは紙にサラサラとジッピンの言葉で"夢見"と書いてカユボティに渡した。カユボティはその文字を見て顔をしかめる。
「なんて複雑な文字なんだ…。アーサー、よくサラサラと書けるね、こんな文字」
「覚えちゃったから!」
「うーん、優秀すぎて欲しくなる。…冒険者を辞めるつもりはないのかい?」
「ないです!」
「それは残念。…よし、じゃあ一週間時間をくれないかな?大急ぎで画廊を開く準備を進めるから」
「大丈夫ー!」
「それまでルアンでゆっくりしてるね!」
「ありがとう。君たちはいつまでルアンに滞在する予定なのかな?」
「うーん、きっちり決めてないけど、売り子を1か月くらいしたいなーって思ってるよ」
「それはありがたい。求人も出さないとな。ひとまず人を雇えるまでは私とヴァジーが交代で店に行くよ」
「わーい!!」
「じゃあ、準備が整ったら伝書インコを飛ばすよ。それまでルアン生活を楽しんで。あ、あと、君たちは知り合いに貴族が何人かいるんだって?よければ彼らに宣伝しておいてくれないかな。私も広告を出しておくよ」
「分かったー!!」
カユボティと打ち合わせを終えた双子は、しばらく画廊"夢見"を探検した。隅々まで見て回り、展示している商品を眺めたあと、商品の仕入れ代金を支払うために商人ギルドへ向かった。
「さすがアーサーとモニカだ。どれも質の良いものばかり」
「よかったー!」
「さっそく店に並べてみるかい?」
「うん!!」
それから双子はカユボティ監修のもと画廊に商品を並べた。まず一番目立つショーウィンドウの場所に、モニカが選んだ赤いキモノと簪、アーサーが選んだ雑貨(チョウチンというものらしい)と葛餅白菜のウキヨエを展示する。カユボティとしてはウキヨエを前面にアピールしたかったようだったのだが、双子があれもこれも展示したいと言って聞かなかったので最終的にはカユボティが折れた。
「ふむ。これじゃあ画廊というより雑貨屋だな」
「だめぇ…?」
「いや、いいよ思うよ。ここは君たちの店だから好きにしてもらってかまわない。特にキモノは通行人の目を引くだろうし、案外悪くない」
「やったー!!」
「だが店内はウキヨエメインで展示させてもらうよ。いいかい?」
「うん!!」
「ありがとう。じゃあ君たちが選んだ100枚のウキヨエのうち、30枚を壁にかけよう。ウキヨエの仕入れ値はだいたい500ウィン…つまり小銀貨5枚だから、10倍の大銀貨5枚…。いや…それだと安すぎる…。金貨10枚にしよう」
「ええ?!」
「それだと仕入れ値の200倍になっちゃうよぉ?!」
「それでも充分売れるさ。そもそもジッピンで安く売られすぎているんだよ。むしろこっちが適正価格だ。本音を言えば500倍にしても売れるだろう」
「ご、ごひゃく…」
「さすがにそこまでは引き上げないけどね(自分で経営してたら引き上げてたな)。単価が低すぎると赤字になってしまう。渡航費用や君たちの手数料などがあるからね。ここは受け入れてほしいな」
「わ、分かった…」
「よし、ありがとう。次はキモノだね。キモノは店の奥に専用のブースを作ろう。オツユのキモノはだいたい50万ウィン…白金貨5枚でもともと高いから、10倍ではなくて5倍にしようか」
「つまり…?」
「売値は白金貨25枚。さすがに白金貨50枚で売る勇気は私にはないね」
「ひょあ…」
「白金貨25枚でもすっごく高いよぉ…」
「簪やおもちゃは仕入れ値の10倍でいこう。簪はだいたい5000ウィンだから10倍の金貨5枚。おもちゃはピンキリだから各々10倍」
「わー、どれも高いねえ」
「この店は貴族向けだからね。価格設定を敢えて高くしてるんだ。ルアンには貴族の観光客も多い。きっとたくさんの人が訪れるよ」
「なんだか緊張してきたよお…」
「大丈夫。君たちは人当たりが良い上に品がある。…そうだ。この店に立つときの制服を作ったんだ。持ってくるよ」
「制服ー?!」
「ああ。ジッピンの商品を扱っているのに、ネクタイとジャケットなんてちぐはぐだろう?オツユに頼んで特別に作ってもらった。待ってて」
カユボティはそう言い残して螺旋階段をのぼっていった。吹き抜け部分から2階でゴソゴソと物音を立てているのが聞こえる。戻ってきた彼は、白いシャツとキモノ、ハカマ、ブーツ、リボン、帽子をカウンターに置いた。アーサーとモニカは興味津々で覗き込む。
「これが制服ー!?」
「ああ。はじめはキモノにしようと思ってたんだけど、こちらの服とミックスしたほうが面白いと思ってね。男性用の制服は、シャツを着てからこのキモノ…コソデ、というらしんだがね。これを羽織ってハカマを履いて。靴はブーツだよ。キモノは誰が着てもそつがないように、紺色の無地にした」
「わー!おもしろい!」
「女性用の制服は、ジッピンにいたときとあまり変わらないかな。キモノとハカマを着てブーツを履いて。そしてこの赤いリボンを髪に飾ろうか。キモノは無地の濃い赤色」
「かわいー!!」
「君たちがいないときに売り子をしてくれる人たちにも同じ服装をしてもらおうと思ってるんだ。どうかな?」
「とっても素敵だとおもいます!!」
「きゃー!早く着たいー!!ねえ、カユボティ!着てみてもいい?!」
「かまわないよ。私も君たちの制服姿を見てみたいしね」
許可を得た双子は早速制服に着替えた。この日もモニカはカユボティの目の前で堂々と下着姿になる。ショーウィンドウから丸見えだったのでカユボティは慌てて双子を2階へ上がらせた。
「まったく…!アーサーは男性だからまだいいけど、モニカはそろそろ羞恥心というものを持ってほしいね!どうしてモデルでもない少女の裸を見なきゃいけないんだ」
「あ!またやっちゃったー!ごめんねカユボティ」
「いや私はかまわないが…。それより目のやり場に困るから早く制服を着てくれないかな」
「はーい!」
久しぶりにジッピンの服を着たアーサーとモニカは、お互いの姿を見て「かわいい~!!」と言いながら悶えた。ジッピンにいたときと違い、ブーツやシャツなどを身に付けているので新鮮だ。ちょっとチグハグだがこれはこれでいい、と双子はこの制服をとても気に入った。カユボティも二人の姿を見て満足げにしている。
「うん。やはり君たちは何を着ても似合うね。素敵だ」
「ほんと?!やった!」
「うれしい!ありがとー!」
「ふむ。商品も売り子も揃ったのに店の準備がまだできていないんだよね。雑貨を飾るショーケース、キモノを展示するブースを用意しなければ…。あ、あと看板だ。アーサー、モニカ。画廊の名前はどうする?」
「店の…」
「名前…」
アーサーとモニカは目を見合わせた。名前をつけるのは二人の苦手分野だ。アーサーはモニカに「モニカ!夢見でいい感じの名前つけて!」と無茶なことを言い、モニカは頑張って夢を見ようとしたが睡魔は訪れなかった。しょぼんとしているアーサーとモニカに、カユボティが提案する。
「"夢見"でいいんじゃないかな?」
「えっ?」
「ほら、バンスティンの人たちにとってジッピンは非現実的で夢のような場所だ。ここに来た人たちはきっと、現実を忘れて夢見心地になるだろう。そういう意味を込めて、"夢見"。どうかな?」
「すっごくいいと思います!!モニカは?!」
「わたしも素敵だとおもう!!わー!なんか良い~!!」
「良かった。じゃあ看板屋に早速頼もうかな。アーサー、"夢見"と同じ意味のジッピンの言葉を紙に書いてくれるかな?」
「わかったー!!」
アーサーは紙にサラサラとジッピンの言葉で"夢見"と書いてカユボティに渡した。カユボティはその文字を見て顔をしかめる。
「なんて複雑な文字なんだ…。アーサー、よくサラサラと書けるね、こんな文字」
「覚えちゃったから!」
「うーん、優秀すぎて欲しくなる。…冒険者を辞めるつもりはないのかい?」
「ないです!」
「それは残念。…よし、じゃあ一週間時間をくれないかな?大急ぎで画廊を開く準備を進めるから」
「大丈夫ー!」
「それまでルアンでゆっくりしてるね!」
「ありがとう。君たちはいつまでルアンに滞在する予定なのかな?」
「うーん、きっちり決めてないけど、売り子を1か月くらいしたいなーって思ってるよ」
「それはありがたい。求人も出さないとな。ひとまず人を雇えるまでは私とヴァジーが交代で店に行くよ」
「わーい!!」
「じゃあ、準備が整ったら伝書インコを飛ばすよ。それまでルアン生活を楽しんで。あ、あと、君たちは知り合いに貴族が何人かいるんだって?よければ彼らに宣伝しておいてくれないかな。私も広告を出しておくよ」
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