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画廊編:半年後
アブサン
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「早すぎる…」
カユボティが「ゆっくり来てくれ」という伝書インコを飛ばした1時間後、双子はカユボティの前でニコニコしながら立っていた。
さかのぼること半時間前。カユボティは画廊でアーサーとモニカを迎える準備をしていた。予想以上にフットワークが軽い彼らに驚きながらも心なしか嬉しそうで、たまに作業をしながら鼻歌を歌っていた。そこにクロネから伝書インコが飛んでくる。いつも画家が集っているカフェに双子が来たという知らせを受け、作業を中断して慌ててそこへ足を運んだ。
カユボティがカフェの中に入ると、クロネ、リュノ、シスルが酒を飲みながら双子とおしゃべりをしていた。
「ねえクロネ。そのお酒変わった色してるね!」
「アーサー知らないのー?これはアブサンっていうニガヨモギのお酒でね、クロネたちが大好きなのよ!!」
画家と長い時間一緒に過ごしたことのあるモニカはアブサンの存在をよく知っていた。アーサーが知らないことを自分が知っていることが嬉しいらしく、腰に手を当てて物知り顔で説明している。その様子が微笑ましく、画家たちはクスクスと笑った。
「へー!そうなんだあ!!変わったにおいがする―!」
「アーサー、見てごらん。この酒は水を入れるとね…」
リュノはそう言いながらアブサンに水をトクトクと注いだ。すると半透明の緑色だった酒が、白濁した黄緑色に変化する。アーサーはそれを見て「わー!!」と大喜びした。
「すごいー!色が変わった!!どうしてー?!」
「この酒の中にはね、アニスというハーブが入っているんだ。水で割る前はアニスの油分がアルコールに溶け込んでいるのだけれど、油分は水には溶けないから、水を入れてアルコールが薄まると浮き出てくるんだ」
「へー!!すごいー!!」
「少し飲んでみるかい?」
「えっ?!いいの?!」
「ひとくちだけだよ。モニカも飲んでみるかい?」
「じゃ、じゃあ、ちょっとだけ…!」
双子はクロネとリュノに差し出されたグラスを手に取った。グラスの中からふんわりと薬草の香りがする。メロン色をしたお酒をドキドキしながらほんの少しだけ口に含んだ瞬間、アーサーもモニカも「うぎゃー!!」と絶叫して水を一気飲みした。
「あははは!!お子さまには少し強かったかな?」
「焼けるぅ!!のどがやけちゃうよぉ!!」
「草の味がするぅっ…!」
「アブサンのアルコール度数は70度。ワインで20度くらいだからね。かなり強い酒だよ」
「アブサンはもともと薬として使われていたからね。つまりこの酒は薬草と同じさ」
「毒草も入っているけどね」
「君たち…なにをしてるんだい…」
少し離れた場所で彼らの様子を眺めていたカユボティが我慢できずに声をかけた。彼に気付いたアーサーとモニカはパッと顔を輝かせて駆け寄った。双子と再会できて嬉しかったが、それよりもまず感じたことが思わず声に出てしまう。
「早すぎる…」
「カユボティ~!!久しぶりー!!」
「半年ぶりくらいかな?きゃー!カユボティ~!!」
「ああ、久しぶりだね。元気だったかい?」
「すっごく元気!!」
「カユボティはー?」
「おかげさまで元気だよ。さてアーサー、モニカ。クロネたちとは存分におしゃべりしたかな?もしよければ早速君たちの画廊に案内したいんだが」
「僕たちの…」
「画廊…!!」
正直に言うともっとクロネたちとおしゃべりしたかったが、自分たちの画廊と聞き双子は頷かずにはいられなかった。アーサーとモニカはクロネたちに手を振りながらカフェを出ようとしたが、リュノに呼び止められた。
「アーサー、モニカ。しばらくルアンに滞在するって言ってたよね?」
「うん!」
「俺たちはだいたいアトリエかここにいるから、時間があるときは遊びにおいで」
「うん!!」
「遊びにいくー!!」
「じゃあねー!」
「いってらっしゃい」
カフェを出たカユボティは、カフェから15分ほど歩いた場所へ双子を連れて行った。賑わっている通りから細い横道に入ってすぐのところに画廊があった。まだ看板もかかっていないそこは、ぼんやり歩いていたら通り過ぎてしまいそうなほど控えめに佇んでいた。
とても小さな建物だったが、さすがカユボティが建てただけあり、さりげなく施されている装飾やデザインはおしゃれそのものだ。黒いレンガで建てられているのもアーサー好みだった。モニカは大きなショウウィンドウにテンションが上がったようで、もう「なにを展示しようかな…!」と考えてる。
二人のお気に召したのを感じ取ったカユボティは嬉しそうに目じりを下げた。「まだちゃんと整理ができていないけれど…」とモゴモゴ呟きながら彼らを店内へ案内する。店の中は新築の匂いがしたので、アーサーの頭の中でポントワーブの家を建てたばかりの頃の記憶が蘇った。
「わぁ…!」
「まだなにもないけどね。今日やっとカウンターが届いたんだ。あと、浮世絵を飾る額と」
「おーー!!」
「そうだ、ジッピンの商品は持ってきてくれたかな?」
「持ってきたよ!!」
「あ!そう言えば馬車をカフェに置いてきちゃった!!」
「なんだって?!もしかして商品は馬車の中に?」
「う、うん…」
「こらこら…。大事な商売道具から目を離したらいけないじゃないか。今すぐ取りに戻ろうか」
「ごめんなさいぃ…」
「かまわないよ。でも、これからは気を付けて。貴重なものなんだからね」
双子にはそう言ったもののかなり焦っていたのか、カユボティは早足でカフェに戻った。双子の馬車を見つけ、中にちゃんと木箱が積まれていることを確認すると深い安堵のため息を漏らしながら地面にしゃがみこむ。よほど心配だっただろうに、双子に対して一切文句や叱責をしなかったので、逆にとても申し訳なく思った。
カユボティが「ゆっくり来てくれ」という伝書インコを飛ばした1時間後、双子はカユボティの前でニコニコしながら立っていた。
さかのぼること半時間前。カユボティは画廊でアーサーとモニカを迎える準備をしていた。予想以上にフットワークが軽い彼らに驚きながらも心なしか嬉しそうで、たまに作業をしながら鼻歌を歌っていた。そこにクロネから伝書インコが飛んでくる。いつも画家が集っているカフェに双子が来たという知らせを受け、作業を中断して慌ててそこへ足を運んだ。
カユボティがカフェの中に入ると、クロネ、リュノ、シスルが酒を飲みながら双子とおしゃべりをしていた。
「ねえクロネ。そのお酒変わった色してるね!」
「アーサー知らないのー?これはアブサンっていうニガヨモギのお酒でね、クロネたちが大好きなのよ!!」
画家と長い時間一緒に過ごしたことのあるモニカはアブサンの存在をよく知っていた。アーサーが知らないことを自分が知っていることが嬉しいらしく、腰に手を当てて物知り顔で説明している。その様子が微笑ましく、画家たちはクスクスと笑った。
「へー!そうなんだあ!!変わったにおいがする―!」
「アーサー、見てごらん。この酒は水を入れるとね…」
リュノはそう言いながらアブサンに水をトクトクと注いだ。すると半透明の緑色だった酒が、白濁した黄緑色に変化する。アーサーはそれを見て「わー!!」と大喜びした。
「すごいー!色が変わった!!どうしてー?!」
「この酒の中にはね、アニスというハーブが入っているんだ。水で割る前はアニスの油分がアルコールに溶け込んでいるのだけれど、油分は水には溶けないから、水を入れてアルコールが薄まると浮き出てくるんだ」
「へー!!すごいー!!」
「少し飲んでみるかい?」
「えっ?!いいの?!」
「ひとくちだけだよ。モニカも飲んでみるかい?」
「じゃ、じゃあ、ちょっとだけ…!」
双子はクロネとリュノに差し出されたグラスを手に取った。グラスの中からふんわりと薬草の香りがする。メロン色をしたお酒をドキドキしながらほんの少しだけ口に含んだ瞬間、アーサーもモニカも「うぎゃー!!」と絶叫して水を一気飲みした。
「あははは!!お子さまには少し強かったかな?」
「焼けるぅ!!のどがやけちゃうよぉ!!」
「草の味がするぅっ…!」
「アブサンのアルコール度数は70度。ワインで20度くらいだからね。かなり強い酒だよ」
「アブサンはもともと薬として使われていたからね。つまりこの酒は薬草と同じさ」
「毒草も入っているけどね」
「君たち…なにをしてるんだい…」
少し離れた場所で彼らの様子を眺めていたカユボティが我慢できずに声をかけた。彼に気付いたアーサーとモニカはパッと顔を輝かせて駆け寄った。双子と再会できて嬉しかったが、それよりもまず感じたことが思わず声に出てしまう。
「早すぎる…」
「カユボティ~!!久しぶりー!!」
「半年ぶりくらいかな?きゃー!カユボティ~!!」
「ああ、久しぶりだね。元気だったかい?」
「すっごく元気!!」
「カユボティはー?」
「おかげさまで元気だよ。さてアーサー、モニカ。クロネたちとは存分におしゃべりしたかな?もしよければ早速君たちの画廊に案内したいんだが」
「僕たちの…」
「画廊…!!」
正直に言うともっとクロネたちとおしゃべりしたかったが、自分たちの画廊と聞き双子は頷かずにはいられなかった。アーサーとモニカはクロネたちに手を振りながらカフェを出ようとしたが、リュノに呼び止められた。
「アーサー、モニカ。しばらくルアンに滞在するって言ってたよね?」
「うん!」
「俺たちはだいたいアトリエかここにいるから、時間があるときは遊びにおいで」
「うん!!」
「遊びにいくー!!」
「じゃあねー!」
「いってらっしゃい」
カフェを出たカユボティは、カフェから15分ほど歩いた場所へ双子を連れて行った。賑わっている通りから細い横道に入ってすぐのところに画廊があった。まだ看板もかかっていないそこは、ぼんやり歩いていたら通り過ぎてしまいそうなほど控えめに佇んでいた。
とても小さな建物だったが、さすがカユボティが建てただけあり、さりげなく施されている装飾やデザインはおしゃれそのものだ。黒いレンガで建てられているのもアーサー好みだった。モニカは大きなショウウィンドウにテンションが上がったようで、もう「なにを展示しようかな…!」と考えてる。
二人のお気に召したのを感じ取ったカユボティは嬉しそうに目じりを下げた。「まだちゃんと整理ができていないけれど…」とモゴモゴ呟きながら彼らを店内へ案内する。店の中は新築の匂いがしたので、アーサーの頭の中でポントワーブの家を建てたばかりの頃の記憶が蘇った。
「わぁ…!」
「まだなにもないけどね。今日やっとカウンターが届いたんだ。あと、浮世絵を飾る額と」
「おーー!!」
「そうだ、ジッピンの商品は持ってきてくれたかな?」
「持ってきたよ!!」
「あ!そう言えば馬車をカフェに置いてきちゃった!!」
「なんだって?!もしかして商品は馬車の中に?」
「う、うん…」
「こらこら…。大事な商売道具から目を離したらいけないじゃないか。今すぐ取りに戻ろうか」
「ごめんなさいぃ…」
「かまわないよ。でも、これからは気を付けて。貴重なものなんだからね」
双子にはそう言ったもののかなり焦っていたのか、カユボティは早足でカフェに戻った。双子の馬車を見つけ、中にちゃんと木箱が積まれていることを確認すると深い安堵のため息を漏らしながら地面にしゃがみこむ。よほど心配だっただろうに、双子に対して一切文句や叱責をしなかったので、逆にとても申し訳なく思った。
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