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北部編:王城にて
月明り
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「またアーサーとモニカの絶望した顔が見れるのかー。楽しみだな。へへ、マルム、あいつらは最後に殺そうな。大好きな人たちを殺して、殺して、精神をぶっ潰してから殺してやろうな」
ヴァラリアも大喜びで、ゲス笑いをしながらマルムを小突いた。
「え、ジルを最後に殺そうよ」
「なんでだよ。子どもの絶望顔の方がゾクゾクするだろ」
「ヴァラリア、趣味悪い。子どもを失った大人の方が良い顔するに決まってるでしょ」
「盛り上がっているところ悪いんだけど」
言い合いを始めた裏S級を、ヴィクスは咳ばらいをして静かにさせた。
「アウスとモリアは、前と同じく生け捕りでお願いね」
「えっ。また生け捕りですか」
「ああ。ある程度弱らせてもいいけど、身体欠損はしないように気を付けて」
「……ヴィクス王子。あの二人を生け捕りにするのは危険だと思います。魔物の魂魄を与えても、反魔法液を使っても、僕たちは彼らを生け捕りできなかった。そのくらい厄介です。暗殺した方がいいと思います」
マルムが説得しようとしても、王子は首を縦に振ろうとしない。
「いいや、生け捕りじゃないと困る。彼らには利用価値があるからね。この国にとって必要な存在なんだ。頼むよ、マルム。フィリップス家の名にかけて」
「……」
(ヴィクス王子、マルムをうまく乗りこなしてんなあ。フィリップス家って名前出しとけばこいつが逆らえないって分かってやがる。はあ、アーサーとモニカを殺せないなんてなあ……あいつら可愛いから殺したかったのになあ……ちぇ)
マルムは黙り込み、ヴァラリアは唇を尖らせていたものの、最終的にはヴィクスの命に従った。
用件を伝えたヴィクスは、何事もなかったかのようにベッドに潜り込む。裏S級は足音を立てず、窓から城を抜け出し、彼らのアジトであるバンスティンダンジョンへ戻る。
そこで待っていた残りのメンバーに先ほどのことを報告すると、みな大喜びでドンチャン騒ぎが始まった。
「五年間もこんな臭くて喧しい場所に棲みついた甲斐があったよぉぉぉ。ヒヒッ! あの素材がまた私のものにぃぃぃっ! ヒヒヒッ!」
裏S級冒険者――主に公表できないような汚い仕事を専門としている、且つヒト型魔物と取引をする役目を担っている彼らには、もうひとつの役割があった。それは、王族に刃向かうS級冒険者の抹殺。
狂気的な彼らにとって、日ごろ王族や冒険者ギルドに守られている、最も強い集団であるS級冒険者を殺せることは、甘いご褒美をもらえるようなもの。多額の報酬よりもなによりも、彼らを殺せるかもしれないという期待から、裏S級冒険者という職業を受け入れる者がほとんどだった。
仲間の一人が祝杯を離れたところで静かに眺めていることに気付いて、ヴァラリアが首を傾げた。
「おいシルヴェストル。嬉しくないのか?」
シルヴェストルと呼ばれた少年は、ゆっくりとヴァラリアと視線を合わせ、にたりと笑う。彼の瞳孔がキュッと猫のように細くなり、笑う口元からは牙が覗いている。
「まさか。楽しみでしょうがない。カミーユを殺すところを夢中で想像していただけだよ。ふふふ。あはは。あの子が死んだら、またシャナの悲しむ顔が見られるんだね。んふ。早く見たい。早く見たい。シャナの泣き顔。とってもかわいい。んふふ。せっかく見つけた二人目の夫。殺されたら、んふ」
「そんなに楽しみなんだったら、どうしてポントワーブに来なかったんだ? あそこにはシャナの息子も住んでたぞ。殺せばよかったのに」
「ばか。ばかだなあ。息子は最後。一番大切なのは最後。カミーユを殺して、んふ。絶望して。たくさん悲しんで。やっとの思いで立ち直ったときに息子も殺す。あは。その時にはフォントメウにいる残りの家族もみんな、みんな、僕が殺しとく。シャナ。シャナ。あは。あはは。楽しみ。楽しみ」
楽しそうでなにより、とヴァラリアはにっこり笑い、上機嫌な彼の手にスライムを載せる。シルヴェストルはにやにやと彼女に思いを馳せながら、スライムに反魔法をかけた。
◇◇◇
ヴァラリアとマルムが城から去ったあと、ヴィクスは双子のアイテムボックスを手に窓際で立った。
月明りに照らされながら、彼はアーサーのアイテムボックスをそっと開く。
「武器に、エリクサーに、スライムに……。ふふ、なんて乱雑な中身なんだろう。おてんばなんだね」
中をまさぐっていると、ぼろぼろの布切れを見つけた。なんだろう、と掴み上げて、ヴィクスはぽかんと口を開ける。
「……穴のあいたパンツ」
こんなものも置いてあるのか、とクスクス笑う。
「お金持ちだったはずなのにね。こんなになるまで物を大切にするんだ。素敵な人だなあ」
次にモニカのアイテムボックスに手を差し込んだ。アーサーはボロボロで質素な白いパンツばかりだったのに、モニカのパンツはふりふりでカラフルなものばかりだ。彼は顔を赤らめ、それらを奥へ突っ込んだ。
「もう。下着くらい袋に入れておこうよ。全く、女の子としての自覚がないんだから……」
中をまさぐっていると、チチチ、とインコの鳴き声が聞こえた。ヴィクスはそれを指に載せ、よく見えるよう月の光に当てる。
「……この毛並みと瞳の色、フォントメウで育ったインコだ。こんなものを外部に持ち出すことを許されるなんて……。なるほど、姉さんはフォントメウの審判の寵愛を受けたのか」
彼は天を仰ぎ、吐息を漏らす。
「……やはり彼らは、神に、人々に愛されるべき存在なんだね。彼らが何気なく赴いた地、何気なくした行動が、全て彼らに加護を与える。全てはヴァルーダ神の導きなのだろうか。それとも民の導きか」
インコを載せたまま、ヴィクスは月を指さした。
「さあ、インコ。主人の元へお戻り。そして彼らを助けておあげ。そして、この国を守っておあげ」
彼の指を離れたインコは、月へ向かって羽ばたいた。星に紛れてしまうまで、ヴィクスはそれを目で追う。
「……苦しませてすまない。悲しませてすまない。あともう少しの辛抱だから、どうか耐えてほしい。これば終われば、いくらでも罰を受けよう。みなが苦しんできた分を一身に受け止めよう。僕の命ひとつで贖える罪ではもうないけれど。明るい未来を遺すことを約束するから」
愛しい民よ、と彼の口元が微かに動いた。
ヴァラリアも大喜びで、ゲス笑いをしながらマルムを小突いた。
「え、ジルを最後に殺そうよ」
「なんでだよ。子どもの絶望顔の方がゾクゾクするだろ」
「ヴァラリア、趣味悪い。子どもを失った大人の方が良い顔するに決まってるでしょ」
「盛り上がっているところ悪いんだけど」
言い合いを始めた裏S級を、ヴィクスは咳ばらいをして静かにさせた。
「アウスとモリアは、前と同じく生け捕りでお願いね」
「えっ。また生け捕りですか」
「ああ。ある程度弱らせてもいいけど、身体欠損はしないように気を付けて」
「……ヴィクス王子。あの二人を生け捕りにするのは危険だと思います。魔物の魂魄を与えても、反魔法液を使っても、僕たちは彼らを生け捕りできなかった。そのくらい厄介です。暗殺した方がいいと思います」
マルムが説得しようとしても、王子は首を縦に振ろうとしない。
「いいや、生け捕りじゃないと困る。彼らには利用価値があるからね。この国にとって必要な存在なんだ。頼むよ、マルム。フィリップス家の名にかけて」
「……」
(ヴィクス王子、マルムをうまく乗りこなしてんなあ。フィリップス家って名前出しとけばこいつが逆らえないって分かってやがる。はあ、アーサーとモニカを殺せないなんてなあ……あいつら可愛いから殺したかったのになあ……ちぇ)
マルムは黙り込み、ヴァラリアは唇を尖らせていたものの、最終的にはヴィクスの命に従った。
用件を伝えたヴィクスは、何事もなかったかのようにベッドに潜り込む。裏S級は足音を立てず、窓から城を抜け出し、彼らのアジトであるバンスティンダンジョンへ戻る。
そこで待っていた残りのメンバーに先ほどのことを報告すると、みな大喜びでドンチャン騒ぎが始まった。
「五年間もこんな臭くて喧しい場所に棲みついた甲斐があったよぉぉぉ。ヒヒッ! あの素材がまた私のものにぃぃぃっ! ヒヒヒッ!」
裏S級冒険者――主に公表できないような汚い仕事を専門としている、且つヒト型魔物と取引をする役目を担っている彼らには、もうひとつの役割があった。それは、王族に刃向かうS級冒険者の抹殺。
狂気的な彼らにとって、日ごろ王族や冒険者ギルドに守られている、最も強い集団であるS級冒険者を殺せることは、甘いご褒美をもらえるようなもの。多額の報酬よりもなによりも、彼らを殺せるかもしれないという期待から、裏S級冒険者という職業を受け入れる者がほとんどだった。
仲間の一人が祝杯を離れたところで静かに眺めていることに気付いて、ヴァラリアが首を傾げた。
「おいシルヴェストル。嬉しくないのか?」
シルヴェストルと呼ばれた少年は、ゆっくりとヴァラリアと視線を合わせ、にたりと笑う。彼の瞳孔がキュッと猫のように細くなり、笑う口元からは牙が覗いている。
「まさか。楽しみでしょうがない。カミーユを殺すところを夢中で想像していただけだよ。ふふふ。あはは。あの子が死んだら、またシャナの悲しむ顔が見られるんだね。んふ。早く見たい。早く見たい。シャナの泣き顔。とってもかわいい。んふふ。せっかく見つけた二人目の夫。殺されたら、んふ」
「そんなに楽しみなんだったら、どうしてポントワーブに来なかったんだ? あそこにはシャナの息子も住んでたぞ。殺せばよかったのに」
「ばか。ばかだなあ。息子は最後。一番大切なのは最後。カミーユを殺して、んふ。絶望して。たくさん悲しんで。やっとの思いで立ち直ったときに息子も殺す。あは。その時にはフォントメウにいる残りの家族もみんな、みんな、僕が殺しとく。シャナ。シャナ。あは。あはは。楽しみ。楽しみ」
楽しそうでなにより、とヴァラリアはにっこり笑い、上機嫌な彼の手にスライムを載せる。シルヴェストルはにやにやと彼女に思いを馳せながら、スライムに反魔法をかけた。
◇◇◇
ヴァラリアとマルムが城から去ったあと、ヴィクスは双子のアイテムボックスを手に窓際で立った。
月明りに照らされながら、彼はアーサーのアイテムボックスをそっと開く。
「武器に、エリクサーに、スライムに……。ふふ、なんて乱雑な中身なんだろう。おてんばなんだね」
中をまさぐっていると、ぼろぼろの布切れを見つけた。なんだろう、と掴み上げて、ヴィクスはぽかんと口を開ける。
「……穴のあいたパンツ」
こんなものも置いてあるのか、とクスクス笑う。
「お金持ちだったはずなのにね。こんなになるまで物を大切にするんだ。素敵な人だなあ」
次にモニカのアイテムボックスに手を差し込んだ。アーサーはボロボロで質素な白いパンツばかりだったのに、モニカのパンツはふりふりでカラフルなものばかりだ。彼は顔を赤らめ、それらを奥へ突っ込んだ。
「もう。下着くらい袋に入れておこうよ。全く、女の子としての自覚がないんだから……」
中をまさぐっていると、チチチ、とインコの鳴き声が聞こえた。ヴィクスはそれを指に載せ、よく見えるよう月の光に当てる。
「……この毛並みと瞳の色、フォントメウで育ったインコだ。こんなものを外部に持ち出すことを許されるなんて……。なるほど、姉さんはフォントメウの審判の寵愛を受けたのか」
彼は天を仰ぎ、吐息を漏らす。
「……やはり彼らは、神に、人々に愛されるべき存在なんだね。彼らが何気なく赴いた地、何気なくした行動が、全て彼らに加護を与える。全てはヴァルーダ神の導きなのだろうか。それとも民の導きか」
インコを載せたまま、ヴィクスは月を指さした。
「さあ、インコ。主人の元へお戻り。そして彼らを助けておあげ。そして、この国を守っておあげ」
彼の指を離れたインコは、月へ向かって羽ばたいた。星に紛れてしまうまで、ヴィクスはそれを目で追う。
「……苦しませてすまない。悲しませてすまない。あともう少しの辛抱だから、どうか耐えてほしい。これば終われば、いくらでも罰を受けよう。みなが苦しんできた分を一身に受け止めよう。僕の命ひとつで贖える罪ではもうないけれど。明るい未来を遺すことを約束するから」
愛しい民よ、と彼の口元が微かに動いた。
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