【完結】目覚めたら男爵家令息の騎士に食べられていた件

三谷朱花

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シェリ嬢の回想10

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 シェリは長期休みになって、ふと、マディーがどうしているんだろう、と思うことがあった。

 そして、ハッとする。
 いや、マディーとマットがどうしているんだろう、と言うのが正確なところだ。
 マディーとマットの実家は離れている。この休みの期間、二人は会えないに違いない。
 
 この間、大泣きしていたくらいだ。マットは日々泣きながら過ごしているかもしれない。
 そしてマディーは。
 あの精悍な顔に切なさで影を落としているかもしれない。
 セクシーかも。

 と、シェリはふいに思って赤面する。
 二人のことを考えていただけのつもりなのに、どうしてマディーのことが特に気になるのか。
 
 あ、とシェリは思う。
 予想外にマディーがネコだったせいだ。
 きっとそれに間違いない、とシェリは納得した。

 二人は尊い。それは、間違いのないことだ。
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