6 / 7
0章 山里
0-6 小さな灯
しおりを挟む
加奈が子ぎつねさまの正体を知ってから、もう数日が経った。
最初は驚きで転げ回り、帽子を池に落とし、くしゃみで光の花を飛ばしたりと散々だったけれど――それも今では、思い出すたび笑ってしまう出来事になっていた。秘密を分け合えたせいか、二人の距離は前よりずっと近くなった気がする。
この日も加奈は森の祠へ向かっていた。秋の風が梢を揺らし、落ち葉がひらりと足元に降り積もる。
「うう…相変わらずこの階段長くない…?数えるどころか見るだけで数える気が失せるもん…」
愚痴を漏らして登っていると祠の前には、すでに金髪の少女の姿をした子ぎつねさまが待っていた。巫女服の袖を揺らし、陽にきらめく髪を梳くようにして。
「加奈!今日も来たんだぁ」
子ぎつねさまはにっこりと微笑んだ
「うん。……あのね、もしできるなら、私も魔法をやってみたいの」
その一言に、子ぎつねさまの目が愉快そうに細められた。
「魔法?簡単ではないけど……加奈なら少しはできると思う!私と縁を結んだから」
「ほんとに!?」
加奈は目を輝かせる。
◆ ◆ ◆
子ぎつねさまは両の手を合わせると、掌に小さな光を生んでみせた。森の木漏れ日の中で、それは星のようにやわらかく瞬く。
「心を静かにして、“灯”を思い描いて。難しく考えなくてもいいの。ただ、手のひらにあたたかさを集めるだけ」
「……と、灯……」
加奈はぎこちなく手を重ねる。だが何も起こらない。
「肩に力が入りすぎてる」
子ぎつねさまが笑い、加奈の腕をそっと押す。
深呼吸をしてもう一度。今度は、ほんの一瞬だけだが、淡い光が揺らめいた。
「で、出た!」
思わず叫んで立ち上がった拍子に、光はすぐ霧散してしまう。
「……消えちゃった」
加奈は肩を落とした。
「初めてで光っただけでも十分すごいよ!」
子ぎつねさまは微笑み、加奈の頭を軽く撫でた。
「焦らずに、少しずつやっていこう」
加奈の胸の奥に、小さな温かさが灯る。それは光そのものよりも確かなものに思えた。
◆ ◆ ◆
練習は何度も繰り返された。光がついたり消えたり、時には葉が勝手に舞い上がったり。
「わっ、ちょっと待って!葉っぱが暴れてる!」
加奈が慌てて手を振ると、周囲の落ち葉がふわふわと宙に舞い、彼女の頭にばさりと落ちてきた。
「……帽子みたいになってる」
子ぎつねさまがくすくす笑う
加奈は顔を赤らめて葉を払い落とした。
「こ、これはまだ練習だから!」
笑い合いながらも、少しずつ加奈の光は形を保つようになっていった。
◆ ◆ ◆
夕暮れが訪れる頃、祠の前の空気は赤く染まり、木々の影が長く伸びていた。
「今日はここまで!」
子ぎつねさまはそう言い、両手を打ち合わせる。
加奈は深く息をつき、額の汗を拭った。
「疲れたけど……すっごく楽しかった。魔法って、夢みたい」
「夢ではない…加奈が自分でつかんだものなの」
その言葉に、加奈は胸を張った。帽子を抱きしめながら、照れくさそうに笑う。
「ありがとう、子ぎつねさま。私、もっと頑張るね!」
「うん。きっと、すぐにもっと上手くなるから!」
二人は並んで小道を歩き出した。森を吹き抜ける風が、金髪を、そして加奈の黒髪を優しく揺らしていく。
ふと加奈は思いつき、笑って言った。
「ねえ、最初に練習するのは……やっぱり帽子を自動で戻す魔法がいいかも!」
子ぎつねさまは声を上げて笑った。
「また帽子?本当に好きだねぇ」
二人の笑い声は、夕暮れの森に柔らかく響いていった。
◆ ◆ ◆
加奈が家に帰ってから、三十分ほどが過ぎたころだった。
祠の前には、すでに夜の帳が落ちている。虫の音がかすかに響き、梢のあいだからは小さな星々が瞬いていた。
その前に、子ぎつねさまはひとり腰を下ろしていた。
「まさか加奈が……ほんとうに魔法を灯すなんて。予想外だったなぁ」
柔らかな笑みを浮かべ、巫女服の袖を揺らしながら空を仰ぐ。
――チリン、チリン。
彼女の尾に結ばれた小鈴が、ふたたび夜風に鳴った。尾を二度、軽く振ると、森の影が揺らぎ、そこからひとりの少年が現れる。
まだ十代前半ほどの年頃。白木の杖を携え、あどけなさを残す顔に不思議な光を宿した瞳。
彼は跪き、恭しく声を落とした。
「御主様、お呼びでしょうか」
「あれ? ノア。……ニムエは一緒じゃなかったの?」
子ぎつねさまは辺りを見回した。
ノアは表情を変えぬまま答える。
「ニムエなら邪気封じに向かいましたよ。御主様、もしかして……聞かされていなかったのですか?」
子ぎつねさまは目を瞬かせ、少し肩をすくめた。
「まったく、あの子は勝手なんだから。せめて一言くらい伝えてくれればいいのに」
ノアはため息をもらす。
「……御主様が加奈にかかりきりだからでしょう」
「うっ……耳が痛い」
子ぎつねさまは思わず笑って誤魔化したが、心の奥でほんの小さなざわめきを覚えていた。
◆ ◆ ◆
「それでノア、祠の封印は大丈夫?」
「はい。ただ……加奈様が魔法を使い始めたとなれば、封印にも少なからず影響が出るかもしれません」
ノアの言葉に、子ぎつねさまの笑みがわずかに薄れた。
「……やっぱり、そうなるよね」
森を渡る風が強くなり、祠の鈴がひときわ高く鳴り響いた。
その音にかき消されるように、遠くの空で雷光が一瞬、走った気がした。
「ノア、もう少し詳しく教えて」
「はい。加奈様が“灯”を得たということは……すでに選ばれてしまった、ということです」
「選ばれた……?」
子ぎつねさまの胸に、冷たいものが落ちた。
祠を見上げるその瞳には、夜の星とは違う、緊張の色が映っていた。
最初は驚きで転げ回り、帽子を池に落とし、くしゃみで光の花を飛ばしたりと散々だったけれど――それも今では、思い出すたび笑ってしまう出来事になっていた。秘密を分け合えたせいか、二人の距離は前よりずっと近くなった気がする。
この日も加奈は森の祠へ向かっていた。秋の風が梢を揺らし、落ち葉がひらりと足元に降り積もる。
「うう…相変わらずこの階段長くない…?数えるどころか見るだけで数える気が失せるもん…」
愚痴を漏らして登っていると祠の前には、すでに金髪の少女の姿をした子ぎつねさまが待っていた。巫女服の袖を揺らし、陽にきらめく髪を梳くようにして。
「加奈!今日も来たんだぁ」
子ぎつねさまはにっこりと微笑んだ
「うん。……あのね、もしできるなら、私も魔法をやってみたいの」
その一言に、子ぎつねさまの目が愉快そうに細められた。
「魔法?簡単ではないけど……加奈なら少しはできると思う!私と縁を結んだから」
「ほんとに!?」
加奈は目を輝かせる。
◆ ◆ ◆
子ぎつねさまは両の手を合わせると、掌に小さな光を生んでみせた。森の木漏れ日の中で、それは星のようにやわらかく瞬く。
「心を静かにして、“灯”を思い描いて。難しく考えなくてもいいの。ただ、手のひらにあたたかさを集めるだけ」
「……と、灯……」
加奈はぎこちなく手を重ねる。だが何も起こらない。
「肩に力が入りすぎてる」
子ぎつねさまが笑い、加奈の腕をそっと押す。
深呼吸をしてもう一度。今度は、ほんの一瞬だけだが、淡い光が揺らめいた。
「で、出た!」
思わず叫んで立ち上がった拍子に、光はすぐ霧散してしまう。
「……消えちゃった」
加奈は肩を落とした。
「初めてで光っただけでも十分すごいよ!」
子ぎつねさまは微笑み、加奈の頭を軽く撫でた。
「焦らずに、少しずつやっていこう」
加奈の胸の奥に、小さな温かさが灯る。それは光そのものよりも確かなものに思えた。
◆ ◆ ◆
練習は何度も繰り返された。光がついたり消えたり、時には葉が勝手に舞い上がったり。
「わっ、ちょっと待って!葉っぱが暴れてる!」
加奈が慌てて手を振ると、周囲の落ち葉がふわふわと宙に舞い、彼女の頭にばさりと落ちてきた。
「……帽子みたいになってる」
子ぎつねさまがくすくす笑う
加奈は顔を赤らめて葉を払い落とした。
「こ、これはまだ練習だから!」
笑い合いながらも、少しずつ加奈の光は形を保つようになっていった。
◆ ◆ ◆
夕暮れが訪れる頃、祠の前の空気は赤く染まり、木々の影が長く伸びていた。
「今日はここまで!」
子ぎつねさまはそう言い、両手を打ち合わせる。
加奈は深く息をつき、額の汗を拭った。
「疲れたけど……すっごく楽しかった。魔法って、夢みたい」
「夢ではない…加奈が自分でつかんだものなの」
その言葉に、加奈は胸を張った。帽子を抱きしめながら、照れくさそうに笑う。
「ありがとう、子ぎつねさま。私、もっと頑張るね!」
「うん。きっと、すぐにもっと上手くなるから!」
二人は並んで小道を歩き出した。森を吹き抜ける風が、金髪を、そして加奈の黒髪を優しく揺らしていく。
ふと加奈は思いつき、笑って言った。
「ねえ、最初に練習するのは……やっぱり帽子を自動で戻す魔法がいいかも!」
子ぎつねさまは声を上げて笑った。
「また帽子?本当に好きだねぇ」
二人の笑い声は、夕暮れの森に柔らかく響いていった。
◆ ◆ ◆
加奈が家に帰ってから、三十分ほどが過ぎたころだった。
祠の前には、すでに夜の帳が落ちている。虫の音がかすかに響き、梢のあいだからは小さな星々が瞬いていた。
その前に、子ぎつねさまはひとり腰を下ろしていた。
「まさか加奈が……ほんとうに魔法を灯すなんて。予想外だったなぁ」
柔らかな笑みを浮かべ、巫女服の袖を揺らしながら空を仰ぐ。
――チリン、チリン。
彼女の尾に結ばれた小鈴が、ふたたび夜風に鳴った。尾を二度、軽く振ると、森の影が揺らぎ、そこからひとりの少年が現れる。
まだ十代前半ほどの年頃。白木の杖を携え、あどけなさを残す顔に不思議な光を宿した瞳。
彼は跪き、恭しく声を落とした。
「御主様、お呼びでしょうか」
「あれ? ノア。……ニムエは一緒じゃなかったの?」
子ぎつねさまは辺りを見回した。
ノアは表情を変えぬまま答える。
「ニムエなら邪気封じに向かいましたよ。御主様、もしかして……聞かされていなかったのですか?」
子ぎつねさまは目を瞬かせ、少し肩をすくめた。
「まったく、あの子は勝手なんだから。せめて一言くらい伝えてくれればいいのに」
ノアはため息をもらす。
「……御主様が加奈にかかりきりだからでしょう」
「うっ……耳が痛い」
子ぎつねさまは思わず笑って誤魔化したが、心の奥でほんの小さなざわめきを覚えていた。
◆ ◆ ◆
「それでノア、祠の封印は大丈夫?」
「はい。ただ……加奈様が魔法を使い始めたとなれば、封印にも少なからず影響が出るかもしれません」
ノアの言葉に、子ぎつねさまの笑みがわずかに薄れた。
「……やっぱり、そうなるよね」
森を渡る風が強くなり、祠の鈴がひときわ高く鳴り響いた。
その音にかき消されるように、遠くの空で雷光が一瞬、走った気がした。
「ノア、もう少し詳しく教えて」
「はい。加奈様が“灯”を得たということは……すでに選ばれてしまった、ということです」
「選ばれた……?」
子ぎつねさまの胸に、冷たいものが落ちた。
祠を見上げるその瞳には、夜の星とは違う、緊張の色が映っていた。
10
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる