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1章 足音は彷徨す
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翌日の夜、彰はソファーで冷えた煎餅を食べながら、膝に置いたノートパソコンを操作していた。正面のソファーでは、晴斗が手に持った色鉛筆のケースをじっと見つめている。昼間に彼と近場を散歩していた双子はお手玉をしていたが、いつの間にか床の上で眠ってしまった。幽霊に睡眠が必要なのか甚だ疑問だが、身体的に不必要でも精神的に自覚すれば眠れるらしい。同時に食事も不要だが、本人が「食べている」と自覚すれば食べることができる。ただ、手にした煎餅が実際に減ることはない。
原稿がひと段落すると、彰はパソコンをテーブルに置き、立ち上がってシンクに向かう。湯を沸かし、壁の作り付けの棚から取り出したカップに粉末のスープを入れる。湯を入れてスプーンでかき混ぜ、ふうふう吹いて冷ましながら再びソファーへ運ぶ。壁際のテレビの横では、扇風機が静かに首を振っている。
晴斗はまだ手元の色鉛筆をじっと見つめていた。
「どうだ」
コーンスープをすすり、カップをテーブルに置く。
「……赤い鳥居」
ぽつりと晴斗は呟いた。
「木に囲まれた神社。多分、山の中」
「それは、よく遊んでたって言ってたところか」
「だと思う……。それと」晴斗は僅かに眉根を寄せる。「青い、屋根」
「青い屋根っていうと……あの駅舎だな」
「うん。でも、駅舎は足場で覆われてて……青い屋根の天辺が突き出してて」
足場で覆われているとなると、工事中か。工事中の駅舎。事故の話と結びつく。
晴斗は、物や空間に記憶されたものを見て感じることができる。
人の気持ちや念は、強いものほど物や空間自体に刻み込まれる。俗にいう「残留思念」だ。例えば、強い恨みや後悔を持ったまま死んだ人の念は、その空間に繋ぎとめられる。肉体が燃やされ土に埋められようとも、形のない「気持ち」は死んだ現場や当時の持ち物に記憶される。よくいう幽霊の正体だ。晴斗はその「残留思念」を、目で見たり心で感じ取ることができる。
彼が持ち帰った色鉛筆のケースには、奥野雄二ではない者の思念が刻まれていた。それが赤い鳥居や、駅舎の青い屋根だった。
ホームで会った男は、駅舎の改築時の事故で死人は出なかったと言った。しかし色鉛筆の持ち主が工事中の駅舎を強く記憶しているということは、何らかの関係はあるだろう。事故に巻き込まれて、死なないまでも大怪我を負っただとか。その誰かは色鉛筆が残されていた奥野家と、更に家を彷徨う幽霊と深い関りがある。
「それに」
晴斗が口を開きかけ、彰も一つの可能性を口にしかけた。
とその時、チリンと澄んだ鈴の音が鼓膜を揺さぶった。
「ただいまあ」
開け放した窓の枠から飛び降りた毛玉が、よく通る若い女の声を発する。クリーム色の、ふわふわの毛皮。細い四本の脚。水色の首輪にくっついた鈴が歩く度にちりちりと音を立てる。前足を突っ張って伸びをすると、部屋の隅に敷かれたタオルの上に乗った。
「あーあ、汚れちゃった」
とんとんと足踏みをし、肉球の汚れを落としている。
大きく丸く黒い目に、ちょこんと尖った鼻。赤い舌がぺろりと出ている。一匹のポメラニアンだった。
「ねえねえ彰、ブラッシングしてよお」
足を拭き終わると、ポメラニアンは駆け寄ったソファーにぴょんと飛び乗る。
「そんな暇ねえよ。俺は仕事中なんだ」
しっしっと手を振るが、お構いなしに犬は彼の腿に頭を乗せる。ふわふわの毛皮が扇風機の風に吹かれて揺れる。
「いいじゃない、ちょっとだけ。ほらもう、絡まっちゃって」
器用に鼻先で背側の毛を撫でながら、犬はちろりと視線を向けた。
「ちょっと何見てんのよ」
「べつに」
晴斗がそっぽを向く。
「いちゃつく相手がいないからって、嫉妬しちゃって」
「犬なんかに嫉妬しないし」
「強がるんじゃないわよ、ちびちゃん。ほんとは羨ましいんでしょ」
「喋る犬なんか羨ましいわけがない」
ポメラニアンは短い鼻に皺を作る。くるる、と威嚇の声が喉で鳴る。
「彰、このちび外に追っ払ってよ。あたしがいれば十分でしょ」
「この犬追い出そう。毛玉なんて暑苦しいよ」
「誰が毛玉ですって!」
ポメラニアンがソファーを蹴って晴斗に飛び掛かろうとするのを、彰は首輪を掴んで抑えた。晴斗は色鉛筆のケースを盾のようにかざしてガードしている。
「ハル、棗、おまえらいい加減仲良くしろ」
彰の言葉に晴斗は再度そっぽを向く。棗と呼ばれたポメラニアンも、抑えられた首をぷいと横向けた。彰が手を離すと、ぶるぶると身体を振る。
「あたし、こんなちびより何倍も癒してあげられるのに」棗は再び彰の腿に頭を乗せ、ふさふさの尻尾を左右に振った。
「おばさんには無理だよ」
棗はぎっと晴斗を睨む。
「あたしは永遠に二十四歳よ!」
二十四歳で亡くなった棗というOLは、気付けば飼い犬のポメラニアンの身体になっていた。彼女はそのまま、犬の平均寿命を遥かに超えて気の向くまま過ごしている。たまたま訪れたなばり屋で彰に惚れ、そのままちゃっかりと居ついている。そして、彰と行動を共にしている晴斗とは仲が悪い。
「彰の何がそんなにいいの」
心底不思議そうな晴斗の言葉に、棗はポメラニアンの顔でもわかるほど得意げな表情をしてみせた。
「頼りになるじゃない。それに場所がないからって、お煎餅を冷蔵庫にしまうような合理的なとこ? やっぱり機転が利く男がいいわよね」
「合理的とは違うと思うけど」
「ま、おこちゃまのあんたにはない魅力よ」
「犬になんか好かれたくないし」
喧嘩勃発の気配を感じ、「なあ棗」と彰はいじっていたパソコンを膝に乗せた。
「この村、知ってるか」
「なあに。……はじま村?」
棗は長生きであるが故に、彰や晴斗が持たない知識を持っている。現世の列車と幽世の列車を駆使し、好奇心の赴くままあちこちを旅しているのだ。
彼女は、誰かが書いた羽島村に関するブログ記事に目をやった。ただの旅行の感想と写真が掲載されているだけだが、彰がスクロールする画面をじっと見つめる。
「随分な田舎ね」
「ここに行ったことはあるか」
「さあ……。なかったと思うけど」
「幽霊話なんかは知ってるか」
彰の質問に、棗は尾を揺らしながら考える。「はじま村……はじまむら……」小さな口が村の名前を呟く。
「特に、聞いたことはないわね」
やがて棗は鈴を鳴らして首を振った。
「なにか知りたいことがあるの」
「まあな。……ほら、駅があるだろ」
記事に載っている真新しい駅の写真を見るように促した。田舎の村には似つかわしくないモダンな駅舎。
「ここで昔事故があったらしくてな。改築の時に。その詳細を知りたいんだが」
インターネットで検索をしても、羽島村で起きた事故に関する情報はヒットしなかった。
「事故ねえ。ふうん」
ポメラニアンは前足をぺろりと舐める。
「仲間に聞いてあげてもいいわよ。何かがわかるって保証はないけど」
「ああ。聞いてくれると助かる」
「じゃあ、耳の後ろをかいて」
ためいきを吐く彰。早く早くと言わんばかりに、棗はピンと立った三角耳を動かす。仕方なく彰は右手でポメラニアンの耳の裏を指先でかく。これで協力を得られるなら安いものだが、正面の晴斗は憮然とした顔をしている。
「あっ、わんちゃんだ!」
明るい声に、二人と一匹は顔を向けた。目を覚ましたチヨの隣で、トワも眠たそうに目を擦りながら起き上がる。「ほんとだ!」その目がたちまち大きく見開かれる。
たちまち二人は向かいのソファーによじ登り、ポメラニアンに両手を伸ばした。
「ちょっと、やめなさい、ぼさぼさになるでしょ!」
「ふさふさ、かわいいー!」
「もー! せっかくだったのにい!」
棗はソファーを蹴って床に飛び降り、二人の腕から逃れる。まってまってと駆け寄る双子とあっという間に鬼ごっこが始まった。
原稿がひと段落すると、彰はパソコンをテーブルに置き、立ち上がってシンクに向かう。湯を沸かし、壁の作り付けの棚から取り出したカップに粉末のスープを入れる。湯を入れてスプーンでかき混ぜ、ふうふう吹いて冷ましながら再びソファーへ運ぶ。壁際のテレビの横では、扇風機が静かに首を振っている。
晴斗はまだ手元の色鉛筆をじっと見つめていた。
「どうだ」
コーンスープをすすり、カップをテーブルに置く。
「……赤い鳥居」
ぽつりと晴斗は呟いた。
「木に囲まれた神社。多分、山の中」
「それは、よく遊んでたって言ってたところか」
「だと思う……。それと」晴斗は僅かに眉根を寄せる。「青い、屋根」
「青い屋根っていうと……あの駅舎だな」
「うん。でも、駅舎は足場で覆われてて……青い屋根の天辺が突き出してて」
足場で覆われているとなると、工事中か。工事中の駅舎。事故の話と結びつく。
晴斗は、物や空間に記憶されたものを見て感じることができる。
人の気持ちや念は、強いものほど物や空間自体に刻み込まれる。俗にいう「残留思念」だ。例えば、強い恨みや後悔を持ったまま死んだ人の念は、その空間に繋ぎとめられる。肉体が燃やされ土に埋められようとも、形のない「気持ち」は死んだ現場や当時の持ち物に記憶される。よくいう幽霊の正体だ。晴斗はその「残留思念」を、目で見たり心で感じ取ることができる。
彼が持ち帰った色鉛筆のケースには、奥野雄二ではない者の思念が刻まれていた。それが赤い鳥居や、駅舎の青い屋根だった。
ホームで会った男は、駅舎の改築時の事故で死人は出なかったと言った。しかし色鉛筆の持ち主が工事中の駅舎を強く記憶しているということは、何らかの関係はあるだろう。事故に巻き込まれて、死なないまでも大怪我を負っただとか。その誰かは色鉛筆が残されていた奥野家と、更に家を彷徨う幽霊と深い関りがある。
「それに」
晴斗が口を開きかけ、彰も一つの可能性を口にしかけた。
とその時、チリンと澄んだ鈴の音が鼓膜を揺さぶった。
「ただいまあ」
開け放した窓の枠から飛び降りた毛玉が、よく通る若い女の声を発する。クリーム色の、ふわふわの毛皮。細い四本の脚。水色の首輪にくっついた鈴が歩く度にちりちりと音を立てる。前足を突っ張って伸びをすると、部屋の隅に敷かれたタオルの上に乗った。
「あーあ、汚れちゃった」
とんとんと足踏みをし、肉球の汚れを落としている。
大きく丸く黒い目に、ちょこんと尖った鼻。赤い舌がぺろりと出ている。一匹のポメラニアンだった。
「ねえねえ彰、ブラッシングしてよお」
足を拭き終わると、ポメラニアンは駆け寄ったソファーにぴょんと飛び乗る。
「そんな暇ねえよ。俺は仕事中なんだ」
しっしっと手を振るが、お構いなしに犬は彼の腿に頭を乗せる。ふわふわの毛皮が扇風機の風に吹かれて揺れる。
「いいじゃない、ちょっとだけ。ほらもう、絡まっちゃって」
器用に鼻先で背側の毛を撫でながら、犬はちろりと視線を向けた。
「ちょっと何見てんのよ」
「べつに」
晴斗がそっぽを向く。
「いちゃつく相手がいないからって、嫉妬しちゃって」
「犬なんかに嫉妬しないし」
「強がるんじゃないわよ、ちびちゃん。ほんとは羨ましいんでしょ」
「喋る犬なんか羨ましいわけがない」
ポメラニアンは短い鼻に皺を作る。くるる、と威嚇の声が喉で鳴る。
「彰、このちび外に追っ払ってよ。あたしがいれば十分でしょ」
「この犬追い出そう。毛玉なんて暑苦しいよ」
「誰が毛玉ですって!」
ポメラニアンがソファーを蹴って晴斗に飛び掛かろうとするのを、彰は首輪を掴んで抑えた。晴斗は色鉛筆のケースを盾のようにかざしてガードしている。
「ハル、棗、おまえらいい加減仲良くしろ」
彰の言葉に晴斗は再度そっぽを向く。棗と呼ばれたポメラニアンも、抑えられた首をぷいと横向けた。彰が手を離すと、ぶるぶると身体を振る。
「あたし、こんなちびより何倍も癒してあげられるのに」棗は再び彰の腿に頭を乗せ、ふさふさの尻尾を左右に振った。
「おばさんには無理だよ」
棗はぎっと晴斗を睨む。
「あたしは永遠に二十四歳よ!」
二十四歳で亡くなった棗というOLは、気付けば飼い犬のポメラニアンの身体になっていた。彼女はそのまま、犬の平均寿命を遥かに超えて気の向くまま過ごしている。たまたま訪れたなばり屋で彰に惚れ、そのままちゃっかりと居ついている。そして、彰と行動を共にしている晴斗とは仲が悪い。
「彰の何がそんなにいいの」
心底不思議そうな晴斗の言葉に、棗はポメラニアンの顔でもわかるほど得意げな表情をしてみせた。
「頼りになるじゃない。それに場所がないからって、お煎餅を冷蔵庫にしまうような合理的なとこ? やっぱり機転が利く男がいいわよね」
「合理的とは違うと思うけど」
「ま、おこちゃまのあんたにはない魅力よ」
「犬になんか好かれたくないし」
喧嘩勃発の気配を感じ、「なあ棗」と彰はいじっていたパソコンを膝に乗せた。
「この村、知ってるか」
「なあに。……はじま村?」
棗は長生きであるが故に、彰や晴斗が持たない知識を持っている。現世の列車と幽世の列車を駆使し、好奇心の赴くままあちこちを旅しているのだ。
彼女は、誰かが書いた羽島村に関するブログ記事に目をやった。ただの旅行の感想と写真が掲載されているだけだが、彰がスクロールする画面をじっと見つめる。
「随分な田舎ね」
「ここに行ったことはあるか」
「さあ……。なかったと思うけど」
「幽霊話なんかは知ってるか」
彰の質問に、棗は尾を揺らしながら考える。「はじま村……はじまむら……」小さな口が村の名前を呟く。
「特に、聞いたことはないわね」
やがて棗は鈴を鳴らして首を振った。
「なにか知りたいことがあるの」
「まあな。……ほら、駅があるだろ」
記事に載っている真新しい駅の写真を見るように促した。田舎の村には似つかわしくないモダンな駅舎。
「ここで昔事故があったらしくてな。改築の時に。その詳細を知りたいんだが」
インターネットで検索をしても、羽島村で起きた事故に関する情報はヒットしなかった。
「事故ねえ。ふうん」
ポメラニアンは前足をぺろりと舐める。
「仲間に聞いてあげてもいいわよ。何かがわかるって保証はないけど」
「ああ。聞いてくれると助かる」
「じゃあ、耳の後ろをかいて」
ためいきを吐く彰。早く早くと言わんばかりに、棗はピンと立った三角耳を動かす。仕方なく彰は右手でポメラニアンの耳の裏を指先でかく。これで協力を得られるなら安いものだが、正面の晴斗は憮然とした顔をしている。
「あっ、わんちゃんだ!」
明るい声に、二人と一匹は顔を向けた。目を覚ましたチヨの隣で、トワも眠たそうに目を擦りながら起き上がる。「ほんとだ!」その目がたちまち大きく見開かれる。
たちまち二人は向かいのソファーによじ登り、ポメラニアンに両手を伸ばした。
「ちょっと、やめなさい、ぼさぼさになるでしょ!」
「ふさふさ、かわいいー!」
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