【番外編ちょくちょく更新中】女子力ゼロの11歳が異世界で貴族に拾われ、令嬢になりました。

きゃらめるりんぐ☆

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1章 なんで月に町が? なにそれ魔法??

ここはやっぱり……

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 「これで、服と靴の準備はできたわね! ヘッドドレスとかリボンつける?」
ジュリエットにそう聞かれたが、ヘッドドレスの意味はもちろん分からない。
(頭のドレス? 頭にドレス着るの? スカート部分だけを頭にのせるとか? 帽子みたいに……)
ヘッドドレスが何かを知っている人物から見たら、あり得ない発想だろう。
「あ、それって実物見せてもらえませんか?」
「もちろんいいわよ! そのゴスロリに合うのは……」
ジュリエットは、部屋の奥の方に向かって行く。
(……服に関する用語は、よくわからないなあ……)


 数分後、ヘッドドレスを持ってジュリエットは帰ってきた。
そのヘッドドレスは白のレースと黒のレースが重なっていて、両端には黒のリボンがついている。リボンの近くにはパールのチェーンもついている。
つけて何か変化はあるのか? と心温は感じている。
(可愛くなるのかな? あたし、可愛くならなくてもいいんだけど)
「着けた方が可愛いから、つけるわね~」
「つけなくていいです」という前に、強制的にジュリエットにつけられてしまった。
(見せるだけのはずだったよね? なんでつけられたの? この人、全然話聞いてないのかな……)


「それでは、リビングに行きましょう~」
そしてまたまたジュリエットにリビングへと強制連行された。
 着いたリビング――というか城の一室のような――はとても広かった。
布で包まれたテーブルには胡蝶蘭が置いてあり、高級そうな近くのソファは白で、シックな黒いクッションが置いてある。
暖炉もあり、火がパチパチと音を立てて燃えている。天井にはシャンデリアがぶらさがっていて、白いピアノも置いてあった。
「すごい……」
思わず心温の口から言葉がこぼれた。
 「さあ、座って」
ジュリエットにうながされ、ソファに座る。
心温の体を、ソファが優しく包み込む。
(わあ、このソファの座り心地最高~。和泉家の全財産で、いくつ買えるんだろう、このソファ)
 「さあ、捨てられていた訳を話してくれるかしら?」
別に捨てられてはいないのだが。
「別に捨てられたわけではないんですけど、考え事してたら港について、そのまんま海に落ちたんです。気がついたらあの場所にいて、地球が見えて、『ここ月!?』ってなって……」
だいぶ省略しながら説明した。
「ここって、月……、なんですか?」
心温は決心して言った――その可能性はあり得ないと思いつつ、けれどそうなんじゃないかと疑いながら。
するとジュリエットは驚いた顔になって。
「……? ここはもちろん月よ」
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