1 / 37
第1章:Blue Blood Panic
1.プロローグ
しおりを挟むどうしてこんなことになってしまったのだろう・・・
私はこんな力なんて欲しくなかった。
一度だって望んだことも無い。
もっと普通でいたかった。
でも、時々、そう、ほんの時々どうしても我慢できなくなるときがある。
頭では分かっている、必死に拒絶しているのだ。
しかし、私の心が、いや本能が身体が求めている。
不意に視界が赤く染まった。
「あぁ、また●してしまった・・・。」
罪の意識に苛まれ、鼻腔の奥が熱くなるが胸の奥から沸き上がる高揚感を抑えることはできない。
すぐにまた意識は快感に流されていく。
「きっとその力は神様からの授かりものね。」
あの人はそう言ったけれど、それは違うと思う。
私はきっと悪魔だ。
この澱んだ世界に舞い降りた悪魔。
そして、私は微笑みながら膝を折り、目の前の鮮血へ舌をのばす。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
2
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる