シャドラ ~Shadow in the light~

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第1章:Blue Blood Panic

11.過去からの使者 前編

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≪前回のあらすじ≫

『第1回、だれが一番シェリルに似合う服を見つけられるか(誰が一番センスがいいか)決定戦』が開催された。

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 「けっこう買っちゃったわねぇ」

 少し日も傾いてきたころ、帰路につく一行の先頭を楽しげに歩くのはフレイである。
 その後ろをフレイに買ってもらったレモネードを飲んでいるサクラとシェリル、そして大量の紙袋を抱えたカイルとリュウガが続く。
 やけに楽しげな女性3人とは対照的に、2人からはどことなくたびれた感じが漂っている。

 「やっぱりフレイさんはすごいです。今の流行りだけじゃなく、これから流行りそうな服とか何でも知ってるんですから。私にもこんなお姉さんがいればなぁ」

 純粋な憧れを含むサクラの言葉にシェリルも「うんうん」と頷いている。

 「そんなうれしいこと言ってくれるなら二人とも今度ストランドにいらしゃい!お姉さんごちそうしちゃうわよ」

 「マジですか!!じゃあまた近々うかがわせてもらいます!!」

 「あなたたち2人はちゃんとツケを払ってからね」

 「ハッ、言われなくても今回のヤマが終わったらすぐに完済してやるよ」

 「そういやさ、仕事といえば・・。さっきから気づいてた?」

 「あぁ、気づいてるぜ。こりゃ誘ってやがるな。面倒な奴らだ」

 途端カイルとリュウガのまとう雰囲気が一変する。

 「・・・どうも2人みたいだね。3人守りながら戦うってのは不利だし、こっちから仕掛けてみようか。そっちの方が性にあってるでしょ?」

 「ああ、当然だ」

 リュウガが不敵な笑みを浮かべる。

 「どうしたの、2人とも急にひそひそ何の相談?」

 「すみません、フレイさん!ほんと申し訳ないんですけど、ちょっと荷物とサクラ達をお願いしてもいいですか?僕ら急な用事を思い出しちゃって」

 「えぇ?そうなの?まぁ二人を送ってくくらいなら別にいいけど。・・・ってちょっと!さすがにこれは多いわよ」

 大量に購入された3人分の衣服はかなりの量である。
 普通なら女性一人に任せるのはありえないと釘を刺すところだが、二人のただならぬ雰囲気から何かを察し、フレイは断らなかった。

 「本当にすいません。今度埋め合わせしますんで」

 「気にしないで、ちゃんとツケ払ってくれればそれでいいわよ。それよりも怪我しないでね?しっかり働いてもらわないとこっちも困るんだから」

 有り難いような有り難くないような、そんな励ましの言葉にカイルはややぎこちな笑みで礼を述べる。

 「兄さん?どうかしたんですか?」

 急に慌ただしくし始めた兄の様子にサクラが心配そうな顔で尋ねた。

 「うん、ちょっとさっき、以前受けた猫探し依頼のターゲットっぽい猫がいたからさ。ちょっと探してくるよ。悪いんだけどフレイさんと一緒に先に帰っててくれ。俺らは猫を捕まえてから戻るから」

 「・・・・そうですか、わかりました」

 今までにもこういうケースは何度もあったのだろう。
 それ以上深く理由は聞かずサクラはおとなしく頷いた。

 「それじゃあ、ちょっと行ってくる。夕飯よろしく!」

 そう言って2人は路地裏へ駆けて行った。



「こいつら何処まで行く気だ?」

 対象はカイル達と一定の距離を保ったままどんどん人通りの少ない廃棄区画の奥地へ突き進んでいく。

 「なんか嫌な感じがするんだよね。面倒なことにならなきゃいいけど」

 「お前のそういう感覚だけは当たるからな。どうせ厄介なヤツラなんだろうぜ。ん?こりゃ二手に別れやがったな。お前どっちにするよ?」

 「こっちかなー。本当はどっちもヨロシク!って言いたいところだけど・・・。そっちの殺る気全開の方は、リューガに任せるよ」

 「いいぜ、荷物持ちよりずっと面白そうだ」

 リュウガは、早速凶悪な笑みを浮かべている。
 ここのところ十分に暴れる機会が無く退屈していたところに先ほどまでの荷物持ち扱い。
 これからストレスのはけ口にされるであろう相手に少しばかりカイルは同情する。

 「じゃ、片付き次第ここに集合で。夕飯が冷めないうちに帰らないとね!」



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 「さぁ、もうここなら出てきてもいいんじゃない?」

 先ほどの商店街から大きく外れた崩れた廃墟跡。
 廃棄区画内でも特に人気のない外れた場所にカイルの声が響く。

 「貴方は、神の存在を信じていますか?」

 カイルの呼びかけに答えるかのように投げかけられた問い。
 しかし、声の主の姿は見えない。

 「いえ、まったく信じてませんねぇ。神様なら昔、私の目の前で死にましたから」

 意図の分からない問いかけ、カイルは警戒を緩めず静かに答える。
 そんなカイルの表情にはどこか影がある様に見える。

 「なるほど。では、悪魔の存在はいかがでしょう?」

 「・・・えぇ、信じてますよ」

 先ほどの物憂げな表情から一転、カイルの顔に不敵な笑みが浮かぶ。
 妖艶な、しかし陰のある怪しい悪魔のような笑みだ。

 「フフッ、面白いですね。気が合いそうだ」

 カイルの真正面の瓦礫の影からまるで溶け出してくるかのように、ぬるりと人影が現れた。
 その暗がりから現れた人物は、頭のてっぺんから足の先までリューガにも負けず劣らずの黒っぽい格好に、季節外れの暑苦しい長いコート。
 何かの革が貼られているのか、独特の光沢を放っている。
 そしてその表情は、肩までかかる長い銀髪と目元を覆い隠すように巻き付けられた布で隠されており全く読み取れない。
 ただその口元だけは薄く不気味な笑みを浮かべているように見える。

 「私もね、貴方と同じく神なんてものはこれっぽっちも信じていませんが、悪魔は信じているんですよ。そう、特に吸血鬼とか、ね。そういえば、最近この辺りに現れたという噂を耳にしたのですが、何かご存じではありませんか?」

 その不気味な外観とは裏腹に、その男の振る舞いにはどこか紳士的な雰囲気が感じられる。

 「いえ、申し訳ありませんが何のことだか分かりませんね」

 「そうですか。それは残念です」

 黒尽くめの男は、わざとらしく手のひらを上に向けて肩をすくめてみせる。

 「いえいえ、こちらこそお力になれなくてすいません。お話はそれで終わりですかね?では、そろそろ失礼させていただきま………ッ!!」」

 相手との会話を早々に切り上げ、立ち去ろうとしていたカイルだったが、突如後ろに倒れこまんばかりに上半身をのけぞらせ、そのまま身体を捻り後方へ身を投げた。

 直観が功を奏した。

 先ほどまでカイルの首があった空間に冷たい銀色の剣閃が舞っていた。
 一瞬反応が遅れていれば、今頃は喉を切り裂かれていたであろう。
 それほどに早く鋭い一撃であった。

 「いやぁ、素晴らしい。まったくもって楽しい仕事になりそうだ」

 不敵に笑い、ゆらゆらと歩み寄ってくる男の両手には大ぶりのナイフが握られている。

 「あんた・・・誰だ?」

 相手の一挙一動も見逃さないよう視線を合わせ、じりじりと間合いを測るカイル。

 「これは失礼。私としたことが申し遅れました。私の名前はダンテと申します。「スライサー」といえばお分かりいただけますかな?カイル・ブルーフォード殿」

 チッ、とんでもないやつが絡んでやがった、とカイルは心の中で毒づいた。
 実を言うとカイルは始めからダンテのことは知っていたし、一目見たときから目の前の男がダンテであることにも気づいていた。

 「ええ、噂はかねがね。貴族だろうが女子供だろうが、報酬次第で誰でも殺す凄腕の殺し屋さんだってお話しですが?」

 「スライサー」といえば裏の世界に関わっている人間なら誰でも知っているような有名人だ。
 もちろん最悪という意味でだが。

 「これはこれは、光栄ですね。貴方に名を知っていただいているとは!」

 依頼の規模からそれなりの敵が現れるであろうことは予想していたがまさかこれほどとは。
 以前フレイさんが言ってたっけ「一番の対抗策は、彼と関わらない方法を探すことだ」と。

 「それで、あんたの目的は?俺を殺してくれって依頼でも受けたのかな」

 「おや、せっかくお会いできたのにつれないですね。私としてはもう少し貴方との会話を楽しみたいのですが。」

 ダンテの口調は相変わらず柔らかなままだが、放たれるプレッシャーは相当のものだ。

 「まぁいいでしょう。では、単刀直入に。この依頼から手を引いてください」

 「・・・もし「断る」と言ったらどうなるのかなぁ?」

 カイルの手に汗がにじむ。

 「そうですね、その時は死んでいただきます。まぁ、あなたは利口な方の様ですし、素直に私の提案を受け入れてくださると信じていますが」

 「それはどうも。高く買ってくれてるのはありがたいんですけどね・・・。こっちも借金がだいぶかさんでるもんでそう簡単に逃げるわけにはいかないんですよっ!!」

 瞬間、カイルの姿がダンテの視界の端から消える。
 その右手にはどこから取り出したのだろうか、一振の剣「ファルシオン」が握られている。

 頭上高くから落下の勢いを利用し、体重を乗せて振り下ろす完全死角からの襲撃。
 普通の人間なら反応することもできずに頭蓋をたたき割られているであろう。
 しかし、ダンテはカイルの方に視線をくれることもせず、難なくソレを受け止めてみせた。

「残念です。あなたはもう少し賢明な方だと思っていましたよ」

 ギャリギャリ・・・・・、ギャリギャリ・・・・・・
 牙を研ぐかの様に、黒衣の男がナイフの刃をこすり合わせる。

 「では、死んでいただきます」



 マズイな。

 絶えず繰り出される刃の嵐を捌きながら、カイルは必死に次の手を考える。
 獲物のリーチはこちらに分があるのだが、中々有利な間合いを取らせてはくれない。
 異様に手数が多い上にその一撃一撃が鋭く、的確に反撃の芽を摘んでくる。
 超接近戦では分が悪い。
 数激打ちあった段階でそう判断したカイルは、先ほどから何度もダンテと距離を取ろうと試みているのだが・・・。

 「ッ!?このッ、またか!」

 先ほどから対処に手を焼いているのが、一定以上距離を取ると必ず飛んでくる空気の刃による追撃だ。
 視認出来ない上に、ナイフによる攻撃と違い起点が無いため、軌道の予測が非常に困難、そのくせ切れ味はナイフに劣らない代物である。

 即席の「防御式」を用い、致命傷は避けてはいるが、完全に風刃の威力を殺すことは出来ない。
 いまのところ反撃の糸口を掴めず防戦一方、完全に相手のペースである。

 しかし、マスターも人が悪い。
 「「風」には気を付けろ。」、まさかこんな厄介な奴のことだとは思ってもいなかった。
 分かっていれば事前に対抗策の1つや2つ用意しておいたのに。

 「式」を構築しようにもこう休みもなく斬りこまれちゃ中々余裕も無い。
 そう余計な事を考えている間も、少しずつだが確実に凶刃の乱舞がカイルの肉体と魔力を削り取っていく。

 「とにかく、さっさとコレ(風刃)の対抗術式を組まないと埒があかないや」

 「術式」、「魔術」ないしは「魔法」と呼ばれるものを行使するための術(すべ)。
 世界の理に干渉し超常現象を起こす術(すべ)。
 しかし、それは決して万能なものではない。
 一部の超例外を除き、数学や化学、物理といったもの同様、一定の法則、論理、式から導き出される解を組合せ特定の事象を引き起こすものである。

 科学や物理が固有の法則、式から導き出された解、論理を用いて生み出す道具等を媒介とし世界に干渉するのに対して、俗に「魔力」と呼称される、精神エネルギーと生命エネルギーの混合物をインクとし、世界という紙に直接式を記し、あらゆる事象を引き起こすのが「魔術」だ。
 その特定の事象を引き起こす術式を解析し、それを打ち崩す術式を行使することで、理論上はあらゆる魔術に対し対抗措置を講じることが可能なである。
 複雑な、そして強力な魔術を行使するには、必然的に高い解析力、理解力、術式構築の精度、術の行使に必要な魔力量などが求められることになる。

 例えば、広く認知されている火をつけるといった魔術は、「術式」がシンプルで、使用する魔力も限られるため、使用できる者は少なくない。
 では、手のひらの上に火球を出現させるというのはどうだろう?
 これは難しい。
 火を起こす正確な座標の把握、手が燃えないように対策を施す、火を球態に整形し維持する etc… 複数の異なる法則を組合せ、正確に制御する必要が出てくる。
 ダンテが先ほどから行使している、人の肉を易々切り裂く空気の刃を無数に生み出し、それを的確にコントロールし、射出するという芸当も同様だ。

 確かに最近、少し退屈だと思うこともあった。
 でもさ、いきなりこれってどうよ?
 もうちょっとリハビリを挟ませてくれてもバチは当たらないと思うんだけど。

 いくら「フェンリル」を抜けて最前線を去ったといえど、自分の動きについてくる、あまつさえ押しうる相手はそうそういない。
 相棒であるリュウガは、特に物理面で驚異的な戦闘力を有す実力者だが、今のところ魔術を含めた総合的な戦闘力ではまだ自分には及ばない。
 特にスピードは、剣技、術の構築、解析問わず他より圧倒的に優れている自負すらある。

 「このやりとり(攻防)も少し飽きてきました。そろそろ刻ませてもらいましょうか」

 突如ダンテは近くの崩れた壁に向かいナイフを振るう。
 その一振でまるで華が咲くかの様に壁に無数の爪跡が刻まれる。
 どうも先ほどまで飛ばしてきていた風刃を幾重にもナイフの刀身に纏わせたようだ。

 「いちよう言っておきます。先ほどまでのように「受ける」と酷いことになりますよ」

 丁寧な忠告の言葉とは裏腹にダンテの口元は大きく歪んでいる。
 まるで早く獲物の肉を切裂く感触を早く味わいたくてたまらないと言わんばかりだ。

 しかし、カイルは動じない。
 ダンテの忠告を完全に無視し、ナイフを剣で受け流す。 

 「残念、流石に乱発しすぎかな」

 そう、たった今構築を終えたばかりの対風刃用術式で刀身が纏った空気の刃を解きながら。

 「驚きました。もう風刃(コレ)の対抗術式を組むとは。今まで何千と殺してきましたが、ここまで私と遊べる相手はそう多くはありません。これは私からのサービスです」

 突如巻き起こった強烈な突風がカイルを空高く打ち上げる。
 猫の様に身をひねり空中で体勢を立て直すカイルの視界に入ったのは、周囲の瓦礫を鱈腹飲み込み迫る巨大なミキサーと化した無数の竜巻。

「さぁ、さぁさぁさぁ!貴方の足掻き、死に様、私に見せてください」

 眼前に迫る死を前にしながら、カイルはニヤリと笑った。
 まだ何か対抗手段があるということを示すかのように。

 魔術は万能の代物ではない、
 そう、一部の例外を除いては。

 「拒絶する」

 途端にカイルを飲み込もうとした大気の渦が逆流を始め、互いを喰らい合い霧散した。

 「っ!?これは・・・」

 ダンテが思わずその光景に気をとられている頃にはもう遅かった。

 「爆ぜよ、汝の盾は反転す」

 ブーンという空気を震わす不気味な低い唸りと共に、紫を帯びた黒い閃光が走り、空間が突如爆発した。
 それは破壊を周囲にまき散らすことはなく、ダンテを起点に見えないドームに阻まれる様に圧縮され、幾度も爆発を繰り返す。
 大地を揺るがす破壊音が鳴りやんだ時、先ほどまでダンテが立っていた場所には大きな穴がが穿たれていた。

 「はぁー、手ごわい相手だった」

 カイルは手近な瓦礫に背を預け、その場に座り込んだ。

 「久しぶりにこんなに魔力を消費したせいかな?すっごい疲れた。そういやリューガは、と・・・んー、まだ戦ってるのかな。じゃ、ちょっと休んでから合流場所に戻りますか」

 周囲にはいまだ濃く舞う粉塵。
 その向こうで何か黒い影が立ち上がるのをカイルは見逃さなかった。

 そこには、黒尽くめで銀髪の不気味な男が先ほどまでと変わらぬ姿で佇んでいた。

 「驚きました。ろくな詠唱も無しにこれだけの破壊力。なにより、私の術を打ち消したあれは一体?単なる対抗術式ではなさそうですが」

 再び警戒を強めるカイルとは対照的にダンテはやけに機嫌がよさそうだ。

 「あの大戦からしばらくたちますが、まだまだ衰えてはいないようですね。伊達にもてはやされていた訳では無いようだ」

 ダンテの言葉にカイルは顔をしかめる。

 「やめろ。その話は。あの頃の事はもう思い出したくない。あんたもあの場にいたのなら・・・」

 「えぇ、それ以上は言わなくてもわかっています」

 そういうとダンテは手頃な瓦礫の上に腰を下ろしタバコに火をつけ始めた。

 「・・・なんのつもりだ?」

 「いえ、ね。貴方が思っていたよりずっと面白い人だったので、急に殺すのが惜しくなってしまったんですよ。それにまだ全力を出してはいないようですし」

 一瞬の沈黙があった。
 それまで真剣そのものだったカイルにいつもの軽い雰囲気が戻る。

 「あら、気づいてたんだ?じわじわ追いつめられるの迫真の演技だったと思ったんだけどなぁ」

 カイルは大げさに首をすくめてみせた。

 「フフッ………ハハハハッ!!やはり貴方は面白いですね。いいでしょう、久しぶりに楽しい思いをさせていただいたお礼にいいことを教えて差し上げます。次に吸血鬼が動き出すのは「3日後」です。くれぐれも気をつけてください」

 突然の敵からの告白にカイルは驚いた。

 「なぜ、そんなことを教える。お前に何の得がある?」

 「それはあなたともう一度戦えることですかね。貴方も私と同じ獲物を追っているわけですから」

 「やだなー、俺としてはもう出来る事なら一生顔を合わせたくないんだけど」

 「貴方の様に面白い人と戦えるのは本当に久しぶりなんですよ。あぁ、次は今回のような茶番ではなく全力でお願いしますね。私も本気で殺しに参りますので」

 そう言い残すとダンテは一陣の風とともに姿を消した。

「・・・・どうしよう。面倒なことになっちゃったなぁ」 

 虚空を漂う紫煙を眺めながらカイルは心底面倒くさそうに呟いた。

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~登場人物紹介~

・ダンテ(new):通称「スライサー」。裏の世界でも最悪と名高い殺し屋。
        ナイフを好んで使うのは肉を切る感触をより味わうため。得意魔術は大気の操作。

・カイル・ブルーフォード:「なんでも屋 BLITZ」を営む。荷物持ち係1。
             元「フェンリル」第1小隊隊長。大戦の英雄。
             高い術式解析・構築力を有する。魔術体系は不明。

・リュウガ・ナギリ(百鬼 龍牙):「なんでも屋 BLITZ」のメンバー。荷物持ち係2。

・サクラ・ブルーフォード:「なんでも屋 BLITZ」のお財布管理係。実はお買い物好き。

・シェリル・ミシュラン:ミシュラン家ご令嬢。初めて飲んだレモネードに感動。

・フレイ:「ストランド」の有名双子の姉。仲介業を営む。サクラとシェリルが気に入った様子。
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