俺の犬

雫@不定期更新

文字の大きさ
63 / 125

昔の犬(紀伊)

しおりを挟む
「俺がお前のこと壊してやるよ!ははははっ、ははははっ…!」
「ちょっと待て紀伊」
はぁはぁと息を切らせながらやってくるご主人様。ご主人様以外に踏まれて気持ちよくなってるのがばれてしまい呆れられるのではないかと思う反面、助けに来てくれて嬉しいという気持ちでいっぱいになった。
「何でやめなきゃいけないわけ?俺あんたの下僕じゃないから聞かなきゃいけない理由なんてないんだよ!」
ばんともう一度おちんちんを踏まれる。
「ぁあ゛…!」
「凛音、お前本当に変態だな…。はぁ…とりあえず紀伊やめろ。お前のご主人様を連れてきた。ご主人様とそいつを交換しろ。でないとこいつを犯す」
「はっ、俺には誰もいない。ご主人様なんてはったりかましやがって本当性格悪くなったな。この凛音とかいうやつに似たのか?って…お前!」
すらりとしていてオールバックでスーツを着ているご主人様より少し身長が高く年齢が上のように見える方を見た瞬間こいつは焦り始めた。
「おい、紀伊。自暴自棄になって他人に迷惑かけるな。わかったらさっさと来い」
冷たく低い声が倉庫に響く。
「うるさいうるさいうるさい!俺にかまうな!お前には待ってる奥さんと子供がいるんだろ?こいつは返さない。犯すなら勝手に犯せ!」
「はぁ…その件についても話したいことがあるんだ、だから今来いと言ったんだ。頭が良いお前ならわかるだろ?俺の言うことが正しいこと、俺に背くとどうなるか。あと10秒だけ待ってやる」
「知らねえ!俺にはもう居場所なんて…裕之、なぁもう一回俺のこと飼ってくれね?こんな妻子いるくせに俺まで飼ってたカスやろうとは違うお前とやりなおしたい。こんな変態なんて捨てて俺のこと好きになってくれよ」
この人、泣いてる。僕のもとを離れ少しずつご主人様に語り掛けながら近づいていく。その時コツコツと足音を鳴らして紀伊のご主人様らしき人が紀伊に近づいていく。
「紀伊、そろそろいい加減にしろ」
怯えながら急いで僕の後ろに隠れる。泣きながら
「妻子持ちのくせに!俺なんかいらないんだろ!俺のことなんかどうでもいいんだろ!なら…どうして来たんだよ…俺がお前のこと好きだって知ってるだろ?主従関係を超えた愛を持ってるって知っててどうして…どうして来たんだ…未来を見せるようなことすんなよ!今だって待ってる家族がいんだろ?帰ってやれよ…」
泣き崩れる紀伊にご主人様は
「とりあえず凛音に謝れ、それからだろ?」
「悪かった、凛音さん。自暴自棄になってた。ごめんなさい」
「大丈夫だよ、紀伊さんこそ大丈夫?ハンカチいる?」
手を伸ばそうとすると手を振り払わられた。紀伊のご主人様に。
「心配無用だ。こいつは俺が連れて帰る。悪かったな、巻き込んで。じゃあな」
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

カテーテルの使い方

真城詩
BL
短編読みきりです。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

少年探偵は恥部を徹底的に調べあげられる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

処理中です...