落ちから始まる恋物語-The falling love-

小倉 悠綺(Yuki Ogura)

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屋上

004

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「……その女性はその後、その青年とは別の人と結婚したそうよ。まあ、自殺を止めるためのひと時のラブストーリーを演出したということね」

「そうなのか…何というか男ってのはつくづくバカだな」

この言葉は、その青年に向けて言ったわけじゃなく、僕自身への罵倒だった。
情けないこの恥今後のためにここで諌める。

「だけど、わたしは多少彼女とは違うわ。何が違うか当ててみて?」

鵜川に続けて、立花もまたクイズか。
だが今度は僕が出題者側ではなく、解答する側だ。

正解しても何がある訳でもないだろうけど、いいだろう…答えてみせるさ。

「うーん……あっ人種の違いとか」

「ワタシコレデモ中国人アルよ」

「そんなとんでも中国人いてたまるか!!」

そんな日本人の考えたテンプレートの中国人なんか見た事ないよ。
いるのかあんなの?

「人種じゃないわ。そんなのは誰でも分かるでしょ?もっと違うところでかつ、根本的なところよ」

「根本的なところか……分かった!そもそも君が男とか?」

「もしわたしが男だったら、今頃あなたはそこに立ってないわよ。多分わたし、男だったら筋肉モリモリマッチョマンの変態だから」

「お前……シュワちゃんなのか……」

「I'll be back」

「それ違う方のシュワちゃんだからな!」

いつの間にか、映画の話になっていた。
分からない人は映画を見て欲しい、どっちとも名作だからな。
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