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第7話 初制圧──unknownとの邂逅(かいこう)と、ありがとうの声
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「えと、スマホの詳細、口頭で説明乞う。マミ?」
「了解。現場は横浜市金沢区、南部市場内の問屋街。一般市民からの通報によると、unknownは2足歩行、牛に似た頭部を持ち、身長約・・・3メートル。民間人に被害はまだない模様だが、野次馬への被害が懸念される為、所轄の金沢北警察署から警察官が現場に急行中。状況によりSATの投入も視野。現在状況、以上。・・・だって。パピ、どうする?」
「よりにもよって、退職したての元職場かよ!考えて出現しろよっ!・・・言ってもしゃあねえな。ちゃんと腹ごしらえしたな?マミ、赤灯貼って!サイレン行くぞ!」
ミサオはアクセルを踏み込む。
見た目は以前から所有していた自家用軽自動車だが、泊り込みの3日間の間に車自体は大幅に中身が変えられている。エンジンや足回り、ブレーキ等に至るまで、緊急走行に耐えうる仕様に換装済みとなっている。また、ナンバーも緊急車両走行時にはくるりと回って別のナンバーに切り替わる。
「いや、スパイの車じゃないんだからさ・・・。ま、しょうがねぇか。」
苦笑しながらも横横道路を走るミサオ。
首都高の杉田インターを降りてすぐの信号をUターン。
「緊急車両、右折します。ご協力お願いします。緊急車両、右折します。・・・ご協力、ありがとうございました。」
サイレンを鳴らしながら、2つ目の信号を左折。
「マミ、ボイスレコーダーに記録。1948(いちきゅうよんはち)、永井家現着。行動を開始する。」
「了解。1948(いちきゅうよんはち)、永井家現着。行動を開始する。・・・いいわよ、パピ!」
「ジョロ、まだだかんな?タイミング見てだぞ?」
「ウ~ワフッ!ワウ、キュウ~ン?(はい了解!ちゃんと声掛けてよ?)」
「わかってるよ。拳銃だけで済めば、出番無しだけどな?あ、グラサングラサン。身バレヤバい。」
車を降りて、問屋街へ走る3人。
店のある場所のあちこちが、unknownによると思われる行動により破壊されている。潰れた果物や野菜。ひしゃげたシャッター。割れた蛍光灯。倒れたターレ。
「・・・目標発見。」
「了解。これよりunknownに対する制圧行動に入ります。」
ミサオの言葉にクミコが答える。
3日間の訓練にしてはそれなりに行動出来ている2人。
「止まれっ!我々はH-FORCE(エイチ・フォース)!その場で抵抗をやめて、膝立ち、両手は頭の後ろへ!拒否する場合、実力行使を実施する。繰り返す!抵抗をやめろ!」
ミサオの言葉に気が付かないのか意味を理解しないのか、unknownは気にも止めずまだ破壊を繰り返す。
「・・・クミコ二尉。発砲許可承認。俺にも言ってくれ。」
この夫婦の場合、単独時以外は、互いに相手の許可を特殊拳銃発砲時は求める形になっている。
やはりむやみやたらに、特殊拳銃と言えども使用に関しては慎重に、と言った所か。
「了解。ミサオ二尉。拳銃発砲許可承認。・・・なるべく使いたくないわね。・・・状況的に無理そうだけど。」
緊張しながらも苦笑するクミコ。
「了解。・・・マミ、民間人の安全への注意と俺のカバー。頼むわ。俺で済ませたいけど、行くぞ!」
牛頭のunknownの数歩手前まで走り、数歩手前で急停止して拳銃を構えるミサオ。
腰を少し落とし、両手で拳銃を支える。
特殊拳銃は、いくつかの種類が選べたが、ミサオはあえてリボルバー型を選んだ。弾づまりの回避の為だ。
「止まれ!これは最終警告だ!・・・止まらんと・・・撃つ!」
警告もむなしく、破壊を続けるunknown。
拳銃の撃鉄を起こすミサオ。初めての発砲に呼吸が乱れそうになる。
(5・4・3・2・1。警告無視!発砲!)
(タン!)
思ったよりも乾いた、派手でもない発射音。
特殊な弾は、unknownに当たった様に見える。
いや、当たっていた。左の肩口辺り。わずかな白い煙と黒い小さな穴があいている。
「一発じゃ、こんなもんだよな。」
ミサオの攻撃に、unknownは敵と認識したのか、穴の開いた肩口を右手で押さえながら向きを変えてミサオの方に歩み寄ろうとする。
「止まれ!その場にひざまずけ!動くな!動けば更にはっ・・・うおっ!」
unknownは右手を振りかぶり、ミサオに叩きつけようとする。
ミサオは全力で右へと飛び、そのまま転がり回る。
「はぁ、はぁ、アイツあの固い床、穴開けやがった!これ死ぬぞマジで。マミ!いや、クミコ二尉!俺に続いて発砲開始!・・・あれ1人じゃ無理!」
「もう~。了解!」
クミコも腰を落として、初の発砲。
(タン!)
「キャ!」
(たん!)
「キョ!」
「いや、たんび声出してたら、恥ずかしいぞマミ?見てる人いるぞ?あ、クミコ二尉。」
慌てて言い直すミサオ。
「だって怖いもんまだ!・・・でも、コイツ倒れないの何で?」
永井家夫婦にも焦りが見え始める。
その時。
カラになって立てかけてある木製の野菜の陳列台の影が白く光る。
「パピ、マミ、お疲れ様。周りの人、見ててあげて。ここからは・・・僕がやる。」
コジマル戦闘モード。
身体に数発の弾丸の後を残しながらも、コジマルに気付いて突進してくる。
「ジョロ!避けろ!」
思わず叫ぶミサオ。
ツノをコジマルに突き入れようと体勢低く向かって来るunknown。
このままコジマルの腹めがけ突き入れるかと思いきや。
「刺せないよ?そんな力じゃ。」
両手の2つのツノを握り、突進を止めるコジマル。
「よっこいしょ!ん~~どえ~~い!」
そのまま上に持ちあげて、放り投げるコジマル。
呆気に取られるクミコを待たず、ミサオはリボルバーの残弾をunknownに向けて発射する。
(タン・タン・タン・タン!・・・カチャリ。カチャリ。カチャリ。カチャリ。)
気付くと空なのにも気付かず引き金を引いていたミサオ。打った内の一発が、たまたま右目に当たった様で、unknownはその身体の動きを停止させている。
すると、unknownの身体の上に、モヤの様なものが現れる。それは少しづつ形を成してゆく。
「・・・柴犬?いや、ミックスか?」
「そうね。でもあの子・・・舌を出して、わらってるみたい。」
「ありがと、だってさ。ワオ~~ン!」
突如遠吠えをあげるコジマル。
(アオ~~~ン!アオ、アオ~~ン!)
その透けた身体のワンコが、光の粒となって天へと昇り始め、やがて消える。
「ジョロ、あの子ホントに、ありがとって言ってたの?」
「うん!これでやっと、虹の橋に行けるって。」
クミコの問いに笑顔で答えるコジマル。
「永井二尉!遅くなりました・・・て、制圧完了ですね。」
やっと到着した近藤二尉。
「永井二尉。初任務、お疲れさまでした。永井二尉も大変でしたね?そして永井二尉。今回は・・・。」
「いや近藤二尉!ウチのみんな永井だからそこは名前で良くない?誰に何言ってんのかわからないから!」
「これは失礼。改めて、永井ミ二尉。お疲れ様です。永井ク二尉も・・・。」
「近藤二尉。それはマジなの?ギャグならつまらんよ?てか、怒ってもいい?」
「は?私は別に・・・。」
「ねぇマミ。まだ向こうの建物、空いてるよ?帰りなんか買っていこうよ?お腹空いた。」
「そうね。2人放っといて、向こうでお弁当買いましょう。あ、ジョロはこの帽子とサングラス着けてね。シッポは・・・いいか!着ぐるみ着ぐるみ!何とかなる!」
大勢の警察や野次馬が遠巻きに見ている中、ミサオと近藤のやりとりは続き、クミコとコジマルは素知らぬ顔で買い物へ。
かくして永井家の初任務は、辛くも完了したのだった。
ーーーーーーーーーーーー
あとがき
──「ありがと、だってさ。ワオ~~ン!」
初任務にして、初邂逅。そして、初制圧。
未知との対峙に臨んだ永井家の3人が見たのは、
“ただ倒すべき敵”ではなく──“迷える命”だった。
ミサオとクミコの連携。
コジマルの勇気と優しさ。
そして、未知の存在が残した「ありがとう」の言葉。
この物語が描きたいのは、戦いの強さより、
心のあたたかさと“別れの優しさ”なのかもしれません。
次回、初任務のその“後”が描かれます。
それは、家族の会話か、あるいは──また別の何かか。
引き続き、見守っていただければ幸いです。
「了解。現場は横浜市金沢区、南部市場内の問屋街。一般市民からの通報によると、unknownは2足歩行、牛に似た頭部を持ち、身長約・・・3メートル。民間人に被害はまだない模様だが、野次馬への被害が懸念される為、所轄の金沢北警察署から警察官が現場に急行中。状況によりSATの投入も視野。現在状況、以上。・・・だって。パピ、どうする?」
「よりにもよって、退職したての元職場かよ!考えて出現しろよっ!・・・言ってもしゃあねえな。ちゃんと腹ごしらえしたな?マミ、赤灯貼って!サイレン行くぞ!」
ミサオはアクセルを踏み込む。
見た目は以前から所有していた自家用軽自動車だが、泊り込みの3日間の間に車自体は大幅に中身が変えられている。エンジンや足回り、ブレーキ等に至るまで、緊急走行に耐えうる仕様に換装済みとなっている。また、ナンバーも緊急車両走行時にはくるりと回って別のナンバーに切り替わる。
「いや、スパイの車じゃないんだからさ・・・。ま、しょうがねぇか。」
苦笑しながらも横横道路を走るミサオ。
首都高の杉田インターを降りてすぐの信号をUターン。
「緊急車両、右折します。ご協力お願いします。緊急車両、右折します。・・・ご協力、ありがとうございました。」
サイレンを鳴らしながら、2つ目の信号を左折。
「マミ、ボイスレコーダーに記録。1948(いちきゅうよんはち)、永井家現着。行動を開始する。」
「了解。1948(いちきゅうよんはち)、永井家現着。行動を開始する。・・・いいわよ、パピ!」
「ジョロ、まだだかんな?タイミング見てだぞ?」
「ウ~ワフッ!ワウ、キュウ~ン?(はい了解!ちゃんと声掛けてよ?)」
「わかってるよ。拳銃だけで済めば、出番無しだけどな?あ、グラサングラサン。身バレヤバい。」
車を降りて、問屋街へ走る3人。
店のある場所のあちこちが、unknownによると思われる行動により破壊されている。潰れた果物や野菜。ひしゃげたシャッター。割れた蛍光灯。倒れたターレ。
「・・・目標発見。」
「了解。これよりunknownに対する制圧行動に入ります。」
ミサオの言葉にクミコが答える。
3日間の訓練にしてはそれなりに行動出来ている2人。
「止まれっ!我々はH-FORCE(エイチ・フォース)!その場で抵抗をやめて、膝立ち、両手は頭の後ろへ!拒否する場合、実力行使を実施する。繰り返す!抵抗をやめろ!」
ミサオの言葉に気が付かないのか意味を理解しないのか、unknownは気にも止めずまだ破壊を繰り返す。
「・・・クミコ二尉。発砲許可承認。俺にも言ってくれ。」
この夫婦の場合、単独時以外は、互いに相手の許可を特殊拳銃発砲時は求める形になっている。
やはりむやみやたらに、特殊拳銃と言えども使用に関しては慎重に、と言った所か。
「了解。ミサオ二尉。拳銃発砲許可承認。・・・なるべく使いたくないわね。・・・状況的に無理そうだけど。」
緊張しながらも苦笑するクミコ。
「了解。・・・マミ、民間人の安全への注意と俺のカバー。頼むわ。俺で済ませたいけど、行くぞ!」
牛頭のunknownの数歩手前まで走り、数歩手前で急停止して拳銃を構えるミサオ。
腰を少し落とし、両手で拳銃を支える。
特殊拳銃は、いくつかの種類が選べたが、ミサオはあえてリボルバー型を選んだ。弾づまりの回避の為だ。
「止まれ!これは最終警告だ!・・・止まらんと・・・撃つ!」
警告もむなしく、破壊を続けるunknown。
拳銃の撃鉄を起こすミサオ。初めての発砲に呼吸が乱れそうになる。
(5・4・3・2・1。警告無視!発砲!)
(タン!)
思ったよりも乾いた、派手でもない発射音。
特殊な弾は、unknownに当たった様に見える。
いや、当たっていた。左の肩口辺り。わずかな白い煙と黒い小さな穴があいている。
「一発じゃ、こんなもんだよな。」
ミサオの攻撃に、unknownは敵と認識したのか、穴の開いた肩口を右手で押さえながら向きを変えてミサオの方に歩み寄ろうとする。
「止まれ!その場にひざまずけ!動くな!動けば更にはっ・・・うおっ!」
unknownは右手を振りかぶり、ミサオに叩きつけようとする。
ミサオは全力で右へと飛び、そのまま転がり回る。
「はぁ、はぁ、アイツあの固い床、穴開けやがった!これ死ぬぞマジで。マミ!いや、クミコ二尉!俺に続いて発砲開始!・・・あれ1人じゃ無理!」
「もう~。了解!」
クミコも腰を落として、初の発砲。
(タン!)
「キャ!」
(たん!)
「キョ!」
「いや、たんび声出してたら、恥ずかしいぞマミ?見てる人いるぞ?あ、クミコ二尉。」
慌てて言い直すミサオ。
「だって怖いもんまだ!・・・でも、コイツ倒れないの何で?」
永井家夫婦にも焦りが見え始める。
その時。
カラになって立てかけてある木製の野菜の陳列台の影が白く光る。
「パピ、マミ、お疲れ様。周りの人、見ててあげて。ここからは・・・僕がやる。」
コジマル戦闘モード。
身体に数発の弾丸の後を残しながらも、コジマルに気付いて突進してくる。
「ジョロ!避けろ!」
思わず叫ぶミサオ。
ツノをコジマルに突き入れようと体勢低く向かって来るunknown。
このままコジマルの腹めがけ突き入れるかと思いきや。
「刺せないよ?そんな力じゃ。」
両手の2つのツノを握り、突進を止めるコジマル。
「よっこいしょ!ん~~どえ~~い!」
そのまま上に持ちあげて、放り投げるコジマル。
呆気に取られるクミコを待たず、ミサオはリボルバーの残弾をunknownに向けて発射する。
(タン・タン・タン・タン!・・・カチャリ。カチャリ。カチャリ。カチャリ。)
気付くと空なのにも気付かず引き金を引いていたミサオ。打った内の一発が、たまたま右目に当たった様で、unknownはその身体の動きを停止させている。
すると、unknownの身体の上に、モヤの様なものが現れる。それは少しづつ形を成してゆく。
「・・・柴犬?いや、ミックスか?」
「そうね。でもあの子・・・舌を出して、わらってるみたい。」
「ありがと、だってさ。ワオ~~ン!」
突如遠吠えをあげるコジマル。
(アオ~~~ン!アオ、アオ~~ン!)
その透けた身体のワンコが、光の粒となって天へと昇り始め、やがて消える。
「ジョロ、あの子ホントに、ありがとって言ってたの?」
「うん!これでやっと、虹の橋に行けるって。」
クミコの問いに笑顔で答えるコジマル。
「永井二尉!遅くなりました・・・て、制圧完了ですね。」
やっと到着した近藤二尉。
「永井二尉。初任務、お疲れさまでした。永井二尉も大変でしたね?そして永井二尉。今回は・・・。」
「いや近藤二尉!ウチのみんな永井だからそこは名前で良くない?誰に何言ってんのかわからないから!」
「これは失礼。改めて、永井ミ二尉。お疲れ様です。永井ク二尉も・・・。」
「近藤二尉。それはマジなの?ギャグならつまらんよ?てか、怒ってもいい?」
「は?私は別に・・・。」
「ねぇマミ。まだ向こうの建物、空いてるよ?帰りなんか買っていこうよ?お腹空いた。」
「そうね。2人放っといて、向こうでお弁当買いましょう。あ、ジョロはこの帽子とサングラス着けてね。シッポは・・・いいか!着ぐるみ着ぐるみ!何とかなる!」
大勢の警察や野次馬が遠巻きに見ている中、ミサオと近藤のやりとりは続き、クミコとコジマルは素知らぬ顔で買い物へ。
かくして永井家の初任務は、辛くも完了したのだった。
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──「ありがと、だってさ。ワオ~~ン!」
初任務にして、初邂逅。そして、初制圧。
未知との対峙に臨んだ永井家の3人が見たのは、
“ただ倒すべき敵”ではなく──“迷える命”だった。
ミサオとクミコの連携。
コジマルの勇気と優しさ。
そして、未知の存在が残した「ありがとう」の言葉。
この物語が描きたいのは、戦いの強さより、
心のあたたかさと“別れの優しさ”なのかもしれません。
次回、初任務のその“後”が描かれます。
それは、家族の会話か、あるいは──また別の何かか。
引き続き、見守っていただければ幸いです。
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