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14.聖女様
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神殿に到着して三日後には現聖女様にお会い出来た。
本来ならば直ぐにお会いする予定だったけど、ここ最近聖女様は体調を崩す事があり面会は聖女様の体調の良い日を選んだそうだ。
聖女様は普通の優しそうなおばあさんに見えた。しいていうなら品のある感じというのかな。
面会では聖女様と二人きりで色々な話をした。カレナ修道院に居た話をすると、聖女様はカレナ王女様の話しを詳しく話してくださった。
カレナ王女様はおよそ三百年程前のこの国の第二王女様で、私の様に生まれた時に次期聖女の神託があったそうだ。
当然、王家は喜んだ。聖女の力までも王家に取り込めると思っていたから。
それがなぜ後世でカレナ修道院を建てて生涯をそこで過ごすことになったのかというと今現在も続いている北側に接するバルザ国と不仲になった出来事が関係あるらしい。
聖女は世界でも貴重な存在で、この国の様に次々と聖女が現れる国は他に無いそうだ。実際、聖女の存在で国に現れる魔物は激減する。国内に魔物が少なければ、国境を守る事に力を入れる事が出来る。国内の魔物討伐に予算をかけなくて済む。だから他国からの侵略される事もなく国に力をつけてこられたのだという。
けれど以前はそんなことはなく特定の国にばかり聖女が現れるということはなかったのだそうだ。
その聖女の秘密をなんとか知ることが出来ないものかと、当時の話だがバルザから外交目的という建前で外交官が幾人かやって来た。その外交官の一人と、カレナ王女は恋に落ちたらしい。
隣国に嫁ぎたい、ダメならばこの国で一緒に暮らしたい。という王女の願いは当然通ることはなかった。そして外交官全員が不幸な事に視察途中で土砂崩れに遭って亡くなったのだが、故意に殺されたのだという噂があるという。
「本当は事故だったのでしょうか?」
私は聖女様に聞いた。
「さあ、どうだったのか私には分かりませんけれど、王女は事故の後、城から出て神殿に身を寄せてカレナ修道院を建てられたのです。隣国とは今でこそ流通の為に海路は開かれていますが、陸路はまだ閉鎖されたままです」
「どうしてですか?」
「事故で亡くなった外交官の遺体を戻してほしいというバルザからの願いを断ったからです」
「断った?」
「土砂崩れの規模が大きすぎて遺体を回収出来ないという理由です。それならばバルザから人を寄越すと連絡があったそうですが、他国から大人数を国に入れる事は出来ないと断ったそうです」
「本当の事がどうなのか分からないけれど、どちらにしてもそう言うしかなさそうですね・・・」
「ええ、バルザは聖女こそ居なくても、異能持ちが多く生まれる国なのでとても警戒していたのです」
「異能持ち?どんな能力なのですか?」
「そうね、この国のギフト持ちと同じような感じでしょう。もしかしたら言い方が違うだけで同じなのかもしれないわ。だから、なるべく制限をしてバルサの国民をこの国に入れなかったのよ」
ああ、なるほど、父さんの様に火の力を操れたりする能力の事なのだろう。
「あの、お相手の外交官の人は、本当に王女様を愛していたのでしょうか?国の為に連れ出そうとしただけなのかもしれないですよね」
「そうね、今となっては分からない事だけど」
「そんなことがあったなんてぜんぜん知らなかったです」
「・・・ええ、でもこの話は何故か貴女に伝えておかなくてはいけない気がしたの」
「私に?」
「ふふ、聖女の感てやつかしらね」
聖女様はその時ちょっとおどけた身振りをされて笑われたのだ。
私はそれから数年たってもその時の笑顔がずっと頭に残っていた。
もうひとつ、その別れ際にある予言めいた言葉を彼女からもらう・・・。
本来ならば直ぐにお会いする予定だったけど、ここ最近聖女様は体調を崩す事があり面会は聖女様の体調の良い日を選んだそうだ。
聖女様は普通の優しそうなおばあさんに見えた。しいていうなら品のある感じというのかな。
面会では聖女様と二人きりで色々な話をした。カレナ修道院に居た話をすると、聖女様はカレナ王女様の話しを詳しく話してくださった。
カレナ王女様はおよそ三百年程前のこの国の第二王女様で、私の様に生まれた時に次期聖女の神託があったそうだ。
当然、王家は喜んだ。聖女の力までも王家に取り込めると思っていたから。
それがなぜ後世でカレナ修道院を建てて生涯をそこで過ごすことになったのかというと今現在も続いている北側に接するバルザ国と不仲になった出来事が関係あるらしい。
聖女は世界でも貴重な存在で、この国の様に次々と聖女が現れる国は他に無いそうだ。実際、聖女の存在で国に現れる魔物は激減する。国内に魔物が少なければ、国境を守る事に力を入れる事が出来る。国内の魔物討伐に予算をかけなくて済む。だから他国からの侵略される事もなく国に力をつけてこられたのだという。
けれど以前はそんなことはなく特定の国にばかり聖女が現れるということはなかったのだそうだ。
その聖女の秘密をなんとか知ることが出来ないものかと、当時の話だがバルザから外交目的という建前で外交官が幾人かやって来た。その外交官の一人と、カレナ王女は恋に落ちたらしい。
隣国に嫁ぎたい、ダメならばこの国で一緒に暮らしたい。という王女の願いは当然通ることはなかった。そして外交官全員が不幸な事に視察途中で土砂崩れに遭って亡くなったのだが、故意に殺されたのだという噂があるという。
「本当は事故だったのでしょうか?」
私は聖女様に聞いた。
「さあ、どうだったのか私には分かりませんけれど、王女は事故の後、城から出て神殿に身を寄せてカレナ修道院を建てられたのです。隣国とは今でこそ流通の為に海路は開かれていますが、陸路はまだ閉鎖されたままです」
「どうしてですか?」
「事故で亡くなった外交官の遺体を戻してほしいというバルザからの願いを断ったからです」
「断った?」
「土砂崩れの規模が大きすぎて遺体を回収出来ないという理由です。それならばバルザから人を寄越すと連絡があったそうですが、他国から大人数を国に入れる事は出来ないと断ったそうです」
「本当の事がどうなのか分からないけれど、どちらにしてもそう言うしかなさそうですね・・・」
「ええ、バルザは聖女こそ居なくても、異能持ちが多く生まれる国なのでとても警戒していたのです」
「異能持ち?どんな能力なのですか?」
「そうね、この国のギフト持ちと同じような感じでしょう。もしかしたら言い方が違うだけで同じなのかもしれないわ。だから、なるべく制限をしてバルサの国民をこの国に入れなかったのよ」
ああ、なるほど、父さんの様に火の力を操れたりする能力の事なのだろう。
「あの、お相手の外交官の人は、本当に王女様を愛していたのでしょうか?国の為に連れ出そうとしただけなのかもしれないですよね」
「そうね、今となっては分からない事だけど」
「そんなことがあったなんてぜんぜん知らなかったです」
「・・・ええ、でもこの話は何故か貴女に伝えておかなくてはいけない気がしたの」
「私に?」
「ふふ、聖女の感てやつかしらね」
聖女様はその時ちょっとおどけた身振りをされて笑われたのだ。
私はそれから数年たってもその時の笑顔がずっと頭に残っていた。
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