神を穿つ剣士

Lukia

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プロローグ

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聖八極の武神器。
世界に散らばった、八個の神の力を持つ武器。
その八個の武器を一つにした時、新たな神が生まれる……。

ある男は、「神の誕生」と引き換えに友や家族を失った。
黒い世界で。目の前で友を、家族を失った。

「さぁ、神のもとに……」
忘れられない。忘れる訳にはいかない。
あの一言だけは。

「畜生……!」
誓った。あの日。
「神を殺してやる!神を殺す悪魔になってやる……!」
あの日以来、かけがえのないものを失った男グロウは神を殺すためだけに生きている。
神になってしまった自分の母を、殺すために。


そして十八歳。あの日から六年が経過した。
六年間、ただひたすらに鍛錬を積んだ。
三年前には傭兵として、戦争にも参加した。
おかげで身体は見違えるほどたくましいものになった。
五キロはあるような甲冑をしたって、腕に銃を装着したって、支障が出ないほどの身体能力も手に入れた。
そして、グロウ本人は知らないが、聖八極の武神器の一つである「常闇の絶剣ゼクスカリバー」をも手に入れた。
しかし同時に「人斬り」の通り名と「指名手配犯」というレッテルも手に入れてしまった。

「いたぞぉぉっぉお!!」
兵士の声が、聖地ベルサイルの街に、暗夜の空に響く。
「はぁ、今は戦争中なんだろ?」
人斬りは静かに呟く。

武器を集めさえすれば誰もが「神」になれる。
そんなことを知った国の偉かたが、武器を集めないわけがない。
金が腐るほどある偉かたは、あらゆる手を使って武器を模索し始めた。
時には傭兵を雇い、時には国から軍を買い取ったり。
どの国でも常に莫大な金が動いていた。
そしていつの間にか、その模索はいつか国境を不法に越えてしまい……現在に至る。

「人斬りを今日こそ捕まえるぞ!」
およそ二十の兵士が、グロウの後を追う。
だが、六年間、神を殺すために鍛え上げられた体に勝てるわけがなく、
「おせぇ」
風のように走るグロウは、あっという間に兵士との距離を離していった。

しばらく走って、路地裏に到着。
「フゥ、今日も逃げ切ったぜ」
毎回のことで慣れてしまったせいか、グロウは逃げるのが大の得意。
特に目を血なまこにして追ってくる兵士から逃げ切った時の面白さと言ったら……
そんなことを考えていると
「また逃げてきた」
女の子の声が聞こえた。






できたら続く

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