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ウカ様の思惑
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稲荷神社の前にはまたウカ様が待っていてくれた。
「早かったね。お疲れ様」
「無事帰れました。ウカ様の稲玉のおかげで助かりましたよ」
疲れた顔をして戻った私は、ウカ様に貰った稲玉のお礼を言った。
でもウカ様はいたずらっぽく笑って答える。
「あれはあなたの力を引き出すための呼び水でしかないわよ。もっと階位の低い神には強力な力になるかもしれないけど」
「呼び水?」
「あの玉はなんにもしなくても、持ってるだけで穢れを祓えるけど。アレは強かったんでしょ。それで私の神威があなたに呼びかけたみたい」
「ウカ様の神威でしたか。癒やしの光」
「それはあなたの新しい神威。四位からは自分の神威って自分で発現させてゆくの。穢れを祓うより癒やしたいっていうあなたの気持ちに稲玉がその[癒やしの芽]を豊穣で成長させたってこと」
こんな話をするウカ様は頼りになる先輩に教わっているようでとても頼もしい。意味わかんないけど。
「神威を自分で発現させるって、最初から位に応じて自然に持ってるのかと思ってました。でもそれだと普通の神様って今の平和な時代、発現できないんじゃないですかね」
この平和な時代、戦いによる技術の発展も無い神の界隈は、神々の力が最も停滞していることだろう。なにもすることが無い暇な神々は新しい神威を身につける必要性なんて感じないだろう。
「そうね。ここ五百年は無かったよ。たぶん次の季刊・高天原に載るよきっと」
「ええーっ、嫌だなぁ」
「私も協力者として出たいんだから取材は一緒に受けよーね。実はライブ配信の件で取材の申し込み来てるし、名誉なことだよ」
嬉しそうなウカ様を横目に私はまだあの人々の穢れを引きずっていた。
「あの、ウカ様、私もう一度禊ぎに行ってきます」
「ふーん、そうだね。御魂から浄化してもらった方がいいかもね。禊ぎが終わったら今日は早く休んで、明日の朝もう一度うちに来てちょうだい」
あの水辺に行けばなにかすっきりするだろうと私は暗くなる前に急いで滝へ向かった。
「おぬし、なにやら磨かれてきたな。あまり近寄るでない。弾き飛ばされるわ」
禊ぎから白蛇山神社へ直帰した私は山神比売から開口一番そう言われた。
「明日には大丈夫になりますよ。それより私はもうこのまま寝ます」
私は禊ぎで気分はさっぱりしていたが、忘れたかった嫌な思い出はなかなか頭から消えなかった。
「ふむ、例の八十七社神社の件は片付いたのか。よくやった。今日は休め」
私は疲れていたのか、禊ぎの効果か夢も見ずにぐっすりと眠った。
目が覚めると猫のきりが枕の横で丸くなって眠っていた。気持ちよさそうなその顔を眺めていると心が安らぎ二度寝してしまいそうになる。
「よっし、起きよう。起きたっ! きりも起きてもう朝だよ」
「ふわわ。わたしまで寝ちゃってました。おはようございます。ゆかりさん、元気が出たみたいでよかった。いつもの時間に起きないから心配しちゃいました」
なんて良い子なんだ。きりは私の心配をして添い寝をしてくれていたのだろう。
「うん。ありがとね。私はもう大丈夫。よく寝たからすっきりしちゃった。今日は朝からまたウカ様に呼ばれてるんだ。軽く食べたら行ってくるよ」
「えっ、朝から? もうじきお昼ですよー!!」
「なんで起こさないのよー!!」
これぞ神速という速さで支度を調えて稲荷神社に着いたとき、ウカ様は神界部屋でお茶を飲んでいた。
「遅くなりましたー! すみませんすみませんすみません」
ウカ様と八重さんは、部屋に飛び込み、スライディング土下座をした私をびっくりした顔で見ていました。
「どうしたのそんなに急いで」
「えっ、だって朝一でここに来なさいって……」
「朝一なんて言ってませんよ。朝とは言ったけど、私達はあまり時間に正確じゃないから、ねぇ」
ウカ様は八重さんを見て笑っている。八重さんも私が急いできたことに驚いているようだった。
「そんなぁ、起きてすぐ飛び出したんですよ」
「起きたら朝でしょ。今来たんだから今があなたの朝。問題無いわよ」
釈然としない気持ちのまま突っ立っていると、八重さんがお茶を淹れてくれた。
「ありがとう八重さん、それで、私を呼んだのはなにかあるんですか? 昨日の稲玉をお返しするとか。まだしばらく出てきませんよ」
「いやぁねぇ、あれはもう消えてるわよ。そんなことじゃなくて、単刀直入に言うけど、八十七社神社の祭神やってほしいの」
ウカ様は名案でしょとも言いたげにとんでもない事を言い出した。
「えーっと、私、白蛇山神社の祭神やってるんですけど」
「それは大丈夫。私だって本体は京都だし、分霊って知らない?」
「知ってます。でもそれって有名な神様だからできる事なんじゃないんですか?
それとも神はみんな分霊を作れるのかな」
私が入る前の御山神社の山の神が、神無月には分霊が会議に行ってたんじゃ無いかと以前話してた事がある。もちろん想像だが。
「うん。有名無名とか関係無く力ある神なら分霊は作れるよ。それでね、あの神社にはちょっと強い神を置きたいの」
「私は強くありませんけど?」
「いやいや。充分強い。その荒魂を使うのよ。四位の白蛇山大神、その荒魂を置けばあのエリアに悪い物が集まることはなくなるはずなの。
それじゃさっそく一緒に行くわよ」
ウカ様はもう立ち上がって出口に向かっている。
(あ~、決定事項だったんだぁ)
「早かったね。お疲れ様」
「無事帰れました。ウカ様の稲玉のおかげで助かりましたよ」
疲れた顔をして戻った私は、ウカ様に貰った稲玉のお礼を言った。
でもウカ様はいたずらっぽく笑って答える。
「あれはあなたの力を引き出すための呼び水でしかないわよ。もっと階位の低い神には強力な力になるかもしれないけど」
「呼び水?」
「あの玉はなんにもしなくても、持ってるだけで穢れを祓えるけど。アレは強かったんでしょ。それで私の神威があなたに呼びかけたみたい」
「ウカ様の神威でしたか。癒やしの光」
「それはあなたの新しい神威。四位からは自分の神威って自分で発現させてゆくの。穢れを祓うより癒やしたいっていうあなたの気持ちに稲玉がその[癒やしの芽]を豊穣で成長させたってこと」
こんな話をするウカ様は頼りになる先輩に教わっているようでとても頼もしい。意味わかんないけど。
「神威を自分で発現させるって、最初から位に応じて自然に持ってるのかと思ってました。でもそれだと普通の神様って今の平和な時代、発現できないんじゃないですかね」
この平和な時代、戦いによる技術の発展も無い神の界隈は、神々の力が最も停滞していることだろう。なにもすることが無い暇な神々は新しい神威を身につける必要性なんて感じないだろう。
「そうね。ここ五百年は無かったよ。たぶん次の季刊・高天原に載るよきっと」
「ええーっ、嫌だなぁ」
「私も協力者として出たいんだから取材は一緒に受けよーね。実はライブ配信の件で取材の申し込み来てるし、名誉なことだよ」
嬉しそうなウカ様を横目に私はまだあの人々の穢れを引きずっていた。
「あの、ウカ様、私もう一度禊ぎに行ってきます」
「ふーん、そうだね。御魂から浄化してもらった方がいいかもね。禊ぎが終わったら今日は早く休んで、明日の朝もう一度うちに来てちょうだい」
あの水辺に行けばなにかすっきりするだろうと私は暗くなる前に急いで滝へ向かった。
「おぬし、なにやら磨かれてきたな。あまり近寄るでない。弾き飛ばされるわ」
禊ぎから白蛇山神社へ直帰した私は山神比売から開口一番そう言われた。
「明日には大丈夫になりますよ。それより私はもうこのまま寝ます」
私は禊ぎで気分はさっぱりしていたが、忘れたかった嫌な思い出はなかなか頭から消えなかった。
「ふむ、例の八十七社神社の件は片付いたのか。よくやった。今日は休め」
私は疲れていたのか、禊ぎの効果か夢も見ずにぐっすりと眠った。
目が覚めると猫のきりが枕の横で丸くなって眠っていた。気持ちよさそうなその顔を眺めていると心が安らぎ二度寝してしまいそうになる。
「よっし、起きよう。起きたっ! きりも起きてもう朝だよ」
「ふわわ。わたしまで寝ちゃってました。おはようございます。ゆかりさん、元気が出たみたいでよかった。いつもの時間に起きないから心配しちゃいました」
なんて良い子なんだ。きりは私の心配をして添い寝をしてくれていたのだろう。
「うん。ありがとね。私はもう大丈夫。よく寝たからすっきりしちゃった。今日は朝からまたウカ様に呼ばれてるんだ。軽く食べたら行ってくるよ」
「えっ、朝から? もうじきお昼ですよー!!」
「なんで起こさないのよー!!」
これぞ神速という速さで支度を調えて稲荷神社に着いたとき、ウカ様は神界部屋でお茶を飲んでいた。
「遅くなりましたー! すみませんすみませんすみません」
ウカ様と八重さんは、部屋に飛び込み、スライディング土下座をした私をびっくりした顔で見ていました。
「どうしたのそんなに急いで」
「えっ、だって朝一でここに来なさいって……」
「朝一なんて言ってませんよ。朝とは言ったけど、私達はあまり時間に正確じゃないから、ねぇ」
ウカ様は八重さんを見て笑っている。八重さんも私が急いできたことに驚いているようだった。
「そんなぁ、起きてすぐ飛び出したんですよ」
「起きたら朝でしょ。今来たんだから今があなたの朝。問題無いわよ」
釈然としない気持ちのまま突っ立っていると、八重さんがお茶を淹れてくれた。
「ありがとう八重さん、それで、私を呼んだのはなにかあるんですか? 昨日の稲玉をお返しするとか。まだしばらく出てきませんよ」
「いやぁねぇ、あれはもう消えてるわよ。そんなことじゃなくて、単刀直入に言うけど、八十七社神社の祭神やってほしいの」
ウカ様は名案でしょとも言いたげにとんでもない事を言い出した。
「えーっと、私、白蛇山神社の祭神やってるんですけど」
「それは大丈夫。私だって本体は京都だし、分霊って知らない?」
「知ってます。でもそれって有名な神様だからできる事なんじゃないんですか?
それとも神はみんな分霊を作れるのかな」
私が入る前の御山神社の山の神が、神無月には分霊が会議に行ってたんじゃ無いかと以前話してた事がある。もちろん想像だが。
「うん。有名無名とか関係無く力ある神なら分霊は作れるよ。それでね、あの神社にはちょっと強い神を置きたいの」
「私は強くありませんけど?」
「いやいや。充分強い。その荒魂を使うのよ。四位の白蛇山大神、その荒魂を置けばあのエリアに悪い物が集まることはなくなるはずなの。
それじゃさっそく一緒に行くわよ」
ウカ様はもう立ち上がって出口に向かっている。
(あ~、決定事項だったんだぁ)
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