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最終章
血が揃ってしまいますわ
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「おい、おい、早速そんな殺気出すなって。大聖女の母君は無傷でお返しするから」
男がパチンと指を鳴らしましたわ。
すると今までユーリン様に抱きかかえられていたお母様がポスっとアクアの腕の中に移動してきました。
「何故、私の腕の中ではなくアクアなのですの?」
「大聖女、気にするところ間違ってねーか?普通は何故母君を返してきた?だろう?それにお前、今戦闘態勢になってて剣構えてるだろう?そんなところに移動させたら母君ブッ刺すだろうが」
な、な、なんて気遣いができる男なのでしょうか.....。
「ぎゃあぁぁぁぁぁ!!なんて事を!私が今までの元聖女の中で1番飲みたかった血なのに!返しなさい。今直ぐに!私にリリーを返せ!!」
ユーリン様が男に詰め寄ります。
「はぁ?お前が早くに飲まないからこうなったんだぞ?連れ去ってから時間なら余るほどあっただろう。血を飲まずに何をしてたんだかな」
「うるさい!うるさい!うるさい!リリーの血を一滴残らず飲み尽くす為に保管する装置を作っていたのです!前から作っていましたがこんなに早くリリーが手に入るなんて思っていなかったのでまだ装置が不完全で......」
そんな装置まで作っていたなんて。
「予定が狂ったという事ですの?」
「そうよ。私が聖力をベルナルドの部屋に送り遠隔操作していたところをリリーに見られてしまって。咄嗟に誘拐してしまったのよ」
やはりベルナルド様を殺したのはユーリン様でしたか。
「ベルナルド様の記憶が戻ったからですの?」
「ええ。私が油断して逃げ出したあの子をどうしても探し出せなかった。見つかったと聞いた時は早く殺さなければと思いましたが医師が記憶が戻る事は無いと言っていたからそのままにしておいたのです。でも貴方と神子様の治療のせいで記憶が戻ってしまった。私が捕まったらこの美貌はどうなるでしょう?もう血が飲めなくなってしまったらこの世界から美しい私が居なくなるのですよ?」
ユーリン様は悲しそうな顔で力説しています。
「別に何も困らねーけどな」
アクアがお母様を光のシールドに入れて保護しながら毒を吐いてますわ。お母様の意識が戻らないのが気になりますがとりあえずアクアに守られているのなら安心ですわ。
「困るに決まっています!この美がこの世から無くなるのですよ?そんな事は許されないのです!」
「かなりいっちゃってるな......」
ルース様がボソッと独り言ですわ。
んー。私から見ればルース様もかなりいっちゃってる人ですけれど。
おかしくなってしまったユーリン様をルカさんは見てショックを受けている様です。体が震えていますもの!大丈夫でしょうか?
「ルカさん、大丈夫ですか?」
私はルカさんに声掛けました。
「え?大丈夫かって、俺ショック受けてるみたいに見えた?いや、いや、大丈夫だから!こんな頭おかしい奴に元聖女様達が殺されたって思うと怒りが......」
あ、怒りで震えていたのですね?
「言いたい事は全部言ったか?」
男がユーリン様に近づきましたわ。
「まだです!皆さんは分かっていな......」
ザシューーー。
男がユーリン様の首を一瞬で切り巻き上がった血を小瓶に入れました。
首が無くなった体がゆっくりと倒れていきます。切り離された首はゴロゴロと転がり部屋の隅へと消えていきました。
「母君の血を飲まなくても、もう散々元聖女の血を飲んでるからな。足りてるんだよ。母君の血が最初は必要かと思って狙ってはいたのだがね。もう時間も無いし」
男は小瓶に入った血を見ながらニヤニヤしている。
少しづつバルの儀式への用意がされつつありますわ。
私はバルにはなるつもりはありませんことよ?
気がつくとミカエル様が戦いに行こうとしています。
「駄目ですわ!ミカエル様の血を取られたら儀式に必要な血が揃ってしまいますわ!」
私はミカエル様を後ろから羽交締めにしましたが大きすぎてぶら下がり状態ですの。
「あはは!面白いねぇ。大聖女は」
男に笑われましたがこちらは必死です。するとアクアとルース様がミカエル様の前に来ました。
「なぁ、お前が天使であの男を捕まえたいって事であってるか?」
アクアが訊きます。
「そうだ。私は神様が直々に命令されここに来たのだ。何もしないわけにはいかない」
少し自慢げに話すミカエル様が可愛く見えてしまいますわ。
子供みたいです。
「俺は何も聞いてないがお前さんの血を取られたら駄目なんだろう?戦うなんてもってのほかじゃないか?」
ルース様も説得してくれてます。
「もういいか?時間が無いと言っただろう?ミカエル、お前の血をよこせ」
男が上から攻撃してきました。
真上から矢が飛んできます。
ルカさんは少しはシールドを張れますが強力なものは作れません!
ルカさんをグイッと引っ張り私のシールド内に引き込みました。
「あ、ありがとう、アイラ」
私に抱き締められているルカさんが少し戸惑っていますわ。
するとアクアが私とルカさんを引き剥がしに来てお母様と同じ光りのシールドを作りそれに閉じ込めてしまいました。
「足手纏いだ。暫くそこにいろ!」
少し怒り気味なアクアです。
それにしても時間が無い、時間が無いと男が言っています。
気になりますわね。
男がパチンと指を鳴らしましたわ。
すると今までユーリン様に抱きかかえられていたお母様がポスっとアクアの腕の中に移動してきました。
「何故、私の腕の中ではなくアクアなのですの?」
「大聖女、気にするところ間違ってねーか?普通は何故母君を返してきた?だろう?それにお前、今戦闘態勢になってて剣構えてるだろう?そんなところに移動させたら母君ブッ刺すだろうが」
な、な、なんて気遣いができる男なのでしょうか.....。
「ぎゃあぁぁぁぁぁ!!なんて事を!私が今までの元聖女の中で1番飲みたかった血なのに!返しなさい。今直ぐに!私にリリーを返せ!!」
ユーリン様が男に詰め寄ります。
「はぁ?お前が早くに飲まないからこうなったんだぞ?連れ去ってから時間なら余るほどあっただろう。血を飲まずに何をしてたんだかな」
「うるさい!うるさい!うるさい!リリーの血を一滴残らず飲み尽くす為に保管する装置を作っていたのです!前から作っていましたがこんなに早くリリーが手に入るなんて思っていなかったのでまだ装置が不完全で......」
そんな装置まで作っていたなんて。
「予定が狂ったという事ですの?」
「そうよ。私が聖力をベルナルドの部屋に送り遠隔操作していたところをリリーに見られてしまって。咄嗟に誘拐してしまったのよ」
やはりベルナルド様を殺したのはユーリン様でしたか。
「ベルナルド様の記憶が戻ったからですの?」
「ええ。私が油断して逃げ出したあの子をどうしても探し出せなかった。見つかったと聞いた時は早く殺さなければと思いましたが医師が記憶が戻る事は無いと言っていたからそのままにしておいたのです。でも貴方と神子様の治療のせいで記憶が戻ってしまった。私が捕まったらこの美貌はどうなるでしょう?もう血が飲めなくなってしまったらこの世界から美しい私が居なくなるのですよ?」
ユーリン様は悲しそうな顔で力説しています。
「別に何も困らねーけどな」
アクアがお母様を光のシールドに入れて保護しながら毒を吐いてますわ。お母様の意識が戻らないのが気になりますがとりあえずアクアに守られているのなら安心ですわ。
「困るに決まっています!この美がこの世から無くなるのですよ?そんな事は許されないのです!」
「かなりいっちゃってるな......」
ルース様がボソッと独り言ですわ。
んー。私から見ればルース様もかなりいっちゃってる人ですけれど。
おかしくなってしまったユーリン様をルカさんは見てショックを受けている様です。体が震えていますもの!大丈夫でしょうか?
「ルカさん、大丈夫ですか?」
私はルカさんに声掛けました。
「え?大丈夫かって、俺ショック受けてるみたいに見えた?いや、いや、大丈夫だから!こんな頭おかしい奴に元聖女様達が殺されたって思うと怒りが......」
あ、怒りで震えていたのですね?
「言いたい事は全部言ったか?」
男がユーリン様に近づきましたわ。
「まだです!皆さんは分かっていな......」
ザシューーー。
男がユーリン様の首を一瞬で切り巻き上がった血を小瓶に入れました。
首が無くなった体がゆっくりと倒れていきます。切り離された首はゴロゴロと転がり部屋の隅へと消えていきました。
「母君の血を飲まなくても、もう散々元聖女の血を飲んでるからな。足りてるんだよ。母君の血が最初は必要かと思って狙ってはいたのだがね。もう時間も無いし」
男は小瓶に入った血を見ながらニヤニヤしている。
少しづつバルの儀式への用意がされつつありますわ。
私はバルにはなるつもりはありませんことよ?
気がつくとミカエル様が戦いに行こうとしています。
「駄目ですわ!ミカエル様の血を取られたら儀式に必要な血が揃ってしまいますわ!」
私はミカエル様を後ろから羽交締めにしましたが大きすぎてぶら下がり状態ですの。
「あはは!面白いねぇ。大聖女は」
男に笑われましたがこちらは必死です。するとアクアとルース様がミカエル様の前に来ました。
「なぁ、お前が天使であの男を捕まえたいって事であってるか?」
アクアが訊きます。
「そうだ。私は神様が直々に命令されここに来たのだ。何もしないわけにはいかない」
少し自慢げに話すミカエル様が可愛く見えてしまいますわ。
子供みたいです。
「俺は何も聞いてないがお前さんの血を取られたら駄目なんだろう?戦うなんてもってのほかじゃないか?」
ルース様も説得してくれてます。
「もういいか?時間が無いと言っただろう?ミカエル、お前の血をよこせ」
男が上から攻撃してきました。
真上から矢が飛んできます。
ルカさんは少しはシールドを張れますが強力なものは作れません!
ルカさんをグイッと引っ張り私のシールド内に引き込みました。
「あ、ありがとう、アイラ」
私に抱き締められているルカさんが少し戸惑っていますわ。
するとアクアが私とルカさんを引き剥がしに来てお母様と同じ光りのシールドを作りそれに閉じ込めてしまいました。
「足手纏いだ。暫くそこにいろ!」
少し怒り気味なアクアです。
それにしても時間が無い、時間が無いと男が言っています。
気になりますわね。
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