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7 噴水のある庭園
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バダバダパタと乱れた足音が聞こえましたわ。
「さあ、準備を致しましょう」
今日は新入生二人が生徒会室の留守番をしておりました。
会長達は他にも役員を増やせないかと考えている様です。
特に力のある男性の上位貴族に聞きに行っている様子ですわ。
「すみません、役員何人回せますか?」
「今は私達二人ですわね、場所は何処ですの」
「ここから近いです。急いで下さい」
私達は生徒会室を飛び出し噴水のある庭園まで駆けました。
「この様に令嬢を噴水に突き落とすなど私の婚約者としてありえない。婚約破棄だー」
何とか間に合ったようですわ。
私は記録を男爵令嬢に任せて事態を見守りながら、観衆にここ迄の経緯を聞きます。
どうやら令嬢が勝手に噴水に落ちたのを言い分とし、その恋人が自分の婚約者に破棄を言い渡した様ですわね。
令嬢も恋人の婚約者が近くにいる時を狙ったようです。
「構いませんわ。令嬢、浮気男を引き取って下さりありがとうございます。私は飛沫一つありませんが、お風邪を召さない様お気をつけ下さいね」
綺麗なカーテシーですわ。
周りを見れば派手に飛沫が飛んでいる事が伺えます。
見る人が見れば冤罪は一目瞭然。
一歩も引かない態度も好感が持てます。
「ふむ……」
報告書はどの様に仕上げようかしら。
次はこんな屑婚約者ではない、まともな人と巡り会えればいいですわね。
私達は生徒会室へ戻り、学園用と婚約破棄した二人の実家用の報告書作成に取り掛かりました。
「さあ、準備を致しましょう」
今日は新入生二人が生徒会室の留守番をしておりました。
会長達は他にも役員を増やせないかと考えている様です。
特に力のある男性の上位貴族に聞きに行っている様子ですわ。
「すみません、役員何人回せますか?」
「今は私達二人ですわね、場所は何処ですの」
「ここから近いです。急いで下さい」
私達は生徒会室を飛び出し噴水のある庭園まで駆けました。
「この様に令嬢を噴水に突き落とすなど私の婚約者としてありえない。婚約破棄だー」
何とか間に合ったようですわ。
私は記録を男爵令嬢に任せて事態を見守りながら、観衆にここ迄の経緯を聞きます。
どうやら令嬢が勝手に噴水に落ちたのを言い分とし、その恋人が自分の婚約者に破棄を言い渡した様ですわね。
令嬢も恋人の婚約者が近くにいる時を狙ったようです。
「構いませんわ。令嬢、浮気男を引き取って下さりありがとうございます。私は飛沫一つありませんが、お風邪を召さない様お気をつけ下さいね」
綺麗なカーテシーですわ。
周りを見れば派手に飛沫が飛んでいる事が伺えます。
見る人が見れば冤罪は一目瞭然。
一歩も引かない態度も好感が持てます。
「ふむ……」
報告書はどの様に仕上げようかしら。
次はこんな屑婚約者ではない、まともな人と巡り会えればいいですわね。
私達は生徒会室へ戻り、学園用と婚約破棄した二人の実家用の報告書作成に取り掛かりました。
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