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第十四章 囚われの偽王女
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……た、助かった。
肺にいきなり酸素が入ってきて、僕はゼーゼーとむせこんだ。
頭に血がめぐり、霞が一気に晴れるかのよう意識がクリアになっていく。
僕の首から手を離し、急におとなしくなったヴィクトル将軍は、何かの支えがなくなったかのようにがっくりとその場に膝を折った。
思った通り、たとえアンデッドなっても自分の娘のことだけは頭の片隅に残っていたのだ。
将軍が僕を見上げる。
表情はない。 が、何か頼みごとをしているように見えた。
――早く楽にしてくれ。
と、いうことなのか……?
僕はヴィクトル将軍の頭の上に手をかざした。
将軍はなんの抵抗もしない。
謝るようにただ頭を垂れただけだ。
どうやら僕の解釈は間違っていないようだ。
数秒間で呼吸を整え、それから魔法を唱える。
『リカバー』
優しい光がヴィクトル将軍を包み込む。
一瞬、状軍の顔に安らかな笑みが浮かんだような気がしたが――
それは僕の気のせいだったかもしれない。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
光が消えた。
他のアンデッドと同じように、今度こそ将軍の体は浄化され溶けてなくなった。
後に残ったのは白い骨だけ――
ではなかった。
コロン、と音がして小さな丸いメダルのようなものが転がってきた。
「?」
拾ってみると、それは銀で出来た立派なマント留めだった。
表面には二本の剣が交差した紋章が刻まれている。
おそらくヴィクトル家の家紋だろう。
いつかティルファと再会できたら、その時に渡してあげよう。
そう思って僕はそのマント留めを腰の革袋にしまい、リナを救うべく、再び魔女を目指し前へ進んだ。
肺にいきなり酸素が入ってきて、僕はゼーゼーとむせこんだ。
頭に血がめぐり、霞が一気に晴れるかのよう意識がクリアになっていく。
僕の首から手を離し、急におとなしくなったヴィクトル将軍は、何かの支えがなくなったかのようにがっくりとその場に膝を折った。
思った通り、たとえアンデッドなっても自分の娘のことだけは頭の片隅に残っていたのだ。
将軍が僕を見上げる。
表情はない。 が、何か頼みごとをしているように見えた。
――早く楽にしてくれ。
と、いうことなのか……?
僕はヴィクトル将軍の頭の上に手をかざした。
将軍はなんの抵抗もしない。
謝るようにただ頭を垂れただけだ。
どうやら僕の解釈は間違っていないようだ。
数秒間で呼吸を整え、それから魔法を唱える。
『リカバー』
優しい光がヴィクトル将軍を包み込む。
一瞬、状軍の顔に安らかな笑みが浮かんだような気がしたが――
それは僕の気のせいだったかもしれない。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
光が消えた。
他のアンデッドと同じように、今度こそ将軍の体は浄化され溶けてなくなった。
後に残ったのは白い骨だけ――
ではなかった。
コロン、と音がして小さな丸いメダルのようなものが転がってきた。
「?」
拾ってみると、それは銀で出来た立派なマント留めだった。
表面には二本の剣が交差した紋章が刻まれている。
おそらくヴィクトル家の家紋だろう。
いつかティルファと再会できたら、その時に渡してあげよう。
そう思って僕はそのマント留めを腰の革袋にしまい、リナを救うべく、再び魔女を目指し前へ進んだ。
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