出来損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出来損ないを望む

家具屋ふふみに

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学園 高等部2年 校外実習編

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 次の日。クーリアがベットの上で目を覚ますと……

「……なにこの状況」

 思わずクーリアがそう呟く。
 昨夜用意された部屋は男子と無論別だったのだが、大きめのベット一つだけだったので、女子3人で並んで寝ていた。…のだが、起きると何故か両脇からクーリアは抱き抱えられていたのだ。

「……まぁ、いいか」

 サラとリーフィア、2人の寝顔を見て、クーリアが小さく微笑む。その笑みはまるで、愛しい我が子を想う母親のようであった。



「うぅん…ぁ…おふぁよう、くー…」

 クーリアが起きてから少し経って。先に目を覚ましたのはサラのほうだった。

「おはよう」
「……あ。その…ごめん」

 寝ぼけた意識が覚醒したのか、現状を理解し謝りだすサラ。

「別にいいよ。寝顔見れたし」
「…何かした?」
「何もしてないよ。見てただけ」

 …少し頬を摘んだのは内緒だ。

「ふわぁ……ぁ、おはよう…おねぇちゃん」
「おはよう、お寝坊さん」
「……え、今何時!?」

 ガバッとリーフィアが飛び起きる。

「ふふっ。別に大丈夫だよ」
「もうっ!はぁ…ビックリしたよ…」

 からかわれていたことに気付き、リーフィアがほっと胸をなで下ろした。

「寝苦しくなかった?」
「大丈夫だよ。別に」
「え、お姉ちゃん何かあったの?」

 サラは起きてすぐ抱きついていたことに気付き謝ってきたが、リーフィアはいきなり飛び起きたので、寝ている間にクーリアに抱きついていたことには気付かなかったようだ。
 クーリアから朝の状況を伝えられ、リーフィアが思わずベットの上に土下座する。

「ごめんなさい…」
「そこまでしなくても……別に気にしてないってば。それより早くしないと本当に遅れるよ」
「そうね。ちゃっちゃと準備しちゃいましょう」
「…うん」

 準備が終わり部屋を出ると、もう既に男子2人は起きて待っていた。

「ごめん、待った?」
「いや、さっきだ。じゃあいくか」
「ええ」

 この村では食事を皆で食べるそうで、それは朝食も例外ではない。なのでその集合場所へと向かう。

「おはようございます」
「おお。おはようございます。よく眠れましたか?」
「はい。とても」
「それは良かった。もう朝食の用意は出来ています。どうぞ席で待っていてください」
「何か手伝いはありますか?」
「そうですな……では、配膳を手伝ってくれますか?」
「分かりました」

 そこまで運ぶ数は多くないので、クーリア達だけで全ての配膳を終えることが出来た。
 その後全員で祈りを捧げてから食事に手をつける。

「今日はどうするんだ?もう帰るか?」
「ちょっと村を見てからでもいいんじゃないかなぁって」
「いいんじゃないかしら。わたしはその間村の周りでも見回りでもしておくわ」

 ナターシャとしては大して村に、というより村の特産の織物に興味は無いので、村の周りの見回りをして時間を潰すようだ。

「じゃあそれで決まり。ヴィクター達はどうするの?多分一緒に居てもつまらないわよ?」
「…なら、ナターシャさん。一緒に行ってもいいですか?」
「いいわよ。でも無理はしないでね」
「分かってます」
「ボクもそっちかなぁー。興味はちょっとあるけど、男1人だけっていうのもあれだし」
「ふふっ。確かにそうね」

 大まかな今日の予定を決めたところで食事を食べ終えた。

「じゃあまた」
「おう。昼な」

 昼食も集まることになるので、別行動は昼前までが1番丁度いいタイムリミットだろう。

「さて。じゃあ行きましょう」
「はいっ!」
「………うん」

 乗り気でないクーリアの手をサラが引っ張り、村の中を進んで行った。

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