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最終章
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サラ達は迫り来る魔獣を切り捨てながら、やっとの思いで1つの村に到着した。
村に入ると、サラ達と同じ学園の生徒が滞在していた。どうやら同学年の校外実習の生徒のようだ。
「あなた達、クーリアって生徒を知らないかしら?」
ナターシャが生徒に話しかける。すると、1人が反応を示した。
「クーリア……あ、もしかして天使って呼ばれてる、あの?」
「そうそう」
ナターシャが頷く。
「えっと…確か銀髪、なんですよね?」
生徒の反応からして、どうやらクーリアと呼ばれる生徒が天使と呼ばれていることは知っているようだが、詳しい容姿は曖昧なようだ。
「うん。見た?」
「すいません…見ていないです」
クーリアの青みがかった銀髪はとても目立つので、見逃したとは考えにくいだろう。
「謝らなくていいわ。ありがとうね」
感謝を伝え、ナターシャが考え込む。
ここにいないのならば、まず間違いなくクーリアは森の奥へと迷い込んでいるはずだ、と。
「……とりあえず、イルミーナはここに残ってクーちゃんを待っていて。来たら魔導石版で連絡を」
「りょーかい!」
事態は一刻を争う。急がなければならない。
「あ、あのっ!」
ナターシャ達が出発しようとすると、1人の女子生徒が話しかけてきた。
「一体、何が起きているんですか?」
「………」
この質問には流石のナターシャも詰まる。できる限り不安を与えないほうがいいのだろうが、逆に教えないというのもまた不安が募る。
「……魔の氾濫が起こったのよ。でもここにいれば大丈夫。王都は防衛体制をとっているわ」
ナターシャは正直に伝える。だが不安を与えぬよう、それと同時にここにいれば大丈夫だと伝える。実際、魔獣は王都を第一目標としているようで、周りの村には少数の魔獣が来る程度だろう。ならば、常駐している冒険者のみで対処は可能だ。
(何故王都を目指しているのかは分からないけれど、クーちゃんを助けるのには好都合ね)
恐らく森の奥にいるであろうクーリアに危険はあるだろうが、魔獣が王都を目指しているのなら、逆に森の奥のほうが安全になる。
一体も来ない訳では無いだろうが、その程度ならばクーリアなら対処可能だ。
「魔の氾濫…何故、今になって」
「それは分からないけれど、想定していなかった訳では無いわ。だから大丈夫。王都が陥落することはないわ」
そう敢えて断言する。この状況下で、濁す言葉は逆効果だ。
ナターシャの言葉で少し安心したのか、女子生徒が他の生徒の集まりへと戻って行った。
「まだいけそう?」
「もちろんです」
ヴィクターが答え、残り2人が頷いて答える。
「じゃあ行くわよ。油断したら…分かってるわね?」
ここから先はより一層警戒を強めなければ、文字通り一瞬で命を落とす。さらに、この先に出てくる魔獣は皮膚が固く、剣が通らない為、魔法しか倒す手段がない。
ちなみにイルミーナを村に待機させたのは、攻撃手段が水と雷しかない為だ。水は攻撃力に欠け、雷は音が大き過ぎる。
ナターシャが走り出した後ろを3人が追いかける。空は既に白みががっていた。
村に入ると、サラ達と同じ学園の生徒が滞在していた。どうやら同学年の校外実習の生徒のようだ。
「あなた達、クーリアって生徒を知らないかしら?」
ナターシャが生徒に話しかける。すると、1人が反応を示した。
「クーリア……あ、もしかして天使って呼ばれてる、あの?」
「そうそう」
ナターシャが頷く。
「えっと…確か銀髪、なんですよね?」
生徒の反応からして、どうやらクーリアと呼ばれる生徒が天使と呼ばれていることは知っているようだが、詳しい容姿は曖昧なようだ。
「うん。見た?」
「すいません…見ていないです」
クーリアの青みがかった銀髪はとても目立つので、見逃したとは考えにくいだろう。
「謝らなくていいわ。ありがとうね」
感謝を伝え、ナターシャが考え込む。
ここにいないのならば、まず間違いなくクーリアは森の奥へと迷い込んでいるはずだ、と。
「……とりあえず、イルミーナはここに残ってクーちゃんを待っていて。来たら魔導石版で連絡を」
「りょーかい!」
事態は一刻を争う。急がなければならない。
「あ、あのっ!」
ナターシャ達が出発しようとすると、1人の女子生徒が話しかけてきた。
「一体、何が起きているんですか?」
「………」
この質問には流石のナターシャも詰まる。できる限り不安を与えないほうがいいのだろうが、逆に教えないというのもまた不安が募る。
「……魔の氾濫が起こったのよ。でもここにいれば大丈夫。王都は防衛体制をとっているわ」
ナターシャは正直に伝える。だが不安を与えぬよう、それと同時にここにいれば大丈夫だと伝える。実際、魔獣は王都を第一目標としているようで、周りの村には少数の魔獣が来る程度だろう。ならば、常駐している冒険者のみで対処は可能だ。
(何故王都を目指しているのかは分からないけれど、クーちゃんを助けるのには好都合ね)
恐らく森の奥にいるであろうクーリアに危険はあるだろうが、魔獣が王都を目指しているのなら、逆に森の奥のほうが安全になる。
一体も来ない訳では無いだろうが、その程度ならばクーリアなら対処可能だ。
「魔の氾濫…何故、今になって」
「それは分からないけれど、想定していなかった訳では無いわ。だから大丈夫。王都が陥落することはないわ」
そう敢えて断言する。この状況下で、濁す言葉は逆効果だ。
ナターシャの言葉で少し安心したのか、女子生徒が他の生徒の集まりへと戻って行った。
「まだいけそう?」
「もちろんです」
ヴィクターが答え、残り2人が頷いて答える。
「じゃあ行くわよ。油断したら…分かってるわね?」
ここから先はより一層警戒を強めなければ、文字通り一瞬で命を落とす。さらに、この先に出てくる魔獣は皮膚が固く、剣が通らない為、魔法しか倒す手段がない。
ちなみにイルミーナを村に待機させたのは、攻撃手段が水と雷しかない為だ。水は攻撃力に欠け、雷は音が大き過ぎる。
ナターシャが走り出した後ろを3人が追いかける。空は既に白みががっていた。
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