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148話
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平原ダンジョンから帰ってきた次の日の放課後。瑠華の姿は学校のとある練習場にあった。
本来であれば【柊】の事もありすぐに帰る筈の瑠華が何故まだ学校にいるのか。それは奏が瑠華の強制休暇を一週間延長したからである。
何でも奏曰く。
『折角少し慣れてきたばかりだから、もうちょっとやりたい』
らしい。まぁ元より瑠華に対するお仕置である為、瑠華としてはその事に口を挟む気は無かった。だがしかし普段から仕事しかしない瑠華なので、時間が余ってしまう。故に久々に助っ人として部活に参加する事となった。
「しかし弓道とは…」
今回瑠華が助っ人を頼まれたのは弓道部だった。弓道部は人気が高い部活であり今まで瑠華は助っ人を頼まれた事は無かったのだが……
「瑠華先輩の袴姿が見たかったので!(参考になると思ったので!)」
「……本音と建前が逆ではないかえ?」
だがまぁ思惑がなんであれ、時間が余っている瑠華に断る理由は無い。
弓道をする上で必要となる弓道衣だが、今回は予備が無かった為に普段瑠華が使っている装備を使う事となった。
「弓はこれ使ってください」
弓だけは無いので借り、袖が邪魔にならないよう手早く襷掛けをする。
「それで妾は何をすれば良いのじゃ?」
「取り敢えず瑠華先輩の思う通りにやってもらって、そこから足りなかった部分を説明しようかなと」
「中々無茶を言う…」
瑠華が以前使った弓と、弓道で用いる弓はまるで使い方が異なる。勿論瑠華は和弓を使うのは初めてだ。
「瑠華先輩に中てて貰うのはあの的ですね」
「……遠くないかえ?」
「六十メートルあります」
「凡そ初心者にやらせるものでは無い気がするが…中てるだけで良いのか?」
「そうです」
それだけ言うと瑠華の後輩はそそくさと後ろに下がり、珍しい瑠華の様子を一目見ようと何時の間にか集まっていた観客のグループへと合流した。
そこから送られる熱視線に苦笑しつつ、用意されていた矢を番えて弓を引く。
(ふむ…かなり引きが強いのぅ)
その引きの強さに内心少し驚きつつ、遠くに佇む的を見据える。少しの横風はあるものの、その程度ならば修正出来る。
弓がしなり、瑠華の手が限界まで弦を引く。引き絞る幅に限界がある為、瑠華としても力加減を気にする必要が無かった。
一瞬の空白。スゥ…っと瑠華が息を吸い、次の瞬間限界まで張り詰めた緊張が一気に解放される。
短く甲高い弦音と矢が空気を切り裂く音が同時に鳴り響き、一拍置いてパスッと的紙を貫く音が瑠華達の元へと届いた。
それを確認した瑠華が軽く息を吐くと、ゆっくりと構えを解く。
「何か至らぬ点はあったかの?」
「……いや、無いです。ほんと」
「あんな綺麗な音初めて聞いたかも…」
あわよくば瑠華に手取り足取り教えたいと考えていたのだが、そんな邪な考えは儚く打ち砕かれた。まぁ瑠華に弓道の経験は当然無いのでそう幻想を抱いてしまうのも無理は無いが。
「あのー…ちょっといいですか?」
「なんじゃ?」
「アレに中てる事ってもしかして出来たり…?」
そう言いながら指差す先を見れば、そこにあるのは的に刺さったままの瑠華が放った矢。
「ふむ…まぁやってみれば分かるじゃろ」
弓道は基本矢二本を一組とするので、矢は余っている。
早速とばかりに瑠華が弓を構え、さして狙う時間も掛けずに指を離す。
そうして先程と同じ様な音を奏で放たれた矢は、寸分の狂い無く的に刺さった矢を引き裂いた。
「思いの外上手くいったのぅ」
「……やば」
「瑠華先輩に出来ない事って無いんだなって…」
周りの反応は感動というよりはドン引きである。偶然ではなく確実に狙って中てたのだから、その異常さがより際立った。
「せんせー。瑠華先輩が折角居ることですし、部活紹介の動画でも撮りません?」
「あー、もうそんな時期か」
部員の一人が顧問の先生にそう提案すれば、先生がそれに同意するように頷く。
部活紹介の動画とは、来年入学してくるであろう新入生に対して部活を説明する際に使われる物だ。ここ【姫森中学校】においてその撮影を部員達で行うのは、毎年恒例の行事である。
「……妾はこの部活に所属しておらんが?」
「それ言ったら今の三年生は殆ど部活を卒業してるので無問題です」
「それは屁理屈と言うのでないか…?」
とはいえ今回助っ人に来た瑠華に拒否権は無い。というより他の部活でもちゃっかり撮影されているので、今更感があった。
「んーっと、まずは普通にやってもらっても?」
「相分かった」
早速とばかりに部員の一人がカメラを持ってきて、そのレンズを瑠華へと向ける。常人離れした容姿を持つ瑠華は大変画面映えしており、ひっそりと後でデータを貰おうかと考える部員であった。
先程と同じく弓を構えるも、余韻を持たせる為により時間を掛けて矢を放つ。
「もっかい矢に中てれます?」
「出来るとは思うが…部活紹介の動画がそれで良いのか?」
「やっぱり第一印象が大切だと思うのでっ」
そう言われれば反論する事も出来ず、お望み通り的に刺さった矢を狙う。だが今回は力を加減したので、綺麗にその矢筈に真っ直ぐ突き刺さった。
「えと、えと…」
「いっその事纏めて射る?」
「それは弓道とは呼べんじゃろ…」
「えー、でも見てみたいです。全部の的に一気に中たるところ」
「……何気にとんでもない事を言っておる自覚はあるかえ?」
「瑠華先輩なら!」
「………これはどうなのじゃ?」
流石に弓道のあり方から逸脱していると考えた瑠華が、致し方なく顧問の先生へと訊ねる。
「んー……本当は駄目だけど、今回だけなら不問とします」
「やったー!」
「……上手くいかずとも責めるでないぞ?」
流石の瑠華でも、これは極めて困難と言わざるを得ない。
「本当は遠的が良かったんですけど、ここは一つだけしか無いので…」
瑠華が使った遠的と呼ばれるものはこの道場に一つだけしかなく、仕方が無いので三つある近的を使う事になった。
「ふぅ…」
矢を一気に三本番える姿は決して弓道では見ることの無い異質なものであったが、瑠華の容姿や珍しく真剣な表情を浮かべる様子がその異質さを紛らわせる。
誰もが固唾を呑んで見守る中、ギリギリと瑠華が弓を引き始める。先程まで乗せた矢に一切の揺れが無かった瑠華だが、流石に三本同時となるとそれぞれに細かな揺れが生じ始めた。
(………誠無茶を言う)
内心苦笑しつつもじっくりと狙いを定め、肩の力を抜く。例え失敗が許される状況であったとしても、それに甘んじる事は容認出来ない。
一陣の風が吹き、瑠華の髪を揺らす。ふわりと浮き上がるその真っ白な髪に皆が見惚れた瞬間――――甲高い音が、静寂を切り裂いた。
弓より放たれた三本の矢が互いに僅かに干渉し合い、その進路が縦並びから横並びへとズレていく。
その正しく神業とも言うべきその様子に感動する暇さえなく、次の瞬間には的紙を貫く軽い音が連続して響いた。
「………ふぅ、案外何とかなるものじゃの」
「………言葉が出ないって正にこの事なんですね」
「これ部活紹介だけに使っていい映像なのかな…」
「どの様な使い方をしようと、妾は気にせんぞ?」
「いやぁ…これ迷うなぁ…」
映像作品としてはこれ以上無い傑作ではあるものの、あまりにも現実離れしたその様子は逆に信用を失いかねない。
その後下校時間となり瑠華が帰っても、部員達はその映像の扱いに延々と頭を悩ませ続けるのだった。
本来であれば【柊】の事もありすぐに帰る筈の瑠華が何故まだ学校にいるのか。それは奏が瑠華の強制休暇を一週間延長したからである。
何でも奏曰く。
『折角少し慣れてきたばかりだから、もうちょっとやりたい』
らしい。まぁ元より瑠華に対するお仕置である為、瑠華としてはその事に口を挟む気は無かった。だがしかし普段から仕事しかしない瑠華なので、時間が余ってしまう。故に久々に助っ人として部活に参加する事となった。
「しかし弓道とは…」
今回瑠華が助っ人を頼まれたのは弓道部だった。弓道部は人気が高い部活であり今まで瑠華は助っ人を頼まれた事は無かったのだが……
「瑠華先輩の袴姿が見たかったので!(参考になると思ったので!)」
「……本音と建前が逆ではないかえ?」
だがまぁ思惑がなんであれ、時間が余っている瑠華に断る理由は無い。
弓道をする上で必要となる弓道衣だが、今回は予備が無かった為に普段瑠華が使っている装備を使う事となった。
「弓はこれ使ってください」
弓だけは無いので借り、袖が邪魔にならないよう手早く襷掛けをする。
「それで妾は何をすれば良いのじゃ?」
「取り敢えず瑠華先輩の思う通りにやってもらって、そこから足りなかった部分を説明しようかなと」
「中々無茶を言う…」
瑠華が以前使った弓と、弓道で用いる弓はまるで使い方が異なる。勿論瑠華は和弓を使うのは初めてだ。
「瑠華先輩に中てて貰うのはあの的ですね」
「……遠くないかえ?」
「六十メートルあります」
「凡そ初心者にやらせるものでは無い気がするが…中てるだけで良いのか?」
「そうです」
それだけ言うと瑠華の後輩はそそくさと後ろに下がり、珍しい瑠華の様子を一目見ようと何時の間にか集まっていた観客のグループへと合流した。
そこから送られる熱視線に苦笑しつつ、用意されていた矢を番えて弓を引く。
(ふむ…かなり引きが強いのぅ)
その引きの強さに内心少し驚きつつ、遠くに佇む的を見据える。少しの横風はあるものの、その程度ならば修正出来る。
弓がしなり、瑠華の手が限界まで弦を引く。引き絞る幅に限界がある為、瑠華としても力加減を気にする必要が無かった。
一瞬の空白。スゥ…っと瑠華が息を吸い、次の瞬間限界まで張り詰めた緊張が一気に解放される。
短く甲高い弦音と矢が空気を切り裂く音が同時に鳴り響き、一拍置いてパスッと的紙を貫く音が瑠華達の元へと届いた。
それを確認した瑠華が軽く息を吐くと、ゆっくりと構えを解く。
「何か至らぬ点はあったかの?」
「……いや、無いです。ほんと」
「あんな綺麗な音初めて聞いたかも…」
あわよくば瑠華に手取り足取り教えたいと考えていたのだが、そんな邪な考えは儚く打ち砕かれた。まぁ瑠華に弓道の経験は当然無いのでそう幻想を抱いてしまうのも無理は無いが。
「あのー…ちょっといいですか?」
「なんじゃ?」
「アレに中てる事ってもしかして出来たり…?」
そう言いながら指差す先を見れば、そこにあるのは的に刺さったままの瑠華が放った矢。
「ふむ…まぁやってみれば分かるじゃろ」
弓道は基本矢二本を一組とするので、矢は余っている。
早速とばかりに瑠華が弓を構え、さして狙う時間も掛けずに指を離す。
そうして先程と同じ様な音を奏で放たれた矢は、寸分の狂い無く的に刺さった矢を引き裂いた。
「思いの外上手くいったのぅ」
「……やば」
「瑠華先輩に出来ない事って無いんだなって…」
周りの反応は感動というよりはドン引きである。偶然ではなく確実に狙って中てたのだから、その異常さがより際立った。
「せんせー。瑠華先輩が折角居ることですし、部活紹介の動画でも撮りません?」
「あー、もうそんな時期か」
部員の一人が顧問の先生にそう提案すれば、先生がそれに同意するように頷く。
部活紹介の動画とは、来年入学してくるであろう新入生に対して部活を説明する際に使われる物だ。ここ【姫森中学校】においてその撮影を部員達で行うのは、毎年恒例の行事である。
「……妾はこの部活に所属しておらんが?」
「それ言ったら今の三年生は殆ど部活を卒業してるので無問題です」
「それは屁理屈と言うのでないか…?」
とはいえ今回助っ人に来た瑠華に拒否権は無い。というより他の部活でもちゃっかり撮影されているので、今更感があった。
「んーっと、まずは普通にやってもらっても?」
「相分かった」
早速とばかりに部員の一人がカメラを持ってきて、そのレンズを瑠華へと向ける。常人離れした容姿を持つ瑠華は大変画面映えしており、ひっそりと後でデータを貰おうかと考える部員であった。
先程と同じく弓を構えるも、余韻を持たせる為により時間を掛けて矢を放つ。
「もっかい矢に中てれます?」
「出来るとは思うが…部活紹介の動画がそれで良いのか?」
「やっぱり第一印象が大切だと思うのでっ」
そう言われれば反論する事も出来ず、お望み通り的に刺さった矢を狙う。だが今回は力を加減したので、綺麗にその矢筈に真っ直ぐ突き刺さった。
「えと、えと…」
「いっその事纏めて射る?」
「それは弓道とは呼べんじゃろ…」
「えー、でも見てみたいです。全部の的に一気に中たるところ」
「……何気にとんでもない事を言っておる自覚はあるかえ?」
「瑠華先輩なら!」
「………これはどうなのじゃ?」
流石に弓道のあり方から逸脱していると考えた瑠華が、致し方なく顧問の先生へと訊ねる。
「んー……本当は駄目だけど、今回だけなら不問とします」
「やったー!」
「……上手くいかずとも責めるでないぞ?」
流石の瑠華でも、これは極めて困難と言わざるを得ない。
「本当は遠的が良かったんですけど、ここは一つだけしか無いので…」
瑠華が使った遠的と呼ばれるものはこの道場に一つだけしかなく、仕方が無いので三つある近的を使う事になった。
「ふぅ…」
矢を一気に三本番える姿は決して弓道では見ることの無い異質なものであったが、瑠華の容姿や珍しく真剣な表情を浮かべる様子がその異質さを紛らわせる。
誰もが固唾を呑んで見守る中、ギリギリと瑠華が弓を引き始める。先程まで乗せた矢に一切の揺れが無かった瑠華だが、流石に三本同時となるとそれぞれに細かな揺れが生じ始めた。
(………誠無茶を言う)
内心苦笑しつつもじっくりと狙いを定め、肩の力を抜く。例え失敗が許される状況であったとしても、それに甘んじる事は容認出来ない。
一陣の風が吹き、瑠華の髪を揺らす。ふわりと浮き上がるその真っ白な髪に皆が見惚れた瞬間――――甲高い音が、静寂を切り裂いた。
弓より放たれた三本の矢が互いに僅かに干渉し合い、その進路が縦並びから横並びへとズレていく。
その正しく神業とも言うべきその様子に感動する暇さえなく、次の瞬間には的紙を貫く軽い音が連続して響いた。
「………ふぅ、案外何とかなるものじゃの」
「………言葉が出ないって正にこの事なんですね」
「これ部活紹介だけに使っていい映像なのかな…」
「どの様な使い方をしようと、妾は気にせんぞ?」
「いやぁ…これ迷うなぁ…」
映像作品としてはこれ以上無い傑作ではあるものの、あまりにも現実離れしたその様子は逆に信用を失いかねない。
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