そうなんです!僕が化け物です!!

あいいろの布団

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独立国家郡ペラルゴン

第2話 子供はこんなときはちょっと不便です

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「まず聞きたい
いかにBランク冒険者といえど年端もいかぬ君がこのような大金を得れるとは思えない
正直に答えろ、
さもなくば命はないと思へ
この金はどうした」


いきなり圧迫面接かよ
正直どうやって稼いだとかはあまり言いたくない
それを言うことはつまり僕の正体がバレるということである
戦争屋なんて褒められたものじゃないのは分かっているのであまり気乗りはしない
でも正直に話すのが一番かなぁ
僕に交渉事ができるとは思わないし


「それはそうとクリストフ家当主アンデルセン様
数年前のハーシェリクの大虐殺をご存知ですか?」


「もちろん、たった一人の魔法使いに十万の軍勢が一瞬にして屠られた事件のことだろう」


「その虐殺を行った暴虐の魔法使いが最近傭兵業を始めたことはご存知ですか?」


「あぁ、私が元いたアルネシアのゼロの森の狂化した魔物たちを一夜で蹴散らしたのは耳に入っている
その後も表立って戦争はしていないようだが、いくつかの国がそやつに大金を払ったという情報も入っている
金の動きこそ私の本職なのでね
確か今の呼び名はバイアイ、だったか」


「それ僕です」


「は?」
おー、今まで仏頂面だったのが一気に崩れた


両目にしているカラコンを外す
やっぱりオッドアイは目立つので普段はこのカラコンをして黒目にしている
「初めまして、たった今話に出てきたバイアイ、戦争屋のシズキと申します」
そう言った瞬間噂を知っているであろう護衛から一斉に槍を向けられた


「客人に刃を向ける教育をしていらっしゃるのですか?」


「これは失礼した
お前ら下げろ
はぁ……
つまりこの金は様々な国家から搾り取った金ということか
貴殿はどうして我が国家郡の居住権を求めるのか」


「人聞き悪いですね…
それには違いないんですけどもっと言い方あるでしょう
それに貴殿なんてやめてください
僕は貴族でもなんでもないですし、ただの薄汚い傭兵ですよ
あ、でも三年くらい貴族の養子でしたけど…
何故ここに住みたいか、そんなん簡単です
お金が使えるからです
流行りや嗜好品は生活に余裕のあることの何よりの証
多分僕はこれからも結構稼ぎます
争いごとの絶えない世の中ですから
僕を必要とする人がいなくなることはないでしょう
そのお金を運用するなんて面倒ですし、手っ取り早く使えるのがここってだけです
あと財産を置いとける場所確保、ですね」


「なるほど
いいだろう、居住権を認める
だが非行を働いてくれるなよ?
君を抑えるのは恐らく無理だろう」


「えぇもちろん
僕は元は平和主義者ですし
あ、クリストフ様でしたら格安で仕事を請け負いますよ
1000人程度の大隊なら僕一人で護りきれます
値は張りますが転移魔法もありますよ」


「そいつはいい
下手な冒険者を雇うよりよっぽど安心できそうだ」


「僕は冒険者の仕事を奪うつもりはないのでできれば冒険者を使ってくださいね
この国の冒険者たちにも生活があるんですから
お金は回してこそですよ
と、一代でここまで上り詰めた大商人に言うことではなかったですね」


「ふふっ、ま、その通りだな
ところで君は土地を買う手筈はできているのかい?」


「いえ、できてないですしさすがに土地を買うとなれば更にお金が必要ですからしばらくは宿暮らしですね
そもそも住むかも分かりませんし
多分小さな家を借りるくらいになると思いますが
でっかい家なんて僕には似合いません」


「そうか
ではこれを持っていけ、これがこの国の居住権を認める証書だ
絶対に無くすなよ?
ん?貴様まさかアジューストの王子の側仕えだったやつか?」


「そうですよ?
よくご存知で」


それを言った途端気品の欠片もなくアンデルセンは笑いだした
「あぁ、なんて茶番劇だ!
ダンズビート帝国が戦後交渉をしている横にまさに帝国を追い込んだ本人が立っているとは!!
それにしてもあの王子、今は国王か
なんて恐ろしい化け物を番犬にしていたのか」


「ですね
あの人たちにお茶を目の前で淹れたのも僕ですし
そういえばあなたの名前何かの書類で見た気が……
あぁ、帝国にお金を貸してた人ですか」


「そうだ
おかげで利子でかなり儲からせてもらっている
感謝しよう」


「やめてください
では、失礼します」


そうしてクリストフ家を後にした
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