そうなんです!僕が化け物です!!

あいいろの布団

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独立国家郡ペラルゴン

第4話 人外ってどこから?

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どうやらここではギルドの籍を移したとはいえ実力を見せなければBランクだと認められないらしい
実力主義なのはいい事だと思うけど
証拠に登録の際ランクを告げると怪しげな目線が何度も飛んできた
というわけで推奨ランクAランク以上のオーガ狩りを無理言って引き受けた訳だが
オーガというのは異世界宜しくでっかい二足歩行の豚だ
欲しいのはその皮と魔石
肉は売れるには売れるが基本的安価
そして今ちょっといったところに明らかにオーガに囲まれた男女二組の四人組がいる
男二人は怪我してるみたいだし窮地っぽい
こういうのがあるからギルドはランク制限を設けているのか


「助けた方がいい、かなぁ?」
というわけで道を作ることにします
あんま魔法使いってバレたくないし力技でいきますか
というか生物全般の話だけど首を飛ばしたら死ぬし、脳幹を貫通させれば即死だ
オーガに脳幹あるかは知らんけど
だけど生憎今は素手
なのでやることはひとつ
ここからあの四人組までのオーガ全部の首を外してさしあげることにします


残念ながら僕の身長は160cmちょっとしかない
だが目の前のオークの集団は皆2mほどある
さてさて、人間腕力よりも脚力の方が強いのは明らか
ということで木をつたいながらオーガの手を避け、頭を蹴り飛ばす
あまりの衝撃でオーガは身体ごと吹っ飛ぶのではなく頭だけ千切られる
最近肉弾戦なんてしてなかったからちょっと楽しい
だけど降りかかる血がちょっと熱くて気持ち悪い
後ろから急にきた来訪者にオーガ達は全くもって対応できなかった
ものの十数秒で瞬く間に10体のオーガの頭が飛ばされ、ピクピクと痙攣する胴体が残された
まだ立ってる女性二人にめちゃくちゃ恐怖の目を向けられてるけどそういうのには慣れた
我ながらイカれた身体能力だとは思うが


「あのお姉さん方、道は作ったので逃げて貰えますか?
あ、あと剣1本貸して貰えます?」
と言うと震えながらではあるがコクコクと頷いてくれた
その場で倒れた男の剣を渡しすぐさま逃げ始める
「そーだ、ちょい待って」
と言い怪我した男2人の傷に手を当てる
Ħin retrograd時間遡行
単純に触れたものの時間を巻き戻す魔法だ
正直治療なんかよりかなりヤバいことをしている
今回は傷周辺だけを戻したので失った血などは戻っていない
これくらいなら医療魔法、治癒魔法などを使えるくらいの認識で戻ってくれるだろう
魔法使いなんて元が少ないから変な目で見られるのは変わらないかもだけどどう思われてるかは結構重要でしょ
そしてさすが冒険者と言うべきか華奢なのにしっかりと男性を抱えて走っている
こればっかりは無事であることを祈るばかりだ


さてここからは化け物のお時間です


剣なんて普段使わないからちょっと新鮮
正直僕の剣の腕はちゃんとやってる人の中ではまぁ強い程度
王立学園で3年間授業を受け基礎的なことをやったとはいえ魔法が使えるという自惚れであまり極めることはしなかった
剣術レベル1なんて基準はあるもののこの世界のステータス自体がかなり曖昧で信じるに値しないもののため油断は禁物だ
人外パワーでゴリ押せば大抵なんとかなるが


当然僕の上背では手を伸ばしても届かないため飛ぶことになる
既に数体切っているので血と油でかなり切れ味が悪くなってきた
借り物をダメにする訳にもいかないので残りは魔法かな
剣の達人は返り血を浴びずに切ったり出来るらしいが僕には出来ないのでしょうがない
そろそろこいつらの血が気持ち悪くて仕方がない
しゃーなし魔法に頼りますか


Qasam tas-silġ żero assolut氷の世界 絶対零度
その瞬間全てが氷と化す
最近は空気中の水分を使って氷で覆うんじゃなくて生物が有する水分だけを凍らせるようにしてる
凍らせた瞬間少し振動を加えることで凍った細胞にものすごく細かなヒビを入る
そうすることで完全な即死を実現できる
溶けたら相当グロいけど
逆に空気中の水分を使い氷で覆うと中の生物を死なないようにできる
結構練習したけど


さて、周辺のオーガたちは氷漬けにした
この天気だ
氷が溶けてくる頃には物凄い光景になってるだろうけど、他の生き物や魔物がきれいさっぱり食べてくれるでしょ
少し歩くと岩山に大きな穴が複数個空いているところに来た
なんでもアリの巣のようになっているらしく中はとても入り組んでいるらしい
せっかくだしオーガの巣自体を消滅させよう


全部凍らすのはさっきやったしちょっと違う方向でいこう
そう考えるうちにちょっと、いやかなり嫌な思いつきをしてしまった
だってそれは僕の死因だったから


「うぅん、自分が体験してる以上この上なく完璧に再現できると思うけど……」
やるだけやってみるとしますか


夢想するは触れるもの全てを溶かす半液体
僕が入ったのは金属を溶かしたものだったけど目の前にあるのは小さな岩山
つまりマグマが簡単にできるってことだ


Mewt minħabba tidal bore死の海嘯
手を触れた瞬間岩はドロドロと真っ赤に染まる
結構サラサラしてるので多分玄武岩だっけ?
中学生のとき新幹線は刈り上げで覚えたなぁ
取り敢えず洞窟の上部を溶かして半液体にすれば必然と重力によって下に落ち、それがオーク達に容赦なく降り注ぐ
そして出来上がったのがこの氷柱の様な、だが真っ黒の岩に貫かれた丸焦げのオーク死体が広がる洞窟だったものだ
マグマの熱が外まで伝ってきて火事が起こりそうだったがそれはちゃんと阻止したしこれで大丈夫でしょ


「やっば、討伐証明外皮や心臓の魔石じゃん
跡形も残ってねぇなこりゃ」


その後討伐照明できるものは無かったが助けた4人パーティーが色々と証言してくれたおかげで何とかなった
無論魔法使いということがギルド側にバレたがそう簡単に個人情報は漏らさないと願いたい


そして4人パーティーのリーダーのヘルマという女性が何かお礼をと言ってきたがお金に困ってる訳じゃないので
「貸しってことで
別に返す必要もないですけど」
どうか彼らが律儀であらぬことを願おう

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