そうなんです!僕が化け物です!!

あいいろの布団

文字の大きさ
47 / 60
独立国家郡ペラルゴン

第5話 お仕事と思い出話

しおりを挟む
さて今回は裏のお仕事です
ペラルゴンにも暗殺ギルドは存在する
給料は歩合制なので結構呼び出しを無視していたがそろそろマズいと思うので顔を出すことにした
ちなみにここの支部長は見た目幼女のロリっ子魔法使いだ
ホントにいるのかそんなんと思ったが自分も成長が止まっているので人のことは言えない
数万人の命を引き換えにした呪いらしい
もしかしたら簡単に死ねないのかも


「お、ショタっ子シズキがやっと来よった」


「いやいや、さすがに俺ショタなんて年齢じゃないですよココさん
単純に俺以外が育ちすぎなだけですよ」
このでかい机に座るロリっ子がペラルゴン暗殺ギルド支部長のココという女性だ


「お前さんの容姿と声は同年代と比べたら紛れもなくショタと言っても差し支えないじゃろ」


「いやだから声変わりはしてますって…
そうそう、男に声のこと言うのって女の子に胸大きくなったねーとか言うのと同じだと僕思ってるんですよ」


「ふむ…
それはすまんかった
ほぉ、綺麗なイヤリングじゃな
それにしても黒髪に赤はここまで鮮やかに映るのか…」
僕の左耳には赤い魔石を正八面体で覆ったイヤリングが付いている


「でしょ~
こういうのがあるだけで毎朝楽しいですから
いやぁ、王都のザ・エメに学友がいるって得ですよ」


「そこ中流階級以上の貴婦人御用達の店じゃろ…
よく入れるな…と、お主王立学園の卒業生じゃったな
それでも男が入れる雰囲気じゃなかろう?」


「まあ?僕可愛いですし?
それにこのイヤリング刻印入れて魔道具にしてるんでデザイン含め特注なんですよ
僕の友達芸術科現役卒業生なんで特注品受注許可されてるんですよ
さすがに受けられるのは身内だけですけどね
そのおかげで僕ちょくちょくあの店の裏入ってましたし」


「自分がどう見られてるのかを把握してるのはいいことじゃな
あぁ、アジュースト王立学園じゃったか…
なんというかあそこは…
ものすごいスパルタ教育……
そのせいで一部の教師を含めた徒党が作られ本来進級、卒業の資格のないものがそれを得てしまった……
そしてあの第一王子の反乱が起きたというわけじゃったな………」


「そのおかげで僕が入る頃に留年のペナルティがかなり緩和されました
あと膿の摘出も
ただカリキュラムは基本変わってないんで現役卒業生の評価がめちゃくちゃ高いのは変わらないんですけどね
特に才能がほとんどの芸術音楽系は特に
三年で使える人間を作り出すってのがまずおかしいんですよ
そのおかげで二留までなら基本どこでも就職できますし
未だに世間では不正を働いた教師を処刑したことに対してやりすぎだ、みたいな意見ありますけど僕は正解だと思ってますよ
正直ここほど教育に力を入れた国は少ないですし、その品位を守るためなら妥当ですよ
留学生も沢山来ますから外交的にも
それにこれくらいしないと卒業紋の効力失われちゃいますからね」
手の甲に力を入れると紋様が浮かぶ
これが卒業生の印として卒業時に施される
公的機関で確認すればどの学科、コースをいつ卒業したのか、どのような成績だったのかが分かるようになっている


「それはお主でも偽造できんのか?」


「どうですかね…
この印って魔道具で施されるんですけど読み取る魔道具と対になってるんですよね
なので正直難しいです
ていうか僕をなんだと思ってるんですか」


「化け物魔法使い」


「ひっど」


「ところでお主、時間があるなら孤児院の子たちに勉強教えてやってくれんかのう?
うちギルドの子らも暗殺者とはいえ普通に働いておるからのぉ
それに人数も多い訳では無い」


「そりゃあ暗殺者は周りに溶け込まないとですからね
ただ戦いたい人は傭兵ギルドの方にいきますし
ここは王都のと違って王家と繋がってるわけじゃない
ただそういう技術を持つ人で、なおかつこれが必要な仕事であるって分かってる人しかいないですもんね
大概が師弟繋がりですけど

いいですよ全然
紙……はさすがに高すぎるから蝋板人数分僕の貯金から寄付って形で孤児院に送っといて下さい
僕の貯金…は、うん、暗殺ギルドの方に預けてありますから
後で委任状書いときます」


「お、おう
まさかここまでノリノリとは思わなんだ」


「子供好きですし
あ、忘れてた
今回の仕事は?
そしてなんで僕?」


「ん、あぁそうじゃったな
目標は児童誘拐殺人犯」


「はっ………
え、なに荒手の嫌がらせですか?
しかもって」


「仕事じゃ割り切れ」


「いや分かってますけど……
チッ……ハァ……」


「胸糞悪いのは分かるが仕事じゃ
まず犯人が傭兵崩れ
しかも元からそういう趣味があったとのことじゃ
そして傭兵ギルドがもみ消しにかかっとる
今回の件は完璧な傭兵ギルド側の落ち度
あと単純に傭兵共が嫌いじゃから蹴散らしてこい」


「私怨で部下を使うのはどうかと思うんですけど
それに僕じゃなくてもよくないですか?」


「なんじゃ?自分に自信が無いのか?」


「煽らんといてくださいよ
そういう性格なんです
ただ言われたことはしっかりやりますよ
そのくらいの責任感はあります
で?そのクズ野郎と追手はどうしろと
目標ってことは殺すなってことでよろしい?」


「うむ!話の分かるやつじゃ!
あやつらここ数年教育がなっとらんのじゃ
警告の意味でも恐怖を刻んでやれ
件のクズ野郎は依頼主がご所望じゃからな」


「ちなみに依頼主ってのは?」


「……親達じゃ………」


「はー、救われねぇー
まあ復讐は辛いことから逃げずに前を向くってためなら割と有用な手段だと思ってますけどね
ただその後罪悪感に苛まれるかスッキリして新たな人生を歩むかは人それぞれですが
にしても一般家庭のご両親がよくこんなとこに来ましたね」


「そりゃあいつまで経っても犯人は捕まらない、目星も付かない、それに業を煮やした彼らは協力し合いここまでたどり着いたという訳じゃ」


「普通の外れの一軒家なんですけどね
でも家主が少女とかむしろ現実感無くて逆に信じれそう?」


「戯言はよせ」


「ココさん、子供の遺体ってどこにあるか分かる?」


「……何をする気だ……」


「そんな殺気振り撒かないでよ
記憶の残滓的なのを読み取ろうと思って
どうせそういう趣味を持ってるクズ野郎のことだからろくな事してないんだろうけど、遺体だけじゃ分からないものもあるし
報告はしっかりするよ
それを遺族の方に伝えるかは任せるけど
あー、あと俺そういうのある程度は耐性あるから大丈夫だから
そんなしかめっ面しないでよー」


「原型を留めていない子供は地下二階の霊安室の35番…」


「一人部屋に何人分入ってんだよ……
んじゃ行ってきます
殺さない狂わせないなら基本俺任せでいいんだよね?」


返事は返ってこなかった
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る

マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息 三歳で婚約破棄され そのショックで前世の記憶が蘇る 前世でも貧乏だったのなんの問題なし なによりも魔法の世界 ワクワクが止まらない三歳児の 波瀾万丈

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

冷遇王妃はときめかない

あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。 だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました

okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。

御家騒動なんて真っ平ごめんです〜捨てられた双子の片割れは平凡な人生を歩みたい〜

伽羅
ファンタジー
【幼少期】 双子の弟に殺された…と思ったら、何故か赤ん坊に生まれ変わっていた。 ここはもしかして異世界か?  だが、そこでも双子だったため、後継者争いを懸念する親に孤児院の前に捨てられてしまう。 ようやく里親が見つかり、平和に暮らせると思っていたが…。 【学院期】 学院に通い出すとそこには双子の片割れのエドワード王子も通っていた。 周りに双子だとバレないように学院生活を送っていたが、何故かエドワード王子の影武者をする事になり…。  

伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります

竹桜
ファンタジー
 武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。  転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。  

妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?

木山楽斗
恋愛
公爵家の妾の子であるクラリアは、とある舞踏会にて二人の令嬢に詰められていた。 彼女達は、公爵家の汚点ともいえるクラリアのことを蔑み馬鹿にしていたのである。 公爵家の一員を侮辱するなど、本来であれば許されることではない。 しかし彼女達は、妾の子のことでムキになることはないと高を括っていた。 だが公爵家は彼女達に対して厳正なる抗議をしてきた。 二人が公爵家を侮辱したとして、糾弾したのである。 彼女達は何もわかっていなかったのだ。例え妾の子であろうとも、公爵家の一員であるクラリアを侮辱してただで済む訳がないということを。 ※HOTランキング1位、小説、恋愛24hポイントランキング1位(2024/10/04) 皆さまの応援のおかげです。誠にありがとうございます。

転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ

如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白? 「え~…大丈夫?」 …大丈夫じゃないです というかあなた誰? 「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」 …合…コン 私の死因…神様の合コン… …かない 「てことで…好きな所に転生していいよ!!」 好きな所…転生 じゃ異世界で 「異世界ってそんな子供みたいな…」 子供だし 小2 「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」 よろです 魔法使えるところがいいな 「更に注文!?」 …神様のせいで死んだのに… 「あぁ!!分かりました!!」 やたね 「君…結構策士だな」 そう? 作戦とかは楽しいけど… 「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」 …あそこ? 「…うん。君ならやれるよ。頑張って」 …んな他人事みたいな… 「あ。爵位は結構高めだからね」 しゃくい…? 「じゃ!!」 え? ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!

処理中です...