キミが存在しないラブコメ 〜病弱な僕が世界を変える唯一の方法〜

三浦るぴん

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第42話

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  *

 放課後になったが、これから、どう行動すればいいのかさえ、よくわかっていない。

 心野友代の味方になったからこそ、《影》というものが、僕には、いまいち理解できていないような気がする。

 友代も自分のことを理解していないようだし、これから、どうしたら……。

「兄さん、帰りましょう……なんだか最近、変ですよ」

「ああ、うん……」

 桜舞が僕の様子を見て、心配してくれているようだ。

 できた妹である。

「いくぞ、友代」

「…………はい!」

「ところで兄さん、《ともよ》って誰ですか?」

「マイ・スピリチュアル・フレンドだよ。気にするな」

「はあ」

「――あのさ、武尊」

「うん?」

「一緒に帰ろ?」

「……ああ、うん、いいよ」

 月のように黄色い髪をした幼馴染――布佐良月子が話しかけてくれた。

 話すのは、今日で二度目になる。

「じゃあ、いこうか」

「うん」

 こういうときは年上の僕がリードしないと……。

  *

 僕と月子は初凪町に住んでいる。

 だから伝播高校にはバスで向かい、帰りもバスになる。

 今、帰るためのバスに乗ったところだ。

 なんだか知らないけど、桜舞も友代も会話に参加せずに黙っている。

 友代は幽霊だから仕方ないとして、桜舞は会話に参加したっていいのに……なんの空気を読んでいるんだ?

「しかし、あれだな。最近どうしたんだ? なにか理由があって帰りに誘ったのか?」

「別に……理由なんて、なくてもいいじゃん。わたしたちは幼馴染なんだし」

「もしかして僕を慰めてくれているのか?」

「ううん、そうじゃなくてね……わたしも真海奈を失って、さみしいの」

 月子は真意を語り始める。

「本当は真海奈だけじゃなく、わたしも遊びたかった。だけど、真海奈が武尊と恋人になりたいと言った、あのころから、わたしは武尊を避けていた」

「なんで?」

「なんでって真海奈と武尊の仲を邪魔したくなかったから」

「それは僕に冷たくする理由にはならないんじゃない?」

「でも、武尊は真海奈と付き合うべきだったんだよ! 年だって同じだし、彼女は武尊の味方になりたかった! たとえ、よこしまな考えで外堀を埋めるような行動をしていたとしても、武尊は真海奈の想いに応えれば、わたしだって楽になれたのに!」

「どういう意味さ、それ?」

「どういう意味もないよ! わたしには武尊の想いに応えられないんだから! 気づかないとでも思った!?」

「えっと、なにに?」

「もう、言いたくないんだよ、わたしからは!」

「僕の想いってなんだよ? 月子は僕の――」

「ごめんなさい! わたし、ここで降りるから!」

 バスから降りていく月子。

 なにが、言いたいんだよ……?

 もしかして、月子は――。
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