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第二章 お祭り編
第六十九話 背水の陣!?
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お茶の間で昼食の巻き寿司を食べ終わった俺は、縁側に腰掛けて足をぶらつかせていた。
見上げれば快晴の空は今、眩しい位に輝いていた。
この世界に来て、もう二十日は経ったはずだ。つまり、御珠様に連れて来られた日から計算すると……今は六月の下旬ぐらいかな? 雨ばかりの時期は通り過ぎて、外はすっかり晴れの日が続いている。
気温も徐々に暑くなってきていて。蒸しては無いにしても、着物の袖を無意識にまくっていることが多くなった。
きっと、もうそろそろ夏がやって来る。
「……ふう」
何となく、俺は足元に置かれていたつっかけを履いて庭に降りてみた。ひさしの影から離れた途端に、じりじりとした日差しが一斉に体に当たる。
……絶対、屋根の下に居た方が良いに決まってる。それに、特に庭に出てしなければいけない仕事も特に無いし……って、分かっていながらも、ただ庭を散歩する。
やっぱり、暑いな……。カラッとしている天気だから、そこまで酷くは感じないけれど。
池の近くなら涼しいのかな? 何とはなしに、御珠様が手入れをしている庭園の中心に有る、小さな池のほとり――松の下の影に寄ってみた。
しゃがみこんで、ちゃぷん、と左手を軽く水に浸してみる。
「おっ……」
すぐに指先から少ししびれる様なひんやりとした感じが全身に走る。おお……気持ちいい……。いっそ飛び込んでしまいたいぐらいだ。
でも、この池の水も、本格的に夏になれば、ぬるくなったりするのかな……? これから続いてくはずの、もっともっと暑い日々を想像すると、再び体温が上がった気がしてしまう。
俺でさえこんなに暑いんだから、もふもふの毛に覆われてる他の人たちは、どれだけの暑さに耐えなきゃいけないんだろう……。
いや、でも、不思議なことに、お屋敷の人達が猛烈にうだっているところは、今まであまり見たことが無いな。都季や灯詠が暑い暑いと嘆いているのはよく聞くけど……せいぜいそれぐらいだ。
御珠様の九本のしっぽなんて、多分相当に蒸しているはずなのに。夏のあのしっぽの中なんて、きっと窯みたいな温度になっているんじゃないか?
逆に冬は、あったかくて気持ちよさそうだな……御珠様のしっぽ。実際都季や灯詠はよく御珠様や、それから蓬さんのもふもふのしっぽにもぬくぬくと顔をうずめてるし……。
でもそれって、同じことを俺がやったら変態だな、確実に……。
なんてことをぼんやりと考えていると――。
ぽん。
と、後ろから誰かに肩を叩かれて。
「う、うわわわわわっ……!」
完全に不意打ちで。驚きのあまり体勢が崩れて、池に突っ込んでしまいそうになって……!
「わ、ああっ…………!」
俺は両手を必死にばたつかせて、何とか踏み留まった。あ、危なかった……。
……こんなことをするのは勿論、あの悪戯好きな子狐達――灯詠と都季しかいない。
何て恐ろしい奴らだ、油断も隙もならない……!
「お前ら、危な――」
俺はすぐに振り向いて、子狐達を捕まえようとする。
すると――。
「危な……い…………」
俺の目の前には、真っ白でもふもふな、たゆんたゆんとしている大きな球体が二つ有って。
「……………」
?????
声を出すのも忘れて俺はただ池に倒れそうになるのを堪える。こ、これは……。
「くふふ、おぬしやっぱり、面白いな」
悪戯っぽく笑って俺の肩を叩いたのは、子狐達じゃなくて……御珠様。
いや、でも、御珠様は、今、凛さんと会合中なんじゃ……?
……いや、それよりも、そんなことよりも。
俺は今、池を背にしてしゃがんでいて。そんな俺の目の前に立つ、俺より5センチ以上は背の高い御珠様は今、中腰になって見下ろしていて。
つまり、その、御珠様の着物からはだけた……おっぱいが……俺の顔の、すぐ近くに有る訳で……。
「み、御珠様、どう、して?」
な、なんだこの状況? 内心かなり動揺しながら、おっぱいから目を逸らして尋ねる。
「ああ、風に辺りに来たのだよ。ちょっと、飲み過ぎてしまって」
どうやら御珠様はあの後、お酒を更にお代わりしたらしい。御珠様が飲み過ぎたって、一体どれほどの量なんだ……?
「そうですか……」
とにかく、池を背にして半ばつま先立ちでしゃがんでいる俺の状況はお世辞にも安全とは言えない。ひとたびバランスを崩せばすぐに、池に落っこちてしまうだろう。
俺はすぐに、立ち上がろうとするけれど……。
「……うむ?」
御珠様は一向に俺の前から離れない。……と、言うことは俺はここから動けない。物理的に。
「あの……御珠様」
「? どうかしたのか?」
「動けない……のですが」
「くふふ、胸に話しかけておるぞ? おぬし」
「……!」
楽しそうに言う御珠様に、俺は慌ててまた目を逸らす。だけどすぐに、逸らし切れないでちらちらと見てしまう……哀しい男だった。
それにしても、いくら暑い日だからって、流石にはだけすぎじゃないか……?
「よいしょ……っと」
すると、ずいっと、御珠様が、更に一歩前に出てきて。
「み、御珠様……?」
当然、さ、更に、おっぱいが近付く。それこそ本当に目と鼻の先ぐらいの距離に……。
反射的に俺は後ろに下がろうする。だけど、後ろが池だったことを、今、思い出した。
「くふふ……」
ずいっ。不敵に笑いながら、御珠様が更に、半歩俺との距離を詰めた。
「み、御珠様、まずいですって!」
このまま接近し続けて圧迫されると、池に落ちる……!
「? 落ちなくすれば良いであろう?」
「……え?」
「おぬしは鈍いのう。両手でつかまれるものが、目の前に二つ有るじゃろう?」
「……」
……ああ、やっぱりそうか……。うっすらとは分かっていたけど……。
御珠様が言いたいのはつまり、『池に落ちたくなければ胸を揉め』、っていうことだ……。
いや、自分でも何言ってるかさっぱり分からないけど多分これで当たってる、当たってしまっている。
「な、何を言ってるんですか、……あはは……」
「わらわはいつでも歓迎じゃぞ?」
はぐらかそうとしても意味は無くて、また半歩御珠様が寄ってくる。
「いや、ほんとに! 落ちますからっ……!!」
「何を恥ずかしがっておる。誰も見ておらんぞ?」
そう言って御珠様は胸元の着物をまた少し、ちらっと引いてはだけさせる。
ああ、やっぱり、御珠様は、デカい…………じゃなくて! どうやら御珠様、滅茶苦茶酔っているらしい。凛さんが来てるというのに……。本当に、一体何杯飲んだんだ!?
「あ、ヤバっ……」
とうとう両脚のかかとが少し池の縁からはみ出す。圧迫されて、姿勢も段々とのけぞって……。や、やばい、もう、限界だ!
御珠様の誘惑は、何かの罠や企みと分かっていても……背に腹は代えられない……!
俺は目をつむって、両手を前に伸ばそうとした。
「え」
だけど。その時、背筋に強烈な悪寒が走って。
「――?!」
そして、まるで蛇に睨まれた蛙の様に一瞬、俺の体が硬直する。
な、何だこれ? 体が、動かせない……?!
「……」
それまでにやつきながら、じーっと俺の様子を伺っていた御珠様も、どうやら同じ気配を感じ取ったらしく、ぱちぱちと瞬きをすると。
「ん」
あっさりと腰を上げて立ち上がり、お屋敷の方に振り返った。
「わっ、わわわわっ!」
指先にかすめるふわっとした御珠様の、真っ白い胸の毛。体重を御珠様に預けようとしていた俺は、当然すぐに体勢を立て直すのは不可能で、しゃがんだまま姿勢をぐらつかせて、情けない声を上げてしまう。
池に落ちなかったから、まだ良かったものの……。
「おっと、危ないぞ」
御珠様が右手を差し伸べてくれて、俺はようやく立ち上がることができた。
「すまぬ。続きはまた後で……」
そして御珠様はぺろっと舌を出してそ、ささっとお屋敷に戻って、姿を消してしまった。
「……」
……池のほとりに取り残される、俺一人。
な、何だったんだ、今の……??? 頭の中はまだ、ぐるぐると混乱したままだ。
御珠様の行動は酔っぱらっていたとしか思えなかったし、そんな状況にテンパるだけでお言葉に素直に甘えようとしなかった自分にも呆れていたし……それに。
それに、あの時、一瞬だけ漂った謎の悪寒は……???
「…………」
……とりあえず。
顔でも洗ってこよう……。
まさに、狐につままれた様な気分になりながら俺は、つっかけを脱いでお屋敷の中に戻ったのだった……。
見上げれば快晴の空は今、眩しい位に輝いていた。
この世界に来て、もう二十日は経ったはずだ。つまり、御珠様に連れて来られた日から計算すると……今は六月の下旬ぐらいかな? 雨ばかりの時期は通り過ぎて、外はすっかり晴れの日が続いている。
気温も徐々に暑くなってきていて。蒸しては無いにしても、着物の袖を無意識にまくっていることが多くなった。
きっと、もうそろそろ夏がやって来る。
「……ふう」
何となく、俺は足元に置かれていたつっかけを履いて庭に降りてみた。ひさしの影から離れた途端に、じりじりとした日差しが一斉に体に当たる。
……絶対、屋根の下に居た方が良いに決まってる。それに、特に庭に出てしなければいけない仕事も特に無いし……って、分かっていながらも、ただ庭を散歩する。
やっぱり、暑いな……。カラッとしている天気だから、そこまで酷くは感じないけれど。
池の近くなら涼しいのかな? 何とはなしに、御珠様が手入れをしている庭園の中心に有る、小さな池のほとり――松の下の影に寄ってみた。
しゃがみこんで、ちゃぷん、と左手を軽く水に浸してみる。
「おっ……」
すぐに指先から少ししびれる様なひんやりとした感じが全身に走る。おお……気持ちいい……。いっそ飛び込んでしまいたいぐらいだ。
でも、この池の水も、本格的に夏になれば、ぬるくなったりするのかな……? これから続いてくはずの、もっともっと暑い日々を想像すると、再び体温が上がった気がしてしまう。
俺でさえこんなに暑いんだから、もふもふの毛に覆われてる他の人たちは、どれだけの暑さに耐えなきゃいけないんだろう……。
いや、でも、不思議なことに、お屋敷の人達が猛烈にうだっているところは、今まであまり見たことが無いな。都季や灯詠が暑い暑いと嘆いているのはよく聞くけど……せいぜいそれぐらいだ。
御珠様の九本のしっぽなんて、多分相当に蒸しているはずなのに。夏のあのしっぽの中なんて、きっと窯みたいな温度になっているんじゃないか?
逆に冬は、あったかくて気持ちよさそうだな……御珠様のしっぽ。実際都季や灯詠はよく御珠様や、それから蓬さんのもふもふのしっぽにもぬくぬくと顔をうずめてるし……。
でもそれって、同じことを俺がやったら変態だな、確実に……。
なんてことをぼんやりと考えていると――。
ぽん。
と、後ろから誰かに肩を叩かれて。
「う、うわわわわわっ……!」
完全に不意打ちで。驚きのあまり体勢が崩れて、池に突っ込んでしまいそうになって……!
「わ、ああっ…………!」
俺は両手を必死にばたつかせて、何とか踏み留まった。あ、危なかった……。
……こんなことをするのは勿論、あの悪戯好きな子狐達――灯詠と都季しかいない。
何て恐ろしい奴らだ、油断も隙もならない……!
「お前ら、危な――」
俺はすぐに振り向いて、子狐達を捕まえようとする。
すると――。
「危な……い…………」
俺の目の前には、真っ白でもふもふな、たゆんたゆんとしている大きな球体が二つ有って。
「……………」
?????
声を出すのも忘れて俺はただ池に倒れそうになるのを堪える。こ、これは……。
「くふふ、おぬしやっぱり、面白いな」
悪戯っぽく笑って俺の肩を叩いたのは、子狐達じゃなくて……御珠様。
いや、でも、御珠様は、今、凛さんと会合中なんじゃ……?
……いや、それよりも、そんなことよりも。
俺は今、池を背にしてしゃがんでいて。そんな俺の目の前に立つ、俺より5センチ以上は背の高い御珠様は今、中腰になって見下ろしていて。
つまり、その、御珠様の着物からはだけた……おっぱいが……俺の顔の、すぐ近くに有る訳で……。
「み、御珠様、どう、して?」
な、なんだこの状況? 内心かなり動揺しながら、おっぱいから目を逸らして尋ねる。
「ああ、風に辺りに来たのだよ。ちょっと、飲み過ぎてしまって」
どうやら御珠様はあの後、お酒を更にお代わりしたらしい。御珠様が飲み過ぎたって、一体どれほどの量なんだ……?
「そうですか……」
とにかく、池を背にして半ばつま先立ちでしゃがんでいる俺の状況はお世辞にも安全とは言えない。ひとたびバランスを崩せばすぐに、池に落っこちてしまうだろう。
俺はすぐに、立ち上がろうとするけれど……。
「……うむ?」
御珠様は一向に俺の前から離れない。……と、言うことは俺はここから動けない。物理的に。
「あの……御珠様」
「? どうかしたのか?」
「動けない……のですが」
「くふふ、胸に話しかけておるぞ? おぬし」
「……!」
楽しそうに言う御珠様に、俺は慌ててまた目を逸らす。だけどすぐに、逸らし切れないでちらちらと見てしまう……哀しい男だった。
それにしても、いくら暑い日だからって、流石にはだけすぎじゃないか……?
「よいしょ……っと」
すると、ずいっと、御珠様が、更に一歩前に出てきて。
「み、御珠様……?」
当然、さ、更に、おっぱいが近付く。それこそ本当に目と鼻の先ぐらいの距離に……。
反射的に俺は後ろに下がろうする。だけど、後ろが池だったことを、今、思い出した。
「くふふ……」
ずいっ。不敵に笑いながら、御珠様が更に、半歩俺との距離を詰めた。
「み、御珠様、まずいですって!」
このまま接近し続けて圧迫されると、池に落ちる……!
「? 落ちなくすれば良いであろう?」
「……え?」
「おぬしは鈍いのう。両手でつかまれるものが、目の前に二つ有るじゃろう?」
「……」
……ああ、やっぱりそうか……。うっすらとは分かっていたけど……。
御珠様が言いたいのはつまり、『池に落ちたくなければ胸を揉め』、っていうことだ……。
いや、自分でも何言ってるかさっぱり分からないけど多分これで当たってる、当たってしまっている。
「な、何を言ってるんですか、……あはは……」
「わらわはいつでも歓迎じゃぞ?」
はぐらかそうとしても意味は無くて、また半歩御珠様が寄ってくる。
「いや、ほんとに! 落ちますからっ……!!」
「何を恥ずかしがっておる。誰も見ておらんぞ?」
そう言って御珠様は胸元の着物をまた少し、ちらっと引いてはだけさせる。
ああ、やっぱり、御珠様は、デカい…………じゃなくて! どうやら御珠様、滅茶苦茶酔っているらしい。凛さんが来てるというのに……。本当に、一体何杯飲んだんだ!?
「あ、ヤバっ……」
とうとう両脚のかかとが少し池の縁からはみ出す。圧迫されて、姿勢も段々とのけぞって……。や、やばい、もう、限界だ!
御珠様の誘惑は、何かの罠や企みと分かっていても……背に腹は代えられない……!
俺は目をつむって、両手を前に伸ばそうとした。
「え」
だけど。その時、背筋に強烈な悪寒が走って。
「――?!」
そして、まるで蛇に睨まれた蛙の様に一瞬、俺の体が硬直する。
な、何だこれ? 体が、動かせない……?!
「……」
それまでにやつきながら、じーっと俺の様子を伺っていた御珠様も、どうやら同じ気配を感じ取ったらしく、ぱちぱちと瞬きをすると。
「ん」
あっさりと腰を上げて立ち上がり、お屋敷の方に振り返った。
「わっ、わわわわっ!」
指先にかすめるふわっとした御珠様の、真っ白い胸の毛。体重を御珠様に預けようとしていた俺は、当然すぐに体勢を立て直すのは不可能で、しゃがんだまま姿勢をぐらつかせて、情けない声を上げてしまう。
池に落ちなかったから、まだ良かったものの……。
「おっと、危ないぞ」
御珠様が右手を差し伸べてくれて、俺はようやく立ち上がることができた。
「すまぬ。続きはまた後で……」
そして御珠様はぺろっと舌を出してそ、ささっとお屋敷に戻って、姿を消してしまった。
「……」
……池のほとりに取り残される、俺一人。
な、何だったんだ、今の……??? 頭の中はまだ、ぐるぐると混乱したままだ。
御珠様の行動は酔っぱらっていたとしか思えなかったし、そんな状況にテンパるだけでお言葉に素直に甘えようとしなかった自分にも呆れていたし……それに。
それに、あの時、一瞬だけ漂った謎の悪寒は……???
「…………」
……とりあえず。
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