偽りの恋人達

胸の轟

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【2】

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「っくう…っ、やめっ、ううっ」

ベッドの上、脚を男の脚で押さえる形で広げて座らされ、男に寄りかかる体勢で直に胸に刺激を与えられる。

それはあの時のような乱暴なものではなく、やわやわと触れ、頂は捏ねたり弾いたりと刺激されていく。


「やぁっ…はうっ…」
「感じてるんですか?」

「違っ…!」



ギィー

コツコツコツコツー


第三者がやって来る音に青ざめた。

他の仲間も知りたいと思ったけど、何故今なの!?


イヤッ、イヤよ!こんなところを見られるなんてイヤッ!


必死になる私を他所に、男は片手で胸を、もう片方は私の中へ指を入れ、その時に何かを忍び込ませた。


「!!」

やって来た人物と目があった。


「やっ、あっ、見ないでぇっ…っ、くぅん、やぁ、見ないでマルコ!」


イヤッイヤッ!こんなのイヤッ!

何故マルコが居るの!?


「グチョグチョですよ。いやらしいですね。」

「いやぁっ、違っ…ふ、うっ、…っく、ん、…見ないでぇっ」


絶対に見られたくなかった姿を、マルコに見られてるかと思うと、マルコの方を見るのが怖い。


指と一緒に中へ入れられた物はすぐに存在が失せ、嫌でも指の存在感を感じる。

ある箇所に指が当たった途端、身体が跳ねた。


「これが良いんですか?」

「ひぁああっ、やっ、やだっ、いやっ、それっ、やっ」

重点的に攻め立てられ、今までよりも強い感覚が身体を駆け変になりそう!


下半身からはトロトロと更に何かが溢れる感覚に悶えた。

嘘っ、嘘よ!そんなわけない!こんなことまるでー


「感じてるんですか?下の口から涎すごいですよ。モテない俺に弄られても、感じないんですよね?なのに、弄られてこんなになるって欲求不満てやつですか?」

「違っ…」

悔しい!悔しい!

こんな奴に好き勝手され侮辱されても、今の私にはそれを耐えることしか出来ないなんて!


唯一の救いは、純潔を散らす気がないってことだけ。

ああ、お願い!早く終わって!このままじゃ…


「もっ、やめっ…」
「いいですよ。」

「あっ…」


自分で出した声に愕然とした。

「どうしました?望み通り止めて差し上げましたよ。なのに、止めてほしくないような声を出すんですね。」

「ち、違うわよ!私はただ、お前のような男は止めろと言われて止めるような男じゃないから、意外で声が出ただけよ!勘違いしないで!」

「勿論俺はいつだって自分のしたいように行動しますよ。」


じゃあ何故止めたのよ。意味が分からない。


男はさっさと立ち去り、私とマルコだけが残された。
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