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第3章 個性豊かな男子生徒達

厨二病ヴァンパイア

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ある日。
レイト達が授業を受けていると、急に雨風が強くなってきた。
大きな音等で授業にならないと授業中断。
生徒達は寮に戻るよう言われたが、寮まで遠い生徒は無理せず近い寮の生徒の部屋に泊めて貰えとのこと。

レイト「俺結構遠い。」
メロン「俺とリンクも遠いぞ。」
カユウ「俺のとこもダメだ。」
リンク「どうします?」

困り果てる4人に話し掛ける男子生徒がいた。

??「お困りの用ですね。」
リンク「貴方は…ムカさん!」
メロン「誰?」
リンク「夏でも長袖長ズボン、日傘を愛用しており絶対に日の光に当たらない自称ヴァンパイア!」
ムカ「自称ではなく我こそはヴァンパイア族の血を受け継ぎし無暇(ムカ)!」

※ムカを漢字にすると無暇

レイト「暇が無い…。」
ムカ「それより、泊めて差し上げましょうか?」
カユウ「いいのか!?」
ムカ「ええ。」
メロン「やったラッキー!」

ムカの部屋にて。

リンク「今日は本当に有難う御座います。」
ムカ「いえいえ。」

ムカの部屋にて。

カユウ「うお、なんか…凄い…。」

そこには黒いマントやワイングラスがあった。
黒いカーテンで窓が覆われており、日の光が一切無い部屋。

レイト「…あれ、これは…」

レイトがカーペットに落ちていたうちわを拾う。

ムカ「それはっ!」
リンク「アイドルですか。」
ムカ「………。」

それはアイドルオタク、通称ドルオタの必須アイテムの応援用うちわだった。

ムカ「えっと、仲良く慣れたらと思い誘いました。
オタクという噂が流れていたので…」
カユウ「ジャンルが違うな。」
メロン「俺らは2次元ゲームオタクだからな。」
ムカ「パズルゲームなら得意ですよ!」
レイト「へ~、ゲームやるんだ。」
ムカ「先祖ヴァンパイア族の蘇りの儀式の研究の息抜きにするんです。」
レイト「はぁ、」

これがムカとの出会いだった。

メロン「同じ学年にこんな個性的なやつがいたなんて…。」
カユウ「中々の中二病…」
リンク「中二病ではなく厨二病ですよ。」
メロン「今ので全国のオタクを敵にまわしたな。」

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ムカについて。

無暇(ムカ)
自分の事をヴァンパイアと信じてる厨二病
厨二病を中二病と間違えないように注意しましょう。
年中ダボッとした黒い長袖長ズボンに黒い日傘。
しかも右目を包帯で隠している。
※怪我をしているとかそういう訳ではなく、ただ単にカッコイイからという理由。
顔とたまに見える指先以外は完全に日の光浴びてない。
水泳の授業は基本見学。
体育の授業はグラウンドの場合日傘持参。
月の光は大丈夫だそう。
しかし本性はドルオタ。
多文この小説で1番個性強い。


ムカ
「我々ヴァンパイア族は日の光を避け月の光と共にひっそりと人間の中に紛れて生きているのです。
あ、吸血鬼ではありませんよ?」
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