差別対象は最強

影悪・ドレミ

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リリエ編 守りたい

5話 行方不明

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エイバ「ミカドさん、帰ってこないね。」
リリエ「そうだね…。」

僕は研究所に預けられていた。
僕は時々ここでお留守番をしていたから、今回も直ぐに帰ってくると思っていた。

エイバ「きっと僕らが知らないような努力をしているんだよね!僕、信じてるんだ!!」

のんきな奴。僕は呆れてため息をついた。
エイバは本当に精神年齢が低い。どうしてここまで違うのかなぁ?僕と同い年とは思えないね。
いつでもバカみたいにポジティブな思考回路をしてて、明るく元気。けど、弟が出来たみたいでちょっと元気付けられるのも本当。

兄貴が姿を現さないまま、3ヶ月が過ぎた。

リリエ「おかしいじゃん!急にいなくなったんだよ!?」

流石に何かがおかしい。これまでとは違う気がする。というか、普通に長すぎる。
いったいどこに、何の目的で行っているのかだけでも知りたい。

エイバは普通に何も知らなさそうだし…ああ、いるじゃん。いつも無表情で何考えてるか分かんないけど、僕よりも兄貴に頼られてる人物が…1人ね。

シツキ「何の用?」

生意気!
僕より1つ年上だからって大人気取ってる。冷静を装っているけど、そう言うところなんか気にくわない。僕が子供みたいじゃんか!

リリエ「知ってるんでしょ?兄貴が今どこにいるのか、そして何をしようとしているのか。」

シツキは僕の質問に答えない。もしかしたら、答え方に悩んでいるのかもしれない。
シツキは表情を全く変えないから、どう思っているのか読み取れない。

シツキ「気付いたか。」

僕はその言葉に少しイラッときた。

リリエ「気付かない方がおかしいもん!僕はずっと一緒にいたのn」
シツキ「本当に?」

僕の言葉をシツキが遮る。

シツキ「幻、幻覚、記憶の操作…そんなチートみたいな無敵の魔法が使える奴がいても不思議じゃない世の中だ。」

確かにそうだ。だけど、

リリエ「あの暖かさ、僕に生きる道を差し伸べてくれた人を…僕は信じたい。」

僕の気持は、シツキの真っ直ぐで鋭い瞳に勝ったのだろうか。シツキは諦めた様子でゆっくりと話し始める。

シツキ「…知らない方が幸せだ。」

シツキは何かを隠している。直感だが、それはとても不幸なことの様に感じた。

リリエ「兄貴がこのまま現れず、いなくなるのは耐えられない。」

兄貴は僕の救世主。僕の幸せの象徴。信者っぽいかもしれないけれど、僕は兄貴の事を本当の兄のように感じている。

リリエ「異常者と言われ死刑だと追われる今の生活の、僕はどこに幸せを感じれば良いの?」

大切な人がいなくなって、幸せがあるわけない。

シツキ「……もう少しだったんだど。ミカドさんは明後日死刑になる予定だよ。ネットに載ってた。」

そういい、シツキは僕にスマホを渡してきた。そこには、警察に捕まった兄貴の姿の写真と、死刑日時について書かれていた。

シツキ「ミカドさんは、狂った世界を戻す計画を立てていたんだ。」

狂った世界を戻す…計画を?兄貴が?

シツキ「計画の内容は…」


僕は内容を聞いた。ぐだぐだ話されて僕には難しかったが、簡単にまとめるとこうだ。
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