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両親とジルベール様との話し合いの結果、もう少しオリオン様の身辺調査を行ってから婚約解消に臨むことになりました。
当面は婚約は継続、という残念な状態です。
今先方に話をしてしまうと、隠蔽などの対処をされてしまうかもしれません。
その場合、婚約解消の申し出をすると、最悪こちらが悪いとされてしまうかもしれません。
次の婚約を考えると、それだけは避けたい。
ジルベール様は引き続き協力を約束してくれるとのことでした。
大変ありがたいです。
それはそうとして…
本日は残念なことに、オリオン様との交流の日なのです。
まだ引き続き婚約中なので、仕方ありません。
両親からは、何も変わったことがないかのように振る舞え、水面下で婚約解消に向けて準備していることは悟られるな、、と言われています。
…彼と顔を合わせないといけないのが気が重いです。
ただ、もうドモス子爵家には出向かず、こちらへお越しいただく場合のみとなりました。
オリオン様が私に対し無体な行動をとらないとは言い切れないと皆判断し、警備を考えてのことです。
先方には私がこのところ体調がすぐれないので、こちらにおいでくださいとのみお話ししております。
お会いする部屋は、一見客間にしか見えないのですが、壁が薄く隣にも話し声が聞こえます。
ここは身分がはっきりしない人物などに応対せざるを得ない時に使う部屋なのです。
隣にはお母様が控えておられます。
私と同じ部屋の中には、護衛のハッサンと侍女テレサの二人です。
あまり人数を増やすと不審がられるためです。
でも何よりもありがたいのは、弟のルイスが同席してくれていることです。
ルイスがいたら、オリオン様は、同じ部屋の中といえど、おかしな振る舞いは出来っこありませんから。
…ルイスは贔屓目かもしれませんが可愛い子です。
オリオン様に応対しないといけない私のささくれだった心を、彼を見ることでしのぐことができるでしょう。
「姉様」弟のルイスは可愛い声で言いました。「僕がついてるからね。」そしてニコッと笑いました。
もう頭をぐりぐりなでたいです!頼りにしてます、ルイス…
とうとうオリオン様が来られました。
彼は部屋へ入りルイスを見ると、挨拶もそこそこに、
「なぜ弟が同席している?」と眉を寄せ不審そうな顔をしました。
「妹君のフローラ様もいつもお茶会にご参加されていたので、こちらも倣いました。」
私がそう返すと、オリオン様は口の中でモゴモゴ言いながら文句らしきものを収めました。
「フローラ様、今日はお越しではないのですね。」
彼女がおられたら、オリオン様との交流などを邪魔していただけるかもと、期待しておりましたの…
「そう、フローラのことなんだ。」オリオン様はドカリと椅子に座ると、テーブルに肘をつき頭を抱えました。
着く早々、挨拶も無く、この前の言い訳もされず、こちらの心情も汲むご様子も無い。
そして、いきなりご自分が話したい妹君のことを話されるのですね…。
以前は私に対しそんなに気に留めておられないのだろうと悲しく思っていた彼の振る舞いなのですが、
私のせいではなく、オリオン様は本来こういう方なのかもしれません。
一旦、彼の癖の強いところを気にし始めると、気になってしょうがない。
ああいう振る舞いを婚約者に見られたとしても、彼はいつもどおり、といったところなのでしょうか…
当面は婚約は継続、という残念な状態です。
今先方に話をしてしまうと、隠蔽などの対処をされてしまうかもしれません。
その場合、婚約解消の申し出をすると、最悪こちらが悪いとされてしまうかもしれません。
次の婚約を考えると、それだけは避けたい。
ジルベール様は引き続き協力を約束してくれるとのことでした。
大変ありがたいです。
それはそうとして…
本日は残念なことに、オリオン様との交流の日なのです。
まだ引き続き婚約中なので、仕方ありません。
両親からは、何も変わったことがないかのように振る舞え、水面下で婚約解消に向けて準備していることは悟られるな、、と言われています。
…彼と顔を合わせないといけないのが気が重いです。
ただ、もうドモス子爵家には出向かず、こちらへお越しいただく場合のみとなりました。
オリオン様が私に対し無体な行動をとらないとは言い切れないと皆判断し、警備を考えてのことです。
先方には私がこのところ体調がすぐれないので、こちらにおいでくださいとのみお話ししております。
お会いする部屋は、一見客間にしか見えないのですが、壁が薄く隣にも話し声が聞こえます。
ここは身分がはっきりしない人物などに応対せざるを得ない時に使う部屋なのです。
隣にはお母様が控えておられます。
私と同じ部屋の中には、護衛のハッサンと侍女テレサの二人です。
あまり人数を増やすと不審がられるためです。
でも何よりもありがたいのは、弟のルイスが同席してくれていることです。
ルイスがいたら、オリオン様は、同じ部屋の中といえど、おかしな振る舞いは出来っこありませんから。
…ルイスは贔屓目かもしれませんが可愛い子です。
オリオン様に応対しないといけない私のささくれだった心を、彼を見ることでしのぐことができるでしょう。
「姉様」弟のルイスは可愛い声で言いました。「僕がついてるからね。」そしてニコッと笑いました。
もう頭をぐりぐりなでたいです!頼りにしてます、ルイス…
とうとうオリオン様が来られました。
彼は部屋へ入りルイスを見ると、挨拶もそこそこに、
「なぜ弟が同席している?」と眉を寄せ不審そうな顔をしました。
「妹君のフローラ様もいつもお茶会にご参加されていたので、こちらも倣いました。」
私がそう返すと、オリオン様は口の中でモゴモゴ言いながら文句らしきものを収めました。
「フローラ様、今日はお越しではないのですね。」
彼女がおられたら、オリオン様との交流などを邪魔していただけるかもと、期待しておりましたの…
「そう、フローラのことなんだ。」オリオン様はドカリと椅子に座ると、テーブルに肘をつき頭を抱えました。
着く早々、挨拶も無く、この前の言い訳もされず、こちらの心情も汲むご様子も無い。
そして、いきなりご自分が話したい妹君のことを話されるのですね…。
以前は私に対しそんなに気に留めておられないのだろうと悲しく思っていた彼の振る舞いなのですが、
私のせいではなく、オリオン様は本来こういう方なのかもしれません。
一旦、彼の癖の強いところを気にし始めると、気になってしょうがない。
ああいう振る舞いを婚約者に見られたとしても、彼はいつもどおり、といったところなのでしょうか…
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