TS系最弱な美幼女魔王ちゃんとなった俺は、何故か自分が生み出した使い魔達と無敵のダンジョンを作ることになったんだが！！

恐怖...

「お前は...、昨日のリス娘なのか？」

「あなたは...！」

　私は彼を見るとガクガクと足を震わせました。

　私をじっくりと調教し、体に無数の擦り傷を入れ、最後には奴隷の烙印を押されそうになった事を思い出すと震えが止まりません...。

「あっ...、あっ...」

　お仕置きされると思うと声も思うように出なくなってしまう私...。

　自分の体が大きくなったとはいえ、やはり中身が変わった訳ではないのでした。

「ほうほう...♡、たった1日でここまで成長するとはな...♡、どれ...♡」

　彼が私の体に手を触れようとするのを黙って見ている事しかできない私...。

　もうダメだ...、また調教される...。

　脳裏に調教の日々が思い浮かんでくると同時に、勇ましい声が下の方から聴こえてきました。

「おい...、ホウザ...、俺の家族に手を出してんじゃねぇぞ...！」

「アリカ様！？」

　意外！！。

　あ・の・アリカ様がホウザに向かって強気な発言している現状に驚きを隠せません。

「君はアリカちゃんじゃないか♡、あれ？でも確かアリカちゃんはあっちで戦ってたはずじゃ...」

「何を訳が分からん事を言っているのだ...、俺は今ここに来たばかりだぞ...」

「ここに来たばかり？、いやでもさっき確かに...」

　何やら歯切れの悪い彼に怒るアリカ様は格好いいです！。

「うるさい！！、俺は今！ここに来たんだって！！」

「そ...そうか？」

「そうだ！！」

　いや...、よく考えると普通の事を言っているだけなので、本当に格好いいのかはいまいちよく分かりません。

　そりゃそうですよね...、だって彼に対する発言の殆どが子供っぽいんですもの...。

「だがそこのリスはどうしたんだ？、昨日までは痩せこけてて今にも死にそうだったのに、今ではこんなに立派で柔らかそうなお胸を２つも付けてるなんて♡、それに...体の方も色々と脂が乗ってて美味そうだ♡」

　彼のいやらしい視線が私に降りかかると鳥肌が立ちます。

　この男が女の体を品定めするかの様に眺める視線には慣れる気がしません...。

(そんな目で見ないで...)

　心でそう思っても口には出てきません。

　反論すればヤられてしまうという絶対的な社会構図が私の中では出来上がっていたのでした...。