TS系最弱な美幼女魔王ちゃんとなった俺は、何故か自分が生み出した使い魔達と無敵のダンジョンを作ることになったんだが！！

勇者の準備⑤

　遂に全部隊の準備が整った。

　そして...、僕はこの軍隊を鼓舞する事になった。

　上から見る圧巻の光景に少し動揺してしまったが、後ろにいる仲間達が僕を支えてくれる。

「まあ頑張りな、ディンならできる」

「ディン、いつもの調子で良い、軽く言ってやれ」

「ディン！、ファイトです！！」

　僕はその声に応えるように10万の軍隊の前に立つ。

　大きく息を吸って出来る限りの言葉を選んだ。

「諸君！！、本日は集まっていただきまずは礼を言う！！、本日集まっていただいたのは他でもないダレカの城周辺に住み着く4体のドラゴン討伐のためだ！！、諸君らの日々の鍛錬はこの日の為にあるも当然！、日々の鍛錬思い出し、今宵ドラゴン退治を成し遂げようぞ！！」

　僕がハキハキと声を出しきると、下にいた兵士達は一斉に歓声を上げた。

「「「「ゥオオオオオオ！！！！！」」」」

　皆が僕の声を聞いて各々の持つ武器を上に振り上げこう叫んでいる。

「勇者ディン！！勇者ディン！！！、勇者ディン！！！！」

　自分の名前を連呼されるのは正直恥ずかしいが、これで士気が上がるのであれば是非もない。

　僕はマントを翻し、皆と同じ大地へと降り立つと、パーティの皆も一斉に地上へと降り立った。

「敵はドラゴン4体！！、我らサイラ王国の武力を持って鎮圧せよ！！」

「「「「ウォォォォォォォ！！！！」」」」

　僕たちが専用の馬車に乗り込むと進軍を開始するのだった。