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酔いどれ冥帝
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「うぇっぷ...」
物凄く気持ち悪そうな表情を浮かべながら路地裏で吐きそうになっている冥帝。
「ほら飲みすぎたんじゃないか?」
「ぜ~んぜ~ん大丈夫~...」
そうは言っていますけど...、どう考えても大丈夫ではなさそうだ。
一応背中をさすってあげること数分...。
だんだんと顔色が戻ってきました。
「ふぅ...、なんとか耐えしのぎきったのじゃ...」
「やっぱり辛かったんじゃないか...」
あははと笑う僕に対し、彼女の表情は少し柔らかい。
「そうじゃのう...、飲みすぎたかもな...」
反省と頭に手を置く彼女の姿は何処と無く子供っぽい。
それこそ僕と変わらないくらいの年齢にすら見える。
「なぁ、システィ...」
「なんじゃ?」
「ちょっと2人で話さないか?」
僕の言葉に過剰反応する彼女は両手で自分の体を隠すように
「まさか!!、ツグミ君...、わしを狙っておるのか!?」
何処と無く赤い頰を見る限り、彼女は本気でそう思っているのだろうけど、僕にその気はない。
「いや...、なんとなくシスティが冥帝になった経緯を知りたいと思ってね...、単純に興味ってやつだ」
それを聴くと彼女は「な~んだ」とつまらなそうにベンチに座る。
「話しても面白い事なんかないが、それでもいいか?」
そう呟いた瞬間から雰囲気が微かに変わり始めたのを肌で感じる僕。
さっきまでベロベロに酔っていたただけのお姉ちゃんが、今では威厳ある『王』の様に感じる。
「それでもいいから聞かせてほしい、システィの過去を...」
それを聞いた彼女は「はぁ」と重いため息を吐き、少し長い昔話を語り始めるのだった...。
物凄く気持ち悪そうな表情を浮かべながら路地裏で吐きそうになっている冥帝。
「ほら飲みすぎたんじゃないか?」
「ぜ~んぜ~ん大丈夫~...」
そうは言っていますけど...、どう考えても大丈夫ではなさそうだ。
一応背中をさすってあげること数分...。
だんだんと顔色が戻ってきました。
「ふぅ...、なんとか耐えしのぎきったのじゃ...」
「やっぱり辛かったんじゃないか...」
あははと笑う僕に対し、彼女の表情は少し柔らかい。
「そうじゃのう...、飲みすぎたかもな...」
反省と頭に手を置く彼女の姿は何処と無く子供っぽい。
それこそ僕と変わらないくらいの年齢にすら見える。
「なぁ、システィ...」
「なんじゃ?」
「ちょっと2人で話さないか?」
僕の言葉に過剰反応する彼女は両手で自分の体を隠すように
「まさか!!、ツグミ君...、わしを狙っておるのか!?」
何処と無く赤い頰を見る限り、彼女は本気でそう思っているのだろうけど、僕にその気はない。
「いや...、なんとなくシスティが冥帝になった経緯を知りたいと思ってね...、単純に興味ってやつだ」
それを聴くと彼女は「な~んだ」とつまらなそうにベンチに座る。
「話しても面白い事なんかないが、それでもいいか?」
そう呟いた瞬間から雰囲気が微かに変わり始めたのを肌で感じる僕。
さっきまでベロベロに酔っていたただけのお姉ちゃんが、今では威厳ある『王』の様に感じる。
「それでもいいから聞かせてほしい、システィの過去を...」
それを聞いた彼女は「はぁ」と重いため息を吐き、少し長い昔話を語り始めるのだった...。
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