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私のブレスとルキィの触手、そしてロムパの魔法を同時に食らっても動じないのがティラスという存在だった。
「くっ...、【ドラゴン・ハート】!」
もう一度新技を試してみるが、やはりダメージは少ししか通っていないようだ。
(でも、少しはダメージが通ってる!)
それだけでも希望が見える。
何発も当てれば勝てるだろうと言う微かな希望でもないよりかはマシなのである。
それよりも1番心配なのはトラスの体力が持つかどうかにあった。
今のところ、彼女が1人で前線を維持し続けているお陰でどうにかなっているのだが、もしも彼女が力尽きれば一瞬で形成逆転されてしまうのは明白である。
その事を理解しているのか、トラスは必死にヘイトを稼いでいる。
とにかく派手な攻撃をかまし続け、ティラスの注意を自身に向けてくれているのだ。
よく言えばそうなのだが、悪く言えば私達などいつでも倒せると舐められていることに相違ない。
「くそっ!」
せっかくユカと一緒に修行して強くなったのに、これではまるで意味がない。
(新技も大して効いていないし、これじゃあ今まで何をしてたのかわからない...)
一瞬私が戦意を失いかけた瞬間!!。
「がっ!!」
トラス腹にティラス一撃が綺麗に入り50メートル程吹っ飛ばされてしまった!。
その瞬間をティラスが見逃すはずがなかったのだ!。
すぐさま私達の方向に視線を移し、急接近してくる!!。
そのことに気がつくのが遅れた私を突き飛ばしたのがロムパだった!。
「バカっ!!避けろ!!」
「えっ...」
ドンっと体を押される衝撃に体が揺れ動く...。
瞬きをするような一瞬...。
ほんの僅かな時間に1つの命が失われてしまう...。
私の目の前に浮かぶ光景は、鮮血に染まり、瞳の中にはぐったりとしているロムパの体が映し出されていた...。
「ロムパちゃん!!」
すぐさまルキィが反撃してくれるのだが...。
ブチ...ブチブチ...。
全ての触手が無理やり引きちぎられ、痛みで絶叫するルキィの悲鳴が耳をつんざく。
「うぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
今まで聞いたこともない彼女の悲鳴に呆然と立ち尽くすしかない私...。
「えっ...なにこれ...」
そう呟いた瞬間!。
とどめとばかりにルキィの体に巨漢の足が降り注いだ!。
元はドラゴンの体重を全て乗せた破壊力満点な一撃は、生命を刈り取るには充分な一撃である事に偽りはない。
声もなく体が潰れてしまった彼女の体を見た私は、硬直してしまったかの様に体が動かなくなってしまう...。
「あっ...あっ...」
声が出ない...、息がつまる...、苦しい...。
(怖い...、怖い...)
その感情に頭と体が支配される...。
その場でうずくまりなにもできなくなった私は、ただただ近づいてくる恐怖を眺める事しか出来ない...。
体が固まる中、想像を絶する程の凄まじい衝撃が全身を襲うのであった...。
「くっ...、【ドラゴン・ハート】!」
もう一度新技を試してみるが、やはりダメージは少ししか通っていないようだ。
(でも、少しはダメージが通ってる!)
それだけでも希望が見える。
何発も当てれば勝てるだろうと言う微かな希望でもないよりかはマシなのである。
それよりも1番心配なのはトラスの体力が持つかどうかにあった。
今のところ、彼女が1人で前線を維持し続けているお陰でどうにかなっているのだが、もしも彼女が力尽きれば一瞬で形成逆転されてしまうのは明白である。
その事を理解しているのか、トラスは必死にヘイトを稼いでいる。
とにかく派手な攻撃をかまし続け、ティラスの注意を自身に向けてくれているのだ。
よく言えばそうなのだが、悪く言えば私達などいつでも倒せると舐められていることに相違ない。
「くそっ!」
せっかくユカと一緒に修行して強くなったのに、これではまるで意味がない。
(新技も大して効いていないし、これじゃあ今まで何をしてたのかわからない...)
一瞬私が戦意を失いかけた瞬間!!。
「がっ!!」
トラス腹にティラス一撃が綺麗に入り50メートル程吹っ飛ばされてしまった!。
その瞬間をティラスが見逃すはずがなかったのだ!。
すぐさま私達の方向に視線を移し、急接近してくる!!。
そのことに気がつくのが遅れた私を突き飛ばしたのがロムパだった!。
「バカっ!!避けろ!!」
「えっ...」
ドンっと体を押される衝撃に体が揺れ動く...。
瞬きをするような一瞬...。
ほんの僅かな時間に1つの命が失われてしまう...。
私の目の前に浮かぶ光景は、鮮血に染まり、瞳の中にはぐったりとしているロムパの体が映し出されていた...。
「ロムパちゃん!!」
すぐさまルキィが反撃してくれるのだが...。
ブチ...ブチブチ...。
全ての触手が無理やり引きちぎられ、痛みで絶叫するルキィの悲鳴が耳をつんざく。
「うぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
今まで聞いたこともない彼女の悲鳴に呆然と立ち尽くすしかない私...。
「えっ...なにこれ...」
そう呟いた瞬間!。
とどめとばかりにルキィの体に巨漢の足が降り注いだ!。
元はドラゴンの体重を全て乗せた破壊力満点な一撃は、生命を刈り取るには充分な一撃である事に偽りはない。
声もなく体が潰れてしまった彼女の体を見た私は、硬直してしまったかの様に体が動かなくなってしまう...。
「あっ...あっ...」
声が出ない...、息がつまる...、苦しい...。
(怖い...、怖い...)
その感情に頭と体が支配される...。
その場でうずくまりなにもできなくなった私は、ただただ近づいてくる恐怖を眺める事しか出来ない...。
体が固まる中、想像を絶する程の凄まじい衝撃が全身を襲うのであった...。
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