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【あまみん☆=バスター】の性能

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 取り敢えず彼の残した言葉通り、この刀の名前は【あまみん☆=バスター】になってしまいました。

 これ以外にも宝物があるように言っていた彼の言葉を信じた私でしたが、隠し部屋には特にこれといった宝はなく、ただの使用済み黒ビキニが置いてあるのみ。

(こんな物、なんの役にたてろと言うのか...)

 ハハッと乾いた笑いを浮かべていると、ティアが奥から裏面が蒼く、表面が赤いマントを着飾ってきました。

「見てください!、高級そうなマントですよ!」

 それを背負い、まるで子供のようにはしゃぐ彼女。

 なのでマントは譲ることにしましょう。

「ああ...、それはティアに譲るよ」

「いいんですか!?」

「うん...、マントなんて別にいらないしね...」

 ヒラヒラして動き辛くなるだけの産物など私には余計でしかない。

 というかこれでケロ二郎のお宝って終わりなの?。

 この刀はともかく、他の宝がマントとビキニってふざけてんのか!と思いたくなる私。

 ふうっと息を吐いた後、この場所を後にするのでした。

 ~社~

 私達が社に戻ってみると、すっかり日は落ちていました。

「結構時間がかかってしまいましたね、今からお夕飯の準備にかかりますのでしばらくの間お待ちください」

 彼女は私にそう呟くと、すぐさまエプロンに着替えて奥の調理室にへと向かってしまう。

 私は早速手に入れた刀の威力を試してみたかったのだが仕方がない。

【あまみん☆=バスター】の性能テストは明日にする事にしよう。

 ふうっと肩の力を抜く私だったが...。

「おぎゃぁ!おぎゃぁ!」

 と赤ちゃんの泣き声が聞こえてきたので体がビクついた。

「ヨミか!?」

 すぐさま彼女の元にへと駆け寄ったのだが、何をしていいのか分からない。

「しまったな...、ティアは今調理中だから、私がなんとかするしかないね...」

 と言ってもいい案は浮かばない。

 取り敢えずお腹をさすってみたり、ベロベロばぁ~っと変顔を試してみるもあんまり効果がありません。

「弱ったなぁ...、どうしよう」

 調理場の方に向かおうかとも思いましたが、いつも彼女にヨミの事を任せっきりなので、たまには自分でその気苦労を味わうのも一興かなと思い、知恵を振り絞ります。

 その結果...。

「ミルクだな!!、きっとお腹が空いているんだ!」

 でも、私はミルクの作り方を知らないので、結局ティアの力を借りにいく事になるのでした。
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