TS系最弱な美幼女魔王ちゃんとなった俺は、何故か自分が生み出した使い魔達と無敵のダンジョンを作ることになったんだが！！

【P・A・V・D】【改☆】

　偉い人は言った。

「目には目を歯には歯を....、ならばウイルスにはウイルスだ！！」

　俺はそう叫ぶと【キャラメイキング】を発動させる！！。

　微粒子レベルの創作活動は初めてだが、出来る出来ないではなくやらなくてはならない！！。

(皆を内側から守る細菌...、完璧なる最強の守り...、家族や友を守りたいという強い意志...)

　俺の今考えている要素を全て合わせたキャラクターを作り上げる！！。

「【キャラメイキング】！！」

　その言葉と共に、俺の体内に存在している莫大な魔力が解き放たれ緻密な創造を可能にした！！。

「【P・Aパーフェクトアリカ・V・Dウイルスディフェンス】超動！！」

　...。

　その時だった...。

　先ほどまで我を失い暴れていた【獣鬼団】やミユキが大人しくなり、眠りにつくように倒れていく...。

　そして何故かギサラ達が操るテイマー軍団の面々も我に返ったかのように戸惑っている。

　どうやら俺の【P・A・V・D】が成功したようだ。

　これには双方の軍団員全員が戦いの手を止める。

　そりゃあそうだ...、テイマー軍団の洗脳が解かれた今、お互いに戦う意味など全くないのだから...。

「...何をした？アリカ=ふぉ～しゅん☆！！」

　怖い声で俺の事を睨むギサラに笑って返す。

「はっ！　知れたことよ！　俺の魔法で新しい俺だけのウイルスを作りお前達のウイルスを食い尽くしたんだ！！」

　俺の言葉に彼は驚愕していた。

「そんな事を今この場所で行ったのか？　それもこの短時間で...？」

「そうだ！　凄いだろう！！」(ドヤァ)

　ドヤ顔で答える俺の側にシスティが寄ってくる。

「そうじゃ！、こやつはアホうじゃが度胸と実力だけは本物じゃ！！、わしが保証するぞ」

　プニプニと俺のほっぺたをつつきながらそう言ってきたので言い返した。

「アホは言い過ぎだが、これが俺の実力だ！」(ドヤァ)

　本日二回目のドヤ顔を決めた時に俺は気がつく。

「大人しく投降しろ！！　お前達の切り札である【獣鬼団の秘宝】は封じたも当然！！　どうやらそちらの洗脳テイマーorモンスター達の様子を見る限り、秘宝を用いて洗脳を行っていたようだな！、俺の【P・A・V・D】の活躍でそちらの洗脳は解けてしまったようだぞ！」

　その様子を指さし勝ち誇る俺に対し、彼は不敵な笑みを浮かべる。

「何がおかしい！？」

「いや...、その程度で勝ち誇るのは早いんじゃないか？、洗脳が解けたとは言え、俺はまだ五体満足でこの地に立っているぞ？」

　確かに奴の言う通りだ。

　この戦い、俺かギサラのどちらかが力尽きない限り終わることはないだろう！。

「分かった！！　今すぐそこに向かってやるから首を洗って待っていろ！！」

　俺は意気込みを表明しながら、ギサラに喧嘩を売るのでした！。