TS系最弱な美幼女魔王ちゃんとなった俺は、何故か自分が生み出した使い魔達と無敵のダンジョンを作ることになったんだが!!

ルシェ(Twitter名はカイトGT)

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突撃準備【改☆】

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 何はともあれ突撃の準備を行う。

 全員の並び順を選びフォーメーションを決める。

「まずは俺とケロナ、続いてアリカ☆の面々が先行する! その後ろにトラスとシスティを配置するぞ!」

 俺のこの意見に対し、システィは首を傾げた。

「なぜわしらが後ろなのじゃ? トラスとわしのコンビネーションがそんなに信じられないかのう?」

 いやいや、コンビネーションも何もまだ出会って1ヶ月くらいしか経っていない者達の絆なんて知れてるだろ! と言いたくなったのだが、ここはファンタジー世界であり現実の世界ではない。

 出会って間もない頃でも魔力の質などが近ければ抜群のコンビネーションを見せることもあるだろう。

 現実では時間をかけてでしか行えない事も、こちらなら時間をかけずに行う事が可能なのかもしれないが、それは所詮憶測の話。

 ここにいる者達の中で俺とケロナ以上に古参の者がいるだろうか?。

 否!!。

 絶対にいないと断言できる!。

 なぜなら、俺の初登場が第2話でケロナの初登場が6話であるからだ!。

 その間!! 驚異の4話である!。

 それ以降の600話くらいの長い道のりを苦楽を共にした俺たちだからこそ信頼しあえると言うものだ。

 しかし、トラスとシスティは新参とはいえ、互いのことを大事に思っているのも事実。

 それを無下にする訳にはいかないからこそ3番目の立ち位置に置いてあるのだ。

「そしてティラス、お前は4番目の立ち位置でどんな状況下においてもそのパワーを活かした追撃ができるようにしておいてくれ、【獣鬼団・団長】の底力期待してるぞ!」

「任せろアリカ、私の力を見せてやろう」

 どの立ち位置においても微笑んでくれるであろうティラスはいいのだが、問題は...。

 ちらりとカズラの方を見てみる。

「OーKー、では俺は最後尾につこう、なぁに安心していろ、後ろから味方に謝って誤射なんかしないから」

 そうヘラヘラと笑いながら呟くのでどうしても信頼にかけてしまう...。

(いや~...、やっぱり怖いな...、後ろから急に超魔法みたいなの放ってきたらどうしよう...)

 本当に今更感のある不安だが、彼を採用すると言うことはそういう事である。

 強力な戦力だからこそ、彼の一手が戦況を大きく左右するであろう事は明白。

 だから俺は特上の報酬を付けて彼を買ったのだが、問題があった。

 読者の皆には散々伝えたことだから、今更言わなくたっていいと思うが一応再確認しておこう。

 それは...。

 だからだ。

 正直言うと騙せるのか五分五分だろう。

 キャラメイキングで再びケロナを作ることは可能だと思われるが、性格や能力値を一致させる事など出来はしないと思う。

 その時が来れば俺は夜逃げの準備を進めなくてはならないから、今から夜逃げの算段を考えておくのでした。



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