TS系最弱な美幼女魔王ちゃんとなった俺は、何故か自分が生み出した使い魔達と無敵のダンジョンを作ることになったんだが！！

突撃！！海底神殿！！【改☆】

　俺たちは一直線の槍となり海底神殿への入り口の突撃した！！。

「私が海底神殿までの道を作る！！　皆ついて来て！！」

　ケロナがそう叫ぶと水の橋が架かり、その上を走って勢いよく突撃する事になった。

　水の上なのにしっかりと足場ができており、まるで石や木の橋と変わらない程の硬さを誇っているように感じる。

「行くぞぉぉ！！」

　俺の掛け声と共に全員が一斉に進軍を開始する！。

　俺とケロナを筆頭に続くアリカ☆とシスティトラスのコンビ。

　その後ろをかけるのがティラスで最後尾につくのがカズラだ。

　俺たちが海底神殿の入り口に近づくと、突然入り口が閉まり始めた！！。

　まるでシャッターのように降りてくる鋼鉄の壁を見たケロナが叫ぶ。

「ここは任せて！！　ここなら巻・き・添・え・に・な・っ・ち・ゃ・う・物・が・な・い・か・ら・！！」

　巻き添え？　何のことだろうか？。

　俺がそう思っていると、彼女は刀を引き抜く。

　すると蒼く光輝く頭身が陽の光に当たって輝きを増し皆の視線を奪う！！。

　その仕草まさに歴戦の侍と言ったような風貌を醸し出し、不覚にも刀を構える彼女のことを美しいと率直な意見で見てしまう。

「【蛙流剣術一の太刀・流水】！！」

　彼女はそう呟くと、勢い良く刀を横に振るう！！。

　すると...！、青い波打つ剣撃が迸った！！。

　ズバッ！！　ズズン！！と言う音と共に海底神殿の上にあった部分が全て海の中に沈んで行く！！。

　その表紙に海面から水柱が上がるのだが、それ以上に皆がケロナに視線を集めていた！！。

　明らかに異質な力を振るった彼女の剣撃に対し、ここにいる全員が驚愕しているようだ！。

　勿論俺自身もその部類に入る！。

「どうしたの！？」

　歩みを止める皆に声をかけるケロナだったが、皆が一斉に言葉を出した。

「「「「「今の何！！！？」」」」」

　鬼やドラゴンならともかく、彼女はただの蛙人だ。

　いくら強いとは言えあれだけ堅牢そうな建物を一太刀の上に薙伏せてしまう彼女の放った技の威力に皆が驚いたのだ。

(おいおいおい...、俺もケロナは強く作ったつもりだけど...、ここまでの性能にした覚えはないぞ！？)

　とはいえ、彼女のお陰で道が塞がれずに済んだのも事実。

　今はギサラ討伐が優先だと思ったので声を上げる！。

「気を取り直そう！！、今はケロナが道を切り開いてくれた！　それだけでいいじゃないか！！」

　俺の言葉により、ここにいる全員が最初の目的に考えを切り替える事にしたようだ。

　約1名を除いて...。

　最後尾のカズラだけがケロナの背中を見てニヤついている事に誰も気がつかないのでした。