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【冥帝】サイド⑥【改☆】
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わしはチュリア達に誘われて川のある部屋に連れて行ってもらった。
「さっきここで休んでいたんですよ、このダンジョンの魔物達って妙に強いから休みながら進んだ方がいいですよ」
そう呟きながら濡れタオルをトラスの頭に置く。
そしてゆっくりと水筒から水を出し、ちょこちょこっとトラスの口に入れる手つきの速さは流石メイドと言ったところだ。
手厚い看護を受けたトラスは少しずつ息を安定させていき、今ではすうすうと優しい寝息を立て始めている。
「すまんのう...、助かったわい」
わしが頭を下げると、彼女は「いいんです」と笑顔を見せてくれた。
「私はアリカ様のメイドですから、アリカ様のお友達であるシスティ様やトラス様に尽くすのは当然の事ですから」
アリカのメイド達を見ていると、メイド達の躾が良いのがよくわかる。
これはアリカという人物の人徳ありきの物であると一目で分かるのが嬉しく思う。
彼女達の仕草や挙動を見ていると、その所作の1つ1つが慈愛に満ち溢れていることくらい素人でも分かってしまうほどなのだ。
しばらく休むとトラスが目を覚ました。
「えっと...ここは?」
キョロキョロしている彼女に抱きつくわし。
「トラス!!」
「わっ!! システィお姉ちゃん!」
なぜわしがそこまでしているのか分かっていないようで困惑している彼女だったが、周りを見てすぐさま状況を飲み込めたようだった。
「...ごめんなさい...、私...気絶してたみたいだね...」
謝る彼女をわしは正す。
「何を謝るか!、義姉妹とて助け合うのは当然じゃろ!!、義理でもわしらは姉妹なんじゃからな!!」
「お姉ちゃん...!」
そう呟きながら、わしの胸のあたりに顔を埋めてくる彼女の姿は可愛らしい物がある。
「柔らかくて暖かい...」
トラスはお母さんを知らないからか、わしの女性らしい部分に触りたがる習性がある。
こればっかりは仕方ないと割り切っているのだが、流石に皆が見ている中で胸の中にうずくまれるのは結構恥ずかしい...///。
しばらくすると落ち着いたのか、彼女から離れてくれたので助かる。
「ありがとう...、お姉ちゃんのお陰で落ち着いた」
声質からも落ち着いたことが見受けられた。
「そうか...、ならば良い」
わしそっと彼女を離して容体を見て見たが問題なしと判断する。
「ではそろそろ行くかの、チュリアにツグミよもう一度礼を言わせてくれ、ありがとう」
わしが頭を下げると彼女は少し困ったように頭を欠いているのでした。
「さっきここで休んでいたんですよ、このダンジョンの魔物達って妙に強いから休みながら進んだ方がいいですよ」
そう呟きながら濡れタオルをトラスの頭に置く。
そしてゆっくりと水筒から水を出し、ちょこちょこっとトラスの口に入れる手つきの速さは流石メイドと言ったところだ。
手厚い看護を受けたトラスは少しずつ息を安定させていき、今ではすうすうと優しい寝息を立て始めている。
「すまんのう...、助かったわい」
わしが頭を下げると、彼女は「いいんです」と笑顔を見せてくれた。
「私はアリカ様のメイドですから、アリカ様のお友達であるシスティ様やトラス様に尽くすのは当然の事ですから」
アリカのメイド達を見ていると、メイド達の躾が良いのがよくわかる。
これはアリカという人物の人徳ありきの物であると一目で分かるのが嬉しく思う。
彼女達の仕草や挙動を見ていると、その所作の1つ1つが慈愛に満ち溢れていることくらい素人でも分かってしまうほどなのだ。
しばらく休むとトラスが目を覚ました。
「えっと...ここは?」
キョロキョロしている彼女に抱きつくわし。
「トラス!!」
「わっ!! システィお姉ちゃん!」
なぜわしがそこまでしているのか分かっていないようで困惑している彼女だったが、周りを見てすぐさま状況を飲み込めたようだった。
「...ごめんなさい...、私...気絶してたみたいだね...」
謝る彼女をわしは正す。
「何を謝るか!、義姉妹とて助け合うのは当然じゃろ!!、義理でもわしらは姉妹なんじゃからな!!」
「お姉ちゃん...!」
そう呟きながら、わしの胸のあたりに顔を埋めてくる彼女の姿は可愛らしい物がある。
「柔らかくて暖かい...」
トラスはお母さんを知らないからか、わしの女性らしい部分に触りたがる習性がある。
こればっかりは仕方ないと割り切っているのだが、流石に皆が見ている中で胸の中にうずくまれるのは結構恥ずかしい...///。
しばらくすると落ち着いたのか、彼女から離れてくれたので助かる。
「ありがとう...、お姉ちゃんのお陰で落ち着いた」
声質からも落ち着いたことが見受けられた。
「そうか...、ならば良い」
わしそっと彼女を離して容体を見て見たが問題なしと判断する。
「ではそろそろ行くかの、チュリアにツグミよもう一度礼を言わせてくれ、ありがとう」
わしが頭を下げると彼女は少し困ったように頭を欠いているのでした。
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