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貧弱な体【改☆】

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 俺達がリウ達の元へと向かう第一歩め!!。

 ザンッ!!! という音と共に俺以外の全員がすごいスピードで動いているのがわかる!!。

「ま...待ってくれい!!」

 俺だけは小学5年生以下のスピードで走るしかないのでどうしても遅れてしまう!!。

 しかも体力に至っては小学2年生並みなので30メートルほど全力疾走するともう疲れてしまった。

「はぁ...はぁ...、ぜぇ...ぜぇ...」

 木に手をついて息切れをしている所をケロナが見て呆れたようにため息を吐く。

「アリカって本当に体力ないよね...」

 そう言いつつも背負ってくれるあたり、やっぱりケロナは優しい。

「あんたのために無駄な時間使っちゃったんだから、後で役に立ちなさいよ」

「お...おうっ任せろ!!」

 彼女の耳元で俺がそう答えると、彼女は少しだけ頬を緩めて走り始める。

 またザンッ!! という音と共に視界が切り替わったかと思うと、俺はまるで某忍者漫画のように木々を渡っているのがわかった!!。

 ケロナの背にしがみついたままでもわかってしまうこの迫力には圧倒される!!。

(これは4D映画ってレベルじゃないぜ!! それ以上の迫力があるなぁ!!)

 まあ、俺にとってこの感じは現実だから当たり前と言えば当たり前なんだけどね...。

 俺は自分の体力のなさに虚無感を覚えながらも、ケロナの背中から彼女の見ている世界観を楽しむ。

 妹が襲われているのを助けに行くのに何故楽しんでいるのかというと、こういうのが燃える性分だからである。

(リウ待ってろよ!! ね~ねが今助けに行くぞ!!)

 そう心の中で思うものの、他人の力を借りてしまうのが俺なのだ。

 そういうところばっかり見ていると読者の諸君は俺に自分で戦えよ!! と思うかもしれない。

 だけど俺は攻撃魔法の類を一切覚えられなかったのだ。

 この5年間どうにかして【固有魔法】以外の魔法を覚えようとしたのですが、どれだけ魔導所を読んでもそれ以外の魔法を覚えなかった。

 正直言って俺も戦いたいけれど、これだけ体が弱くて攻撃魔法も覚えられないとなると多少は目を瞑っていただく他にないのだ。

 その分知将(恥将)として働くつもりなのでこれからもよろしく!!。

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