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大きな狼【改☆】
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ケロナ先導の元、ついに目的地が見えてきた。
「あいつか!」
俺の声を間近で聞いていたケロナもコクリと首を縦に振る。
「そうみたいだね」
大きな狼のような魔物がヤシャを狙うのを庇いながら戦うリウの姿が見えた。
リウの腕からは少々の血が流れ落ちており痛々しく流れ落ちる様を見て、俺の怒りの感情がむき出しになる!!。
「ケロナ...、や~っておしまい!!」
ここまできても勿論他人任せ。
俺は戦えないからしょうがないのだ。
しかし、彼女は一旦歩みを止めてからヨミにこんな事を言い始めた。
「ヨミ、一人でやってみろ」
その言葉に俺は困惑する。
「いや...、流石に無理があるだろ!! リウがヤシャを庇いながらとは言え苦戦する相手だぞ!? 正気か?」
はっきり言っておく。
俺の妹であるリウは結構強い。
どれくらい強いかというと、小規模の旅団くらいなら一人で殲滅できるくらいには強力なのだ。
そのリウが足手まといを守りながらとはいえ苦戦する相手に5歳児を最前線に出すなど自殺行為だと言ったのだが...。
それを無視してヨミの頭を撫でる。
「やれるな? ヨミ」
その言葉に対しヨミは...。
「はいっ! ケロナさん!」
と答えて真っ先に駆け出した!!。
それを見た俺はついつい声を荒げる!。
「まさか!! 一人で戦わせるのか!?」
「ああ、そうだ」
信じられないと言った表情で諭す俺とは違い、ケロナの表情はいるになく真剣だった。
肩で息をしながら狼の攻撃を受け続けているリウに加勢するような形で敵に斬撃をおみまいする!!。
ザシュッ!! という音と共に狼の肉が裂けた!。
「だ...誰っ!?」
リウがヨミを見て驚いていると...。
「ヨミちゃん!!」
と声をあげるヤシャ。
「ヤシャちゃんの知り合い!?」
「うんっ! 友達なんだ!」
ヨミの登場にニコニコしているヤシャの様子が遠くからでも伺えるのだが...。
「本当に行かなくていいのか?」
「良い」
と静かに呟き、事の成り行きを眺めるケロナなのだった。
「あいつか!」
俺の声を間近で聞いていたケロナもコクリと首を縦に振る。
「そうみたいだね」
大きな狼のような魔物がヤシャを狙うのを庇いながら戦うリウの姿が見えた。
リウの腕からは少々の血が流れ落ちており痛々しく流れ落ちる様を見て、俺の怒りの感情がむき出しになる!!。
「ケロナ...、や~っておしまい!!」
ここまできても勿論他人任せ。
俺は戦えないからしょうがないのだ。
しかし、彼女は一旦歩みを止めてからヨミにこんな事を言い始めた。
「ヨミ、一人でやってみろ」
その言葉に俺は困惑する。
「いや...、流石に無理があるだろ!! リウがヤシャを庇いながらとは言え苦戦する相手だぞ!? 正気か?」
はっきり言っておく。
俺の妹であるリウは結構強い。
どれくらい強いかというと、小規模の旅団くらいなら一人で殲滅できるくらいには強力なのだ。
そのリウが足手まといを守りながらとはいえ苦戦する相手に5歳児を最前線に出すなど自殺行為だと言ったのだが...。
それを無視してヨミの頭を撫でる。
「やれるな? ヨミ」
その言葉に対しヨミは...。
「はいっ! ケロナさん!」
と答えて真っ先に駆け出した!!。
それを見た俺はついつい声を荒げる!。
「まさか!! 一人で戦わせるのか!?」
「ああ、そうだ」
信じられないと言った表情で諭す俺とは違い、ケロナの表情はいるになく真剣だった。
肩で息をしながら狼の攻撃を受け続けているリウに加勢するような形で敵に斬撃をおみまいする!!。
ザシュッ!! という音と共に狼の肉が裂けた!。
「だ...誰っ!?」
リウがヨミを見て驚いていると...。
「ヨミちゃん!!」
と声をあげるヤシャ。
「ヤシャちゃんの知り合い!?」
「うんっ! 友達なんだ!」
ヨミの登場にニコニコしているヤシャの様子が遠くからでも伺えるのだが...。
「本当に行かなくていいのか?」
「良い」
と静かに呟き、事の成り行きを眺めるケロナなのだった。
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