TS系最弱な美幼女魔王ちゃんとなった俺は、何故か自分が生み出した使い魔達と無敵のダンジョンを作ることになったんだが！！

次元の歪み②【改☆】

　俺はあの後【次元の歪み】を調べたのだが、今のところ移動の距離とコストが見合っていないと言う事がよく分かった。

　なぜなら、キュラナ村と森の奥にあるモヤモヤの場所に移動するだけなら30分くらいで行けるし、それだけの移動の為に魔力をこれだけ消費してしまうのは明らかにデザインミスであると言える！。

(なんだこの移動距離...、もうちょっと移動距離があったら使えたかもしれないのにな...)

　まあ、移動距離に文句を言っても仕方ない。

　なのでこのモヤモヤを移動させる事はできないのかと試してみたのだが、これもやはり失敗に終わった。

　触った時点で効果が誘発し、キュラナ村と森の奥が繋がってしまうのだ。

　しかも触った方からの完全一方通行なのも残念間が出ている。

　つまりキュラナ村から触れば森の奥に、森の奥から触ればキュラナ村に行くだけであり、そこから派生する事もなかった。

　調べれば調べるほどただただ残念な性能をしている事のみが露呈していくのが残念でならない。

　これでは普通に馬車で移動したほうがまだましである。

　しかも場所がキュラナ村の中心にある蛙の銅像の下なのだから村人が誤って発動させてしまう危険性もあった。

「...、危ないし移動距離ないし意味ないな...、しばらくの間アリカ☆ 達に色々調べてもらうけど取り敢えず【次元の歪み】の周りは危ないし封鎖するべきだな」

　俺は早速自分の能力である【キャラメイキング】を扱い、この地担当の【量産型アリカ☆】を誕生させる。

「これでよしっ」

　生まれたアリカ☆ 達にこの場の自衛と研究を任せた俺は家に帰るのでした。